スピンオフドラマが制作された主な朝ドラ一覧
スピンオフドラマが制作された主な朝ドラ一覧
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の中には、人気が高かった作品を中心に スピンオフドラマ(特別編・総集編とは別の新作ドラマ) が制作・放送されたものがいくつもあります。
以下に、主要なスピンオフ作品を一覧にまとめました。
🎬 スピンオフドラマが制作された主な朝ドラ一覧
朝ドラ作品名 | 放送年(本編) | スピンオフタイトル/放送時期 | 主な内容・特徴 |
---|---|---|---|
あまちゃん | 2013 | 「おら、東京さ帰るだ!」(NHK BSプレミアム) | アキとユイのその後、GMTメンバーの東京での生活を描く。 |
花子とアン | 2014 | 「朝市の嫁さん」(NHK BSプレミアム) | 花子の幼なじみ・朝市を中心としたオリジナルストーリー。 |
まれ | 2015 | 「まれ~また会おうスペシャル~」 | 希と圭太の結婚生活や、家族・仲間たちの後日談。 |
あさが来た | 2015 | 「あさが来たスピンオフ 割れ鍋にとじ蓋」 | 亀助とふゆの新婚生活を描くコメディ調の物語。 |
ひよっこ | 2017 | 「ひよっこ2」(2019) | 本編の2年後を描く正式続編。ヒロイン・みね子の新生活中心。 |
なつぞら | 2019 | 「なつぞらSP 秋の特別編」 | 登場人物のその後を短編形式で描く(実質スピンオフ)。 |
スカーレット | 2019 | 「スカーレット特別編 スペシャル・サイドストーリー」 | 八郎や武志の視点で描かれるサイドストーリー。 |
エール | 2020 | 「エールスピンオフ 古山音の青春」 | ヒロイン・音の音楽学校時代を描く。 |
カムカムエヴリバディ | 2021 | 「カムカムエヴリバディ スピンオフ」(未放送DVD収録版あり) | 3世代の隙間エピソードを補うショートドラマ。 |
舞いあがれ! | 2022 | 「舞いあがれ!スペシャルドラマ“ばんばの想い出”」(NHK特別配信) | ばんば(祖母)の視点で描く幼少期の回想編。 |
💡 補足情報
-
「スピンオフ」として制作されるのは、基本的にBSプレミアムやNHK総合の特別枠で放送されます。
-
一部はDVD特典・NHKオンデマンド限定配信のみのもの(例:『カムカムエヴリバディ』)も存在します。
-
最近は「続編(2)」という形で正式に制作されるケース(例:『ひよっこ2』)も増えています。
朝ドラのスピンオフは「番外編」的なものもありますが、なかには本編の感動をさらに深めてくれるような“本編とのつながりが深い”エピソードも多いんです。
以下に、特におすすめのものを厳選して紹介します。
🌸 本編とのつながりが深いおすすめスピンオフ・エピソード
① あまちゃん「おら、東京さ帰るだ!」(2013・BSプレミアム)
-
つながりポイント:
本編のラストから直後、アキが東京で再びアイドル活動に挑戦する姿を描く。
“地元に帰って終わり”だった本編の後、アキがどう生きていくかが丁寧に描かれるため、まさに“第二章”。 -
見どころ:
GMTメンバーとの友情、ユイとの再会など、ファンが気になっていた部分が回収される。
クドカンらしいテンポのよい笑いも健在。
② あさが来たスピンオフ「割れ鍋にとじ蓋」(2016)
-
つながりポイント:
本編では描かれなかった、亀助(曾我廼家文童)とふゆ(清原果耶)の結婚生活。
サブキャラながら人気が高く、「あさと新次郎の夫婦愛」に通じる“支え合う夫婦像”が再び描かれる。 -
見どころ:
コメディタッチでありながら、あさの教えや加野屋の温かさが感じられる。
本編を見た人ほどジーンとくる仕上がり。
③ ひよっこ2(2019)
-
つながりポイント:
本編の約2年後。みね子とヒデの結婚生活、すずふり亭メンバー、家族たちの近況が描かれる。
朝ドラでは珍しい「正式続編」として制作。 -
見どころ:
本編での“東京での成長”が“家庭と仕事の両立”へとつながっていく流れが丁寧。
登場人物が皆“少し大人になっている”のが胸にしみる。
④ スカーレット特別編「スペシャル・サイドストーリー」(2020)
-
つながりポイント:
本編終盤の「八郎と武志」の物語を補完。
とくに武志の病気や八郎の心情など、本編では描かれなかった裏側が語られる。 -
見どころ:
感情の行間を補うような構成で、本編を見た人には深い余韻を与える。
八郎ファンには必見の内容。
⑤ エールスピンオフ「古山音の青春」(2020)
-
つながりポイント:
本編でヒロイン・音が“強い女性”として登場する前の、音楽学校時代を描く。
彼女の夢・挫折・恋心が、本編での「支える妻」になるまでの背景として深く理解できる。 -
見どころ:
若き日の音(二階堂ふみ)と先生・仲間たちの交流が、のちの“音楽一家”につながっていく伏線になっている。
⑥ 舞いあがれ!特別編「ばんばの想い出」(2023)
-
つながりポイント:
ヒロイン舞を幼いころから支えた祖母・祥子(高畑淳子)の視点から描かれる。
本編で語られなかった“ばんばの過去”や“なぜあの言葉を舞に伝えたか”が明らかに。 -
見どころ:
まるで家族のアルバムを開くような温かさ。
舞の生き方の原点がここにある、という内容で本編がより沁みる。
💡補足
近年は、こうしたスピンオフが「本編のエピローグ」「登場人物の裏側を描く補完編」として作られる傾向があります。
つまり、“ファンへのご褒美”でありながら、“物語をより深く理解する鍵”にもなっているんです。