広瀬すずさん主演、2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」特集
なつぞら
連続テレビ小説「なつぞら」
「なつぞら」は、2019年度前期に放送されたNHK連続テレビ小説の第100作目の記念すべき作品です。北海道を舞台に、アニメーターとして夢を追いかけるヒロインの姿を描き、大きな話題を呼びました。
概要
放送期間: 2019年4月1日~9月28日(全156回)
主演: 広瀬すず
脚本: 大森寿美男
語り: 内村光良
主題歌: スピッツ「優しいあの子」
あらすじ
物語は、太平洋戦争で両親を失い、兄と妹とも離れてたった一人残された少女、奥原なつが、北海道・十勝の酪農家、柴田家のもとに引き取られるところから始まります。厳しい冬、そして広大な自然の中で、なつは天真爛漫な柴田家の面々と共に成長していきます。
絵を描くことが大好きだったなつは、北海道での生活の中で、漫画映画(アニメーション)の魅力に出会います。高校を卒業後、上京してアニメーターとなることを決意。草創期のアニメーション業界に飛び込み、周りの人々との出会いや別れ、葛藤を経験しながら、持ち前の諦めない心と才能で、アニメーターとして、そして一人の女性として力強く道を切り開いていく姿が描かれました。
時代設定
物語は、戦後の日本、昭和20年(1945年)から始まり、ヒロインがアニメーターとして活躍する昭和30年代、そして、日本のアニメーションが発展していく昭和40年代以降へと続きます。戦後の復興から高度経済成長期にかけての日本の変遷と、アニメーションという文化が花開いていく過程が丁寧に描かれました。
1945年(昭和20年): 戦後の北海道・十勝でなつが幼少期を過ごす。
1956年(昭和31年)頃: なつが高校を卒業し、上京してアニメーターの道へ。
その後: 日本のアニメーション黎明期から発展期にかけて、様々な作品制作に携わり、なつ自身も成長していく。
主人公のモデル
特定のモデルは設定されていませんが、日本アニメーションの草創期を支えた女性アニメーターたちの働きや、その道のりが参考にされています。特に、日本初のカラー長編アニメーション「白蛇伝」や「少年猿飛佐助」などに参加した女性アニメーターたちの姿が重ねられていると言われています。
「なつぞら」の魅力
広大な北海道の自然: 北海道・十勝の雄大な自然が美しく描かれ、多くの視聴者を魅了しました。
夢を追うひたむきさ: なつがアニメーターという夢に向かって奮闘する姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えました。
温かい人間ドラマ: 柴田家の人々や、アニメーション業界で出会う個性豊かな仲間たちとの交流が、温かく描かれています。
アニメーションへの敬意: 日本アニメーションの歴史や制作過程が丁寧に描写され、作品へのリスペクトが感じられる点も特徴です。
「なつぞら」は、夢を追いかける主人公の姿を通して、戦後の日本の活力と、文化の発展を描いた、心温まる物語として多くの人に親しまれました。
スタッフブログ
なつぞらの舞台 柳月
連続テレビ小説特集