この修羅場私が引き受ける🚑 Dr.アシュラ【成功率99%驚異のゴッドハンドVSスーパー救命医】 #03
この修羅場私が引き受ける
こんにちは
猫好き父さんです
まあ、戦場みたいな救命救急の現場ですね
まさに修羅場
「受けろー」が口癖でしたね
画像は公式からの引用です
あらすじ
杏野朱羅(松本若菜)が働く帝釈総合病院に日本屈指の心臓外科医とうたわれる梵天太郎(荒川良々)が移籍してきた。「成功率99%のゴッドハンド」と称され、メディアでも注目を集める梵天がなぜ移籍してきたのかと首をひねる薬師寺保(佐野晶哉)と九曜沙苗(結城モエ)に、三宝加代子(阿南敦子)は理事長の阿含百合(片平なぎさ)が新病院設立のためにスカウトしたのだと話す。
保の脳裏に「俺は救命を潰すつもりだ」と朱羅に言った多聞真(渡部篤郎)の声がよみがえる。 その頃、大黒修二(田辺誠一)は院長の不動勝治(佐野史郎)に呼び出されていた。病院のルールをまたしても破ったことを理由に、不動は「先生には、本日付で救急科科長から降りてもらいます」と大黒に告げる。 一方、救急科に路上で意識を無くして倒れていた70歳の女性が搬送されてくる。
心電図の結果用紙には「3秒以上の心停止」と記載があり、また発作が起きたら命に関わると朱羅は言う。しかし循環器内科も心臓外科も多忙を理由に受け入れを拒否。すると朱羅は「じゃあ私がテンポラリーを入れる」と言い出し・・・。
出演
松本若菜 佐野晶哉(Aぇ! group) 田辺誠一 小雪 荒川良々 猪塚健太 結城モエ 荒井玲良 阿南敦子 / 佐野史郎 / 鈴木浩介 ・ 片平なぎさ ・ 渡部篤郎
【原作】 『Dr.アシュラ』こしのりょう(日本文芸社)
【脚本】 市東さやか(『瑠璃も玻璃も照らせば光る』(第34回ヤングシナリオ大賞受賞作)、『真夏のシンデレラ』他) 【プロデュース】 狩野雄太(『嘘解きレトリック』、『366日』、『知ってるワイフ』他) 【制作プロデュース】 岡田健人(ファインエンターテイメント)、石塚清和(ファインエンターテイメント)
修羅場(しゅらば)
「修羅場(しゅらば)」は、もともと仏教の世界観に由来する言葉です。
語源:
- 「修羅」は、「阿修羅(あしゅら)」のことです。
- 「場」は、場所を意味します。
- したがって、文字通りの意味は「阿修羅が戦いを繰り広げる場所(戦場)」となります。阿修羅は常に争いを好む存在であるため、阿修羅がいる世界や、彼らが戦う場所は、激しい混乱と破壊に満ちているとされます。
現代日本語における意味:
この仏教的な意味から転じて、現代では比喩的に、以下のような混乱や激しい争い、非常に緊迫した状況を指す言葉として広く使われています。
- 激しい争いの場面: 人々の間で激しい口論や喧嘩が起きている場面。「家庭での修羅場」「職場の修羅場」など。
- 混乱した状況: 収拾がつかないほどの混乱や、物事が入り乱れてひどい状態になっている場面。
- 困難・危機の状況: 非常に苦しい立場や、乗り越えるのが極めて困難な危機的状況。「人生の修羅場をくぐり抜ける」など。
- 特に男女間のトラブル: 三角関係や浮気の発覚など、恋愛関係や夫婦関係における激しい言い争いや修羅になる状況を指すことが多いです(この用法が特に広まっています)。
- 期限直前の大変な状況: 納期や締め切りが迫っていて、非常に慌ただしく、多くの問題を一気に片付けなければならないような切羽詰まった状況。「締め切り前の修羅場」など。
このように、「修羅場」は、元々は阿修羅の戦場という仏教の世界から来た言葉ですが、現代では物理的な戦いに限らず、精神的な衝突や混乱、追い詰められた状況など、様々な「激しい」「大変な」場面を表す言葉として使われています。
阿修羅(あしゅら)
