小栗旬さん主演🗻日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」
日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」
日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』について
日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』は、2021年10月から12月までTBS系列の「日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマです。小松左京の不朽の名作SF小説『日本沈没』を原作としながらも、原作とは異なる2023年の東京を舞台に、「日本沈没」という未曾有の危機に直面した人々の葛藤と希望を描く、全く新しいオリジナルストーリーが展開されました。
主演は小栗旬さんで、脚本は橋本裕志さんが担当しました。
あらすじ
2023年、東山総理(仲村トオル)は「未来を託せる日本」を国民に掲げ、汚職にまみれた政治を正そうとクリーンな改革を進めていました。その中で、環境省の若手官僚である天海啓示(あまみ けいし)(小栗旬)は、日本の未来を憂慮し、地球環境の改善を目指す「日本未来推進会議」を立ち上げます。
そんな中、天海は、ある漁港で不可解な現象を目撃します。その現象に不審を抱いた天海は、地球物理学の異端児と称される田所雄介(たどころ ゆうすけ)教授(香川照之)に接触します。田所教授は、日本列島が地殻変動によって近いうちに沈没するという「日本沈没」説を唱えており、その突飛な説は学会から異端視されていました。
最初は田所教授の説を信じなかった天海ですが、次々と起こる異常な自然現象(大規模な地滑り、原因不明の地震、海底の異変など)を目の当たりにするうち、その信憑性を感じ始めます。そして、内閣官房長官の常盤紘一(ときわ こういち)(松山ケンイチ)や、経済産業省の椎名実梨(しいな みのり)(杏)らと共に、隠された真実に迫っていきます。
日本沈没という恐るべき未来が避けられないと判明した後、政府は国民の移住計画、そして国際社会の協力を得るために奔走します。天海たちは、迫りくるタイムリミットの中、様々な困難や権力者たちの思惑、そして国民の混乱と向き合いながら、日本とそこに生きる人々の「希望」を守るために、最後の最後まで奮闘する姿が描かれます。
主要キャスト
- 天海 啓示(あまみ けいし): 小栗旬
- 環境省の若手官僚。日本未来推進会議のリーダー。
- 田所 雄介(たどころ ゆうすけ): 香川照之
- 地球物理学の異端教授。「日本沈没」説を提唱する。
- 常盤 紘一(ときわ こういち): 松山ケンイチ
- 内閣官房長官。天海と共に未曾有の事態に立ち向かう。
- 椎名 実梨(しいな みのり): 杏
- 経済産業省官僚。
- 東山 栄一(ひがしやま えいいち): 仲村トオル
- 内閣総理大臣。
- 世良 雅彦(せら まさひこ): 國村隼
- 大手自動車メーカーの会長。
- 里城 弦(さとしろ げん): 石橋蓮司
- 日本地球物理学界の権威。田所教授と対立する。
- 相原 美鈴(あいはら みすず): 高橋努
- 週刊誌記者。
作品のテーマと見どころ
- 原作小説のリブートと現代性: 小松左京の原作が持つテーマ(科学、政治、人間ドラマ)を踏襲しつつ、2023年という近未来を設定し、環境問題や国際政治、SNS社会といった現代的な要素を取り入れて再構築されています。
- 「希望」に焦点を当てる: 絶望的な状況下で、人々がいかに「希望」を見出し、未来を切り開こうとするかに焦点を当てています。単なるパニックものではなく、人間の尊厳や絆、そして再生の物語として描かれました。
- 豪華キャスト陣の競演: 小栗旬さん、香川照之さん、松山ケンイチさん、杏さん、仲村トオルさんといった、日本を代表する実力派俳優たちが集結し、緊迫感あふれる演技で物語を牽引しました。特に小栗さんと香川さんのやり取りは大きな見どころでした。
- VFX(視覚効果): 日本沈没という大規模な災害を描くため、迫力あるVFXが多用され、視聴者に圧倒的なリアリティを体験させました。
- 社会派エンターテインメント: 環境問題、政治のあり方、国際協力、リーダーシップなど、現代社会が直面する様々なテーマを織り交ぜながら、エンターテインメントとして楽しめるよう工夫されていました。
『日本沈没-希望のひと-』は、未曾有の危機に立ち向かう人々の姿を通して、生きることの意味や、未来への希望を問いかける、壮大なスケールのドラマとして大きな反響を呼びました。

