フィレンツェで最も美しい女性の伝説👸新美の巨人たち【ボッティチェリ作「美しきシモネッタ」の秘密×咲妃みゆ】
美しきシモネッタ
こんにちは
猫好き父さんです
以前、フィレンツェのウフィツィ美術館で
ボッティチェリの
ヴィーナスの誕生とプリマヴェーラ(春)を
鑑賞しましたが
これらの絵画にモデルがあるとは
知りませんでした
あ~、特別公演展観にいきたいなあ
画像は公式からの引用です
【開幕】「ボッティチェリ 美しきシモネッタ」特別公開展 丸紅ギャラリー(東京)で5月24日まで 2年ぶりに公開される国内で唯一のボッティチェリ
内容
15世紀イタリア・ルネサンスの傑作がなんと日本に!巨匠ボッティチェリが実在したひとりの女性の横顔を描いた「美しきシモネッタ」。後に数々のヴィーナス像を生むきっかけになったと言われる肖像画を巡るミステリー。いったいどんな女性だったのか。
ルネサンスの栄華の終わりと共に忘れ去られてしまったその絵に再び光が当てられた奇跡とは。そんな貴重な絵がなぜ日本にあるのだろうか。俳優の咲妃みゆがいくつもの謎に挑む。
出演
アートトラベラー:咲妃みゆ(俳優) ナレーション:上野樹里
音楽
【オープニング&エンディングテーマ】 作曲・編曲 亀田誠治 オープニング曲「カミーユ」 エンディング曲「雨のカフェテラス」
美しきシモネッタ
「美しきシモネッタ」として知られているのは、**シモネッタ・ヴェスプッチ(Simonetta Vespucci)**という女性です。
彼女は、イタリア・ルネサンス期(15世紀)のフィレンツェで、「フィレンツェで最も美しい女性」と称えられた伝説的な美女です。
概要:
- 生没年: 1453年 - 1476年(わずか23歳で死去)
- 出身: ジェノヴァの貴族の娘
- 結婚: フィレンツェの名門ヴェスプッチ家(探検家アメリゴ・ヴェスプッチの親戚)のマルコ・ヴェスプッチと結婚し、フィレンツェに移り住みました。
「美しきシモネッタ」として有名になった理由:
- 類まれな美貌: その美しさは当時のフィレンツェ中で評判となり、ルネサンス期における理想の美女像とされました。
- メディチ家との関係: 当時のフィレンツェの実質的な支配者であったメディチ家の人々、特にロレンツォ豪華王の弟であるジュリアーノ・デ・メディチに深く敬愛されました。ジュリアーノは彼女のために馬上槍試合で勝利を収めるほどでした。
- ボッティチェッリのミューズ: 盛期ルネサンスを代表する画家、サンドロ・ボッティチェッリが描く理想的な女性像のモデルであったと広く信じられています。
- **『ヴィーナスの誕生』**のヴィーナス像は、シモネッタがモデルであるという説が有力です。
- **『プリマヴェーラ(春)』**に描かれた花の女神フローラや、他の女性像もシモネッタをモデルにしたと言われています。
- 彼女の肖像画もいくつか残されており、その美貌を今に伝えています(ボッティチェッリ作とされるものや、ピエロ・ディ・コジモ作とされるものなど)。
悲劇的な早逝:
結核(またはそれに類する病)により、わずか23歳という若さで亡くなりました。その短い生涯と伝説的な美しさが相まって、彼女の存在はルネサンス期の美の象徴として、後世に語り継がれることとなりました。
「美しきシモネッタ」ことシモネッタ・ヴェスプッチは、その絶世の美貌により多くの芸術家や人々に愛され、特にボッティチェッリの絵画によって今なおその姿を私たちに見せている、ルネサンスを彩った女性です。
**サンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli)**
サンドロ・ボッティチェッリ(1445年頃 - 1510年)は、イタリアのルネサンス期を代表する画家の一人です。フィレンツェで主に活動しました。
主な特徴と功績:
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フィレンツェ派の巨匠:
- ルネサンスが最も栄えた都市フィレンツェの主要な画家であり、当時の美術界に大きな影響を与えました。
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神話画とアレゴリー(寓意画):
- 当時としては珍しく、宗教画だけでなく、ギリシャ・ローマ神話や文学、そして寓意的なテーマを扱った大規模な絵画を多く描きました。これが彼の名を非常に有名にしています。
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優美で幻想的なスタイル:
- 流れるような線描、繊細で優美な人物描写、柔らかな色彩、そしてどこか憂いを帯びた表情などが特徴です。幻想的で詩的な雰囲気を持ち、特に女性像の美しさは高く評価されています。
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メディチ家との繋がり:
- 当時のフィレンツェの実力者であったメディチ家の庇護を受けました。特にロレンツォ豪華王との関係が深く、メディチ家からの注文によって多くの傑作を生み出しました。
代表的な作品:
- 『ヴィーナスの誕生(La Nascita di Venere)』: 彼の最も有名で象徴的な作品です。貝殻に乗って海上を漂うヴィーナスの姿を描いています。「美しきシモネッタ」がモデルであったという説が有力です。
- 『プリマヴェーラ(春)(Primavera)』: 多数の神々や人物が描かれた、春の訪れをテーマにした寓意画です。色彩豊かで神秘的な雰囲気を持っています。この絵に登場する複数の女性像もシモネッタがモデルではないかと言われています。
- 『受胎告知(L'Annunciazione)』: 宗教画ですが、彼の描く人物の感情表現や空間表現が特徴的です。
- 多くの聖母子像や肖像画: これらも多数手掛けており、人物の内面を描き出す技量が光ります。
ボッティチェッリの絵画は、ルネサンス期の理想的な美を表現し、その後の美術史にも影響を与えました。特に彼の描く神話の世界は、今日でも多くの人々を魅了し続けています。