阿修羅(あしゅら)は、仏教における世界観に登場する、戦闘を好む鬼神(きじん)の一種です。もとは古代インドの神話に登場するアスラ(Asura)という神々が仏教に取り入れられたものです。
仏教では、衆生(しゅじょう)が輪廻転生する六つの世界(六道 - ろくどう)の一つである「阿修羅道(あしゅらどう)」に住む存在とされています。
阿修羅の特徴:
- 性質: 非常に力が強く、常に怒りや争いの心にとらわれています。傲慢で、自己中心的、他者への嫉妬深く、戦いを好む性質を持っています。
- 姿: 一般的には、三つの顔と六本の腕を持つ姿で表現されることが多いです。
- 三つの顔は、正面の顔が物思いにふける顔、向かって左の顔が怒りの顔、右の顔が真理を見つめる顔(または苦悩の顔)など、様々な感情や側面を表すと解釈されます。
- 六本の腕は、それぞれが武器を持ち、戦う姿や、強力な力を持つことを象徴しています。
- 阿修羅道: 六道のうち、天道(てんどう)と人間道(にんげんどう)の間に位置づけられることが多い世界です。争いや怒りが絶えない世界であり、苦しみに満ちていますが、天道や人間道に近い力や享楽も持っているため、その苦しみは内部的な葛藤や争いから生まれるとされます。
神話・物語:
- 仏教の物語の中では、しばしば帝釈天(たいしゃくてん - インドラ神)率いる天部(てんぶ - 天道の神々)と激しく戦いを繰り広げると描かれます。これは、阿修羅の慢心や怒りが、天部の平和を乱そうとする様を描いたものです。
日本の美術・文化における阿修羅:
- 日本では仏像として多くの阿修羅像が作られてきました。
- 中でも最も有名で、阿修羅像の代表とされるのが、奈良の興福寺(こうふくじ)にある阿修羅像です。この像は、童子のような愁いを帯びた三つの顔と、しなやかな六本の腕を持つ独特の姿をしており、一般的な恐ろしい鬼神のイメージとは異なり、非常に繊細で美しい表現で知られています。この興福寺の阿修羅像は、多くの人々に感銘を与え、阿修羅という存在への関心を高めました。
- 文化的な言葉としては、「修羅場(しゅらば)」という言葉があります。これは、阿修羅が戦いを繰り広げる場所、転じて激しい争いや混乱の場所・状況を指す言葉として使われています。
阿修羅は、仏教においては煩悩(特に怒りや傲慢)にとらわれた存在として描かれますが、その力強さや苦悩する姿は、人間の内面的な葛藤を象徴するものとしても捉えられています。特に興福寺の阿修羅像の存在は、日本における阿修羅のイメージに大きな影響を与えています。
帝釈天(たいしゃくてん)
帝釈天(たいしゃくてん)は、仏教における重要な守護神(護法善神 - ごほうぜんじん)の一尊です。もとは古代インドの神話に登場する最高神の一つである**インドラ(Indra)**が、仏教に取り入れられた姿です。
仏教における位置づけと役割:
- 忉利天(とうりてん)の主: 仏教の世界観において、世界の中心にあるとされる須弥山(しゅみせん)の頂上にある「忉利天」という天界の主(神々の王)とされています。
- 仏法の守護者: 梵天(ぼんてん - ブラフマー神が起源)と共に、仏教の教え(仏法)や仏道を修行する人々を守護する役割を担います。仏陀が悟りを開いた際に最初に説法を聞きに来たとされるなど、仏教の重要な場面に登場します。
- 天部(てんぶ)のリーダー: 仏教に取り入れられた様々な神々からなる「天部」というグループの中心的な存在です。
阿修羅との関係:
前回ご質問いただいた阿修羅とは、非常に密接な関係があります。帝釈天は、しばしば阿修羅と激しい戦いを繰り広げるとされています。
- この戦いは、帝釈天(天部の秩序や享楽を代表する)と阿修羅(慢心、怒り、争いを代表する)との間の葛藤を描いたもので、仏教においては煩悩や争いの心を象徴的に表していると解釈されます。
