阿部寛さん主演🌸日曜劇場『ドラゴン桜』
日曜劇場『ドラゴン桜』
日曜劇場『ドラゴン桜』について
日曜劇場『ドラゴン桜』は、三田紀房による人気漫画『ドラゴン桜』を原作としたテレビドラマシリーズです。落ちこぼれの高校生たちが、元暴走族の弁護士の指導のもと、東大合格を目指すという異色の学園ドラマとして、多くの視聴者に感動と学びを提供してきました。
1. 『ドラゴン桜』(2005年版)
まず、2005年7月から9月までTBS系列の「日曜劇場」枠で放送されたのが、最初のドラマシリーズです。
あらすじ
倒産寸前の私立龍山高校(原作漫画では「龍山高校」だがドラマでは「龍山高校」という名前で登場)に、債権整理のために派遣されてきたのが、元暴走族の貧乏弁護士、桜木建二(さくらぎ けんじ)(阿部寛)でした。彼は、学校の再建のために「東大合格者を出して世間の注目を集める」という大胆な計画を打ち立てます。
桜木は、落ちこぼれでやる気のない生徒たちの中から、東大合格を目指す特別クラス「東大専科」を設立。最初は反発する生徒たちでしたが、桜木が連れてくる個性的な特別講師陣や、彼の常識破りながらも本質を突いた指導法、そして彼自身の熱意に触れるうちに、次第に心を動かされ、東大合格という大きな目標に向かって突き進んでいきます。
学力だけでなく、社会で生き抜くための知恵や人間力を教え込む桜木の姿と、生徒たちが友情や葛藤を乗り越えながら成長していく過程が描かれ、大きな感動を呼びました。
主要キャスト(2005年版)
- 桜木 建二: 阿部寛
- 元暴走族の貧乏弁護士で、東大専科の担当教師。
- 水野 直美: 長澤まさみ
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 矢島 勇介: 山下智久
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 緒方 英喜: 小池徹平
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 香坂 よしの: 新垣結衣
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 小林 麻紀: サエコ(現:紗栄子)
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 奥野 一郎: 中尾明慶
- 龍山高校の生徒で、東大専科の生徒の一人。
- 井野 真々子: 長谷川京子
- 龍山高校の英語教師。
2. 『ドラゴン桜2』(2021年版)
2005年版の続編として、2021年4月から6月までTBS系列の「日曜劇場」枠で放送されました。原作漫画『ドラゴン桜2』をベースにしており、前作から16年後の世界が舞台となっています。
あらすじ
前作から時は流れ、桜木建二は再び弁護士として登場します。舞台は、経営破綻寸前の私立龍海学園(原作漫画では「龍山高校」だがドラマでは「龍海学園」という名前で登場)。学園を再建するため、桜木は再び東大専科の設立を提案します。
桜木は、前作で彼の教え子だった弁護士の水野直美(長澤まさみ)をパートナーとして迎え、現代の若者たち、特にインターネットやSNSに慣れ親しんだ世代の生徒たちと向き合います。彼らは、前作とは異なる様々な背景や悩みを抱えており、桜木はそれぞれの生徒に合った指導法や、時代に合わせた新たな「勉強法」を駆使して、東大合格を目指させます。
このシリーズでは、現代社会の多様な課題や、デジタルネイティブ世代の教育、そして大学入試制度の変化なども盛り込まれ、より現代的な視点から「勉強」や「人生」の意味が問われました。
主要キャスト(2021年版)
- 桜木 建二: 阿部寛
- 元暴走族の弁護士。再び東大専科を立ち上げる。
- 水野 直美: 長澤まさみ
- 桜木の元教え子で、今は弁護士。桜木のパートナーとなる。
- 瀬戸 輝: 高橋海人(King & Prince)
- 東大専科の生徒の一人。ラーメン店を手伝う苦労人。
- 早瀬 菜緒: 南沙良
- 東大専科の生徒の一人。SNSに夢中なイマドキ女子。
- 藤井 遼: 鈴鹿央士
- 東大専科の生徒の一人。成績優秀だが他者を見下す一面も。
- 小杉 麻里: 志田彩良
- 東大専科の生徒の一人。バドミントンを諦めた過去を持つ。
- 原 健太: 加藤清史郎
- 東大専科の生徒の一人。心優しいが引っ込み思案。
- 天野 晃一郎: 加藤清史郎
- 東大専科の生徒の一人。成績優秀だが家族との確執も。
- 岩崎 楓: 平手友梨奈
- 東大専科の生徒の一人。卓球のトップ選手だったが挫折を経験。
- 米山 圭太: 佐野勇斗
- 桜木と水野の元教え子で、IT企業の社長。
- 岸本 香: 早霧せいな
- 龍海学園の理事長。
作品の魅力とテーマ
『ドラゴン桜』シリーズは、単なる受験ドラマにとどまらない、多くの魅力とメッセージを持っています。
- 桜木建二の強烈なキャラクター: 阿部寛が演じる桜木は、型破りな言動と、生徒の心を見抜き本質を突く指導で、視聴者に強烈な印象を与えます。
- ユニークな勉強法: 「東大に入るための勉強法」が具体的に描かれ、受験生だけでなく、多くの人々に「なるほど!」という気づきを与えました。
- 「社会で生き抜く力」の示唆: 単に学力だけでなく、情報リテラシー、コミュニケーション能力、目標設定、挫折からの立ち直り方など、社会で生きていく上で必要な力が教えられます。
- 生徒たちの成長ドラマ: 落ちこぼれだった生徒たちが、桜木との出会いを通じて、勉強だけでなく人間としても大きく成長していく姿が感動を呼びます。
- 教育への問題提起: 日本の画一的な教育システムや、社会の「常識」に対する疑問を投げかけ、教育のあり方について深く考えさせる内容となっています。
両シリーズとも、その年の話題作となり、特に阿部寛さん演じる桜木建二のキャラクターは、多くの視聴者の心に深く刻まれています。