- 物語によっては、帝釈天が阿修羅を打ち破り、天界の平和を保つ存在として描かれることもあります。
姿かたち:
- 帝釈天は、威厳のある王者の姿で表されることが多いです。
- 鎧をまとい、武器(金剛杵 - こんごうしょなど)を持つ姿で描かれることもあり、インドラ神の雷神・武神としての性格を残しています。
- しばしば、**白象(はくぞう)**に乗る姿で表現されます。白象は帝釈天の乗り物とされています。
- 日本では、梵天と対になって釈迦如来の脇侍として祀られることが多いです。
日本の文化:
- 日本の多くの寺院に帝釈天が祀られています。奈良の東大寺の木造帝釈天像などが有名です。
- 東京都葛飾区にある**柴又帝釈天(題経寺 - だいきょうじ)**は、「男はつらいよ」シリーズで広く知られ、多くの人々に親しまれています。
帝釈天は、強力な天界の主でありながら仏法を守護する存在として、また阿修羅との対立を通じて人間の煩悩や平和の尊さを象徴する存在として、日本の仏教美術や信仰において重要な位置を占めています。
梵天(ぼんてん)
梵天(ぼんてん)は、仏教における重要な守護神(護法善神 - ごほうぜんじん)の一尊です。もとは古代インドのバラモン教・ヒンドゥー教における宇宙の創造神である**ブラフマー(Brahmā)**が、仏教に取り入れられた姿です。
仏教における位置づけと役割:
- 梵天の主: 仏教の世界観において、色界(しきかい)または無色界(むしきかい)という、欲界(よくかい - 帝釈天がいる世界)よりもさらに高い清らかな天界である「梵天」の主とされています。いくつかの階層(梵衆天、梵輔天、大梵天など)があります。
- 仏法の守護者: 帝釈天と共に、仏教の教え(仏法)や仏道を修行する人々を守護する役割を担います。
- 釈迦への請法(しょうほう): 仏教の物語において、釈迦牟尼(釈迦)が悟りを開いた後、その真理があまりにも深遠なため、人々に理解できるか悩み、説法をためらわれた際に、梵天(と帝釈天)がいち早く現れ、仏陀に「どうか衆生のためにその悟りを説いてください」と心から請願(お願い)したとされています。この「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」というエピソードは非常に重要で、梵天が仏教の布教を促したキーパーソンとして描かれています。
姿かたち:
- 梵天は、威厳がありつつも、穏やかで慈悲深い姿で表されることが多いです。
- もとのブラフマー神は四つの顔と四本の腕を持つ姿で描かれますが、日本の仏像としては、一つの顔と二本または四本の腕を持つ姿で表されることが一般的です。
- 帝釈天が力強さや王者の風格を持つイメージなのに対し、梵天はより静かで思慮深い、あるいは超越的な存在として表現される傾向があります。
- 乗り物は白鳥(ハンサ)とされることがありますが、日本の仏像ではあまり表現されません。
- 帝釈天と一対になって、中央の仏像(釈迦如来や薬師如来など)の脇に侍る形で祀られることが非常に多いです。
日本の文化:
- 日本の多くの寺院に梵天像が祀られています。奈良の東大寺の梵天・帝釈天像は有名です。
- 帝釈天ほど一般的に名前が知られているわけではありませんが、仏教美術や信仰においては重要な存在として認識されています。
梵天は、宇宙の創造神を起源としながらも、仏教に取り入れられてからは仏法を守護し、特に釈迦に説法を促したという重要な役割を担う神様です。帝釈天と共に一対で祀られることが多く、両者は仏教における天部の代表的な存在とされています。
多聞天(たもんてん)
多聞天は、仏教における護法善神(仏法を守る神々)である**四天王(してんのう)**の一尊です。
四天王とは?
仏教の世界観において、世界の中心にあるとされる須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、四つの方向(東西南北)を守護している四体の神様です。
- 東方:持国天(じこくてん)
- 南方:増長天(ぞうちょうてん)
- 西方:広目天(こうもくてん)
- 北方:多聞天(たもんてん)
多聞天の特徴と役割:
- 守護する方向: 四天王の中で北方を守護しています。
- 名前の意味: 「多聞」とは「多くを聞く」という意味で、仏陀の説法をよく聞き、それを守護する者であると解釈されます。
- もう一つの名前(毘沙門天): 多聞天は、四天王の一尊として祀られる場合の呼び名ですが、単独で信仰される場合は「毘沙門天(びしゃもんてん)」と呼ばれるのが一般的です。日本の信仰では、「毘沙門天」としての知名度の方が圧倒的に高いです。
毘沙門天(多聞天)としての性格とご利益:
- 毘沙門天は、七福神(しちふくじん)の一尊としても非常に有名です。
- 財宝・福徳をもたらす神: 毘沙門天は、仏法を守るだけでなく、財宝や福徳を人々に授ける神として広く信仰されています。これは、もとのインド神話における財宝の神(クベーラ神やヴァイシュラヴァナ神)が仏教に取り入れられたことに由来します。
- 戦勝の神: 武将のような姿であることから、戦いに勝利をもたらす神としても信仰されました。
姿かたち:
- 多聞天(毘沙門天)は、鎧(よろい)に身を固めた武将(ぶしょう)形の姿で表されるのが一般的です。
- 手に持つものとして、**宝塔(ほうとう)と槍(やり)または戟(げき)**を持つことが多いです。
- 宝塔:財宝や、仏の舎利(遺骨)や教えが収められていると考えられ、福徳や仏法を守護する象徴です。
- 槍や戟:邪気を払い、敵を打ち破る武器です。
- 足元に**邪鬼(じゃき)**と呼ばれる悪鬼を踏みつけている姿もよく見られます。これは、仏法や人々を守るために悪を制圧する様を表しています。
日本の文化:
- 多くの寺院の四天王像の中に多聞天像として祀られています。
- 毘沙門天として、財福開運や勝運の神として単独で信仰されるお寺も多くあります(例:鞍馬寺など)。
- 七福神の一員として、正月などの縁起物としても親しまれています。
このように、多聞天は四天王の一尊として仏法を守護する役割を持ちますが、特に日本では「毘沙門天」の名で、財宝や勝利をもたらす神として広く親しまれています。
アンビュー
「アンビュー」は、医療や救急の現場で使われる自己膨張式の人工呼吸器バッグのことを指すことが多いです。正確には、デンマークのメーカー「Ambu」社の製品名(アンビューバッグ)が、同様の機能を持つ器具全体の通称として広く使われるようになったものです。
どのような器具か?
- ゴムやシリコン製の袋(バッグ)と、一方弁、顔に当てるマスクなどで構成されています。
- バッグを手で握って圧迫することで、中の空気(または酸素)を患者さんの肺に送り込み、呼吸を補助または代行します。
- 手を離すとバッグが自然に膨らみ、患者さんの吐き出した空気は逆流しないように弁によって外部に排出される仕組みです。
主な用途:
- 呼吸停止: 心停止やその他の原因で自発呼吸がない場合。
- 呼吸不全: 自発呼吸があるものの、十分に肺に空気を送り込めていない場合。
- 心肺蘇生法(CPR): 胸骨圧迫と組み合わせて人工呼吸を行う際。
- 酸素投与: 酸素供給源(酸素ボンベなど)と接続することで、高濃度の酸素を肺に送り込むことができます(通常、酸素リザーバーバッグという袋を接続します)。
誰が使うか?
- 医師、看護師、救急隊員などの医療従事者。
- 応急手当の訓練を受けた者。
- 在宅医療などで、医師の指導のもと介護者などが使用することもあります。
重要性:
電源などが不要で、手軽に持ち運び・操作ができるため、緊急時や搬送中に患者さんの呼吸を確保し、生命維持に必要な酸素を供給するための非常に重要な医療器具です。気管内チューブなど他の気道確保器具と組み合わせて使うこともあります。
簡単に言うと、アンビューバッグは、**「手動で患者さんに空気を送るための救命器具」**です。
悪性心臓腫瘍(あくせいしんぞうしゅよう)
悪性心臓腫瘍(あくせいしんぞうしゅよう)は、心臓に発生する悪性の腫瘍(がん)のことです。これは非常にまれな病気ですが、その進行が早く、診断や治療が難しいことが多いです。
心臓腫瘍には、大きく分けて「原発性心臓腫瘍(心臓そのものから発生するもの)」と「転移性心臓腫瘍(体の他の場所から心臓に転移してきたもの)」があります。
悪性心臓腫瘍の大部分は「転移性」です。 原発性の悪性心臓腫瘍は極めてまれです。
1. 原発性悪性心臓腫瘍(心臓そのものから発生する悪性腫瘍)
- 発生頻度: 非常にまれです。心臓にできる腫瘍全体の約2割程度が悪性で、その中でも原発性のものはさらに少ないです。
- 主な種類:
- 血管肉腫(けっかんにくしゅ): 最も頻繁に見られる原発性悪性心臓腫瘍です。特に右心房に発生することが多く、進行が速い傾向があります。
- その他、横紋筋肉腫(おうもんきんにくしゅ)、線維肉腫(せんいにくしゅ)、悪性線維性組織球腫などがありますが、これらも非常にまれです。
- 特徴: 進行が速く、周囲の組織に広がりやすい(浸潤)、他の臓器に転移しやすいといった特徴があります。
2. 転移性心臓腫瘍(他の臓器から心臓に転移してきた腫瘍)
- 発生頻度: 原発性心臓腫瘍よりもはるかに多く(20~40倍ともいわれます)、心臓の悪性腫瘍の大部分を占めます。
- 転移してくるがん: 肺がん、乳がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、リンパ腫、白血病、肉腫(サルコーマ)など、様々な種類のがんが心臓に転移する可能性があります。
- 転移の経路: 血流に乗って運ばれる、リンパ液の流れに乗って運ばれる、あるいは心臓の近くにあるがん(肺がんなど)が直接心臓に浸潤するなどがあります。
- 発生部位: 心臓の筋肉(心筋)、内側を覆う膜(心内膜)、心臓の外側を覆う袋(心膜)など、心臓のあらゆる部分に発生する可能性があります。心膜に転移した場合、心臓の周りに水(心嚢液)が溜まる(心嚢液貯留)ことがよくあります。
症状:
悪性心臓腫瘍の症状は、腫瘍のできた場所、大きさ、増殖の速度、心臓のどの機能が障害されるかによって大きく異なります。初期には無症状であることも少なくありません。
- 心不全症状: 息切れ、体を動かした時のだるさ、足や体のむくみ、お腹が張るなど。腫瘍が血流の通り道を塞いだり、心臓の動きを妨げたりすることで起こります。
- 不整脈: 脈が速くなる、遅くなる、飛ぶなどの異常。腫瘍が心臓の電気信号の通り道を障害することで起こります。
- 塞栓症(そくせんしょう): 腫瘍の一部が剥がれて血流に乗り、脳や肺、手足などの血管を詰まらせることで、脳梗塞、肺塞栓、手足の痛み・しびれなどを引き起こすことがあります。
- 胸痛: 腫瘍が心臓や心膜を圧迫・刺激することで起こります。
- 全身症状: 原因不明の発熱、体重減少、寝汗など、がん全般に見られる症状が現れることもあります。
診断:
心臓の腫瘍が疑われる場合、以下のような検査が行われます。
- 心エコー検査(超音波検査): 心臓の動きや内部の状態を非侵襲的に調べる最初の検査として行われることが多いです。腫瘍の存在や位置、大きさを確認するのに有用です。
- CT検査、MRI検査: より詳細な腫瘍の大きさ、広がり、周囲の組織との関係などを調べることができます。特にMRIは心臓の軟部組織の評価に優れています。
- PET検査: 悪性腫瘍である可能性や、体の他の場所への転移の有無を調べるのに役立つことがあります。
- 生検(組織の一部を採取する検査): 腫瘍の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べることで、腫瘍の種類(良性か悪性か、どのような種類か)を確定診断します。ただし、心臓の場所によっては生検が難しい場合やリスクを伴う場合があります。
治療:
治療法は、腫瘍が原発性か転移性か、腫瘍の種類、進行度、患者さんの全身状態などによって大きく異なります。一般的に、悪性心臓腫瘍の予後は厳しいことが多いです。
- 手術: 原発性悪性腫瘍で、腫瘍が比較的小さく、切除可能な場所にある場合に検討されます。しかし、心臓の重要な機能を損なわずに完全に切除することが難しいため、再発することも多いです。
- 化学療法(抗がん剤治療): 腫瘍の種類(肉腫など)や、転移性の場合の原発巣の種類によっては、化学療法が有効な場合があります。全身のがんに対する治療として行われます。
- 放射線療法: 腫瘍を小さくしたり、症状を和らげたりするために用いられることがありますが、心臓は放射線に弱いため、照射できる範囲や量には限界があります。
- 緩和ケア: 根治が難しい場合や、病状が進んでいる場合には、痛みや息切れなどの症状を和らげ、患者さんのQOL(生活の質)を維持・向上させるためのケアが重要になります。
- 転移性の場合の原発巣の治療: 転移性心臓腫瘍の場合、最も重要な治療は、心臓に転移してきたもとのがん(原発巣)に対する治療(手術、化学療法、放射線療法など)です。
悪性心臓腫瘍はまれな病気ですが、発見された場合は迅速な診断と、腫瘍の種類や状況に応じた専門的な治療が必要です。
ラインを取る
救命救急の現場で「ラインを取る」というのは、患者さんの血管(主に静脈)に細い管(カテーテル)を挿入し、薬剤や輸液などを直接体内に入れるためのルートを確保することを言います。
具体的には、腕などの見えやすい血管に針を刺し、その針を通してカテーテルを血管内に留置し、針を抜いてカテーテルをテープなどで固定する処置です。
なぜ救命救急でラインを取ることが重要なのか?
命に関わるような緊急性の高い状況では、迅速な治療が必要です。ラインを取ることで、以下のような処置を素早く行うことができるようになります。
- 薬剤の投与: 血圧を上げる薬、不整脈を抑える薬、痛みを和らげる薬など、緊急に必要な様々な薬剤を、血管を通して瞬時に全身に送ることができます。口から飲んだり筋肉に注射するよりもはるかに速く効果が現れます。
- 輸液(点滴)の投与: ショックによる脱水や出血などで体内の水分や血液が不足している場合に、水分や電解質、あるいは血液製剤などを急速に補給し、血圧を維持したり全身状態を安定させたりすることができます。
- 採血: 迅速に血液を採取し、患者さんの状態を把握するための各種検査(血液型、電解質、血糖値など)を行うことができます。
「ライン」の種類(緊急度や目的によって使い分けられます):
一般的に「ラインを取る」と言う場合は、腕などの比較的取りやすい場所の静脈に確保する「末梢静脈ライン」を指すことが多いです。
- 末梢静脈ライン: 最も一般的で、手足の表面に近い静脈に確保します。
- 中心静脈ライン: 首や鎖骨の下など、心臓に近い太い静脈に確保するラインです。より大量の輸液を投与したい場合や、末梢静脈から投与できない特定の薬剤を使いたい場合、あるいは末梢の血管が確保できない場合などに選択されます。より高度な手技が必要です。
- 骨髄ライン(骨髄内輸液): 血管からのルート確保が極めて困難な場合に、脛(すね)などの骨の中に針を刺し、骨髄の血管網を利用して薬剤や輸液を投与する方法です。特に小児の救急などで重要な手技です。
救命救急の現場では、患者さんの命を救うために、呼吸や循環を確保すると同時に、薬剤投与や輸液の準備として「ラインを取る」ことが非常に優先される重要な処置の一つです。
🏥 第3話放送まであと1️⃣時間
— 『Dr.アシュラ』🚑フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@dr_asura_drama) April 30, 2025
✦━━ 🩺 Dr.アシュラ 🩺━━✦
絶対に命を見捨てないアシュラ先生ーー
しかし、とんでもない数の急患が
救急科に運び込まれてきます🚑⚡
同時に10名の急患の命を
守り抜くことはできるのでしょうか⁉️️
⏰1時間後、皆さまからのたくさんの感想を… pic.twitter.com/UO14RERD24
修羅場で迷いは命取りになる🚑Dr.アシュラ【迫る謀略…命の修羅場で絶体絶命の大ピンチ!】 #02