最深日本研究 ~外国人博士の目~ [終]“コミケ”を知りたい
“コミケ”を知りたい
こんにちは
猫好き父さんです
またまた
外国人博士の目を通して
日本を教えていただきましょう
画像は公式からの引用です最深日本研究
タイ人のメディア文化学者ヴィニットポン・ルジラット(ニックネーム・ギフト)が研究するのは「コミケ」に代表される日本の「同人文化」。アマチュア創作家がマンガなどの同人誌を作ることから70年代に始まったこの文化は、ポップカルチャーの原動力となって世界に影響を及ぼしていると分析するギフト。30万人が訪れる日本最大のコミケ会場を毎年徹底調査。オタク文化の最前線で起こっている新たな動きをリポートする!
出演
【出演】青山学院大学総合文化政策学部准教授…ヴィニットポン・ルジラット,【語り】中村悠一
コミケ
コミケとは、正式名称を「コミックマーケット」といい、漫画やアニメ、ゲームなどの同人誌や創作物を頒布する、日本最大規模の同人誌即売会です。
概要と目的
コミケは、プロ・アマを問わず、同じ趣味を持つ人々が集まり、自作の作品(同人誌、イラスト集、グッズなど)を頒布し、交流する場として開催されています。商業作品の二次創作から、オリジナルの作品まで、多種多様なジャンルが扱われます。
開催と歴史
開催時期と場所: 夏と冬の年2回、主に東京ビッグサイトで開催されます。
歴史: 1975年にサークル有志によって始まり、当初は数百人規模の小さなイベントでした。しかし、漫画やアニメ文化の広まりとともに規模を拡大し、現在では数十万人が来場する世界最大級のイベントに成長しました。
参加者の種類
コミケは、来場者だけでなく、多様な立場の人が関わっています。
サークル参加者: 自分で作品を制作し、出展者として参加する人たち。
一般参加者: 買い物や交流を目的に来場する人たち。
コスプレイヤー: 好きなキャラクターの衣装を着て参加し、撮影を楽しむ人たち。
企業ブース: 関連企業が出展し、限定グッズの販売やプロモーションを行います。
コミケは、単なる物品の売買の場ではなく、クリエイターが発表の場を得たり、共通の趣味を持つ人々が交流したりする、サブカルチャーの祭典として重要な役割を担っています。
ポップカルチャー
ポップカルチャーとは、「ポピュラーカルチャー」の略で、特定の専門家や富裕層だけでなく、大衆に広く浸透している文化全般を指します。
ポップカルチャーの特徴
ポップカルチャーは、時代や社会の変化に合わせて常に移り変わり、多くの人々の日常生活や価値観に影響を与えています。
大衆性: 多くの人が共感し、楽しめることが重要です。テレビ番組、ヒットチャートの音楽、流行のファッション、SNSのミームなどが含まれます。
商業性: 商業的な成功を目指して作られることが多く、メディアやマーケティングと密接に関わっています。
消費と変化: 常に新しいものが生まれ、流行り廃りが繰り返されます。
ポップカルチャーの具体例
ポップカルチャーの例は多岐にわたりますが、日本における代表的なものには以下のようなものがあります。
漫画・アニメ: 『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』のように、国内外で広く読まれ、社会現象となる作品。
J-POP: 広く知られるアーティストやアイドルグループの楽曲。
ゲーム: 『ポケットモンスター』や『ファイナルファンタジー』のような、多くの人に親しまれているゲームシリーズ。
ファッション: 若者を中心に流行するストリートファッションや、特定のサブカルチャーから生まれたスタイル。
ポップカルチャーは、私たちの身の回りにある「流行」や「ブーム」を形作る文化であり、その時代の人々の関心や価値観を映し出す鏡のような存在です。
ヴィニットポン・ルジラットさん
ヴィニットポン・ルジラットさんは、タイ出身のメディア文化学者です。特に日本のポップカルチャー、ファン文化、そして同人文化の研究を専門としています。
プロフィールと研究
所属: 現在、青山学院大学総合文化政策学部で准教授を務めています。
専門分野:
日本のポップカルチャー研究: 日本のアニメや漫画、BL(ボーイズラブ)といったコンテンツが、タイをはじめとする海外でどのように受容され、独自のファン文化を形成しているかを研究しています。
同人文化・創作文化: コミックマーケットのような同人誌即売会や、ファンが中心となって作り出す二次創作文化について、社会学的な視点から分析を行っています。
観光学: 創作文化の担い手であるタイ人インフルエンサーの訪日観光誘致に関する研究も手掛けています。
日本との関わり
ヴィニットポンさんは、幼少期にタイで放送されていた日本のテレビアニメを見て育ち、日本の大衆文化に強い関心を持ちました。その後、日本に留学し、東京大学大学院で博士号を取得しています。
ご自身もSNSを通じて日本のライフスタイルや文化を発信しており、タイの若者にとって日本の最新情報を提供するインフルエンサーとしても知られています。
タイの日本のポップカルチャー
タイでは、日本のポップカルチャーが非常に高いレベルで浸透しており、アニメ、漫画、音楽、ファッションなど、多岐にわたる分野で根強い人気を誇っています。
浸透の背景と理由
タイにおける日本のポップカルチャーの浸透は、単なる一過性のブームではなく、長年にわたる歴史と文化的な親和性に基づいています。
長期的なメディア露出: 1970年代から日本のテレビアニメがタイで放送され始め、特に子供たちの間で日本のコンテンツが身近な存在となりました。
文化的な親和性: 家族や社会のあり方、友情や努力といったテーマが、タイの人々の価値観と共通する部分が多く、感情移入しやすいと言われています。
流通とアクセシビリティ: 漫画やゲームの正規版が流通し、現在ではNetflixやYouTubeなどのストリーミングサービスを通じて、最新の作品に簡単にアクセスできるようになりました。
各分野での浸透度
日本のポップカルチャーは、タイの社会のあらゆる層に影響を与えています。
アニメ・漫画: 日本のポップカルチャーの最も中心的な存在です。『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』といった少年漫画だけでなく、『進撃の巨人』のような青年向け作品も高い人気を誇ります。
J-POP: アイドルグループのAKB48はタイで姉妹グループBNK48を結成し、絶大な人気を博しました。また、日本のロックやアイドルソングも広く聞かれています。
ファッションとライフスタイル: 日本のストリートファッションや、原宿系のスタイルはタイの若者に影響を与えています。また、日本のラーメンや寿司、コンビニのスイーツなども広く受け入れられ、日本の食文化も深く根付いています。
同人文化とファンコミュニティ: 日本のコミックマーケットのような同人誌即売会も、タイ国内で多数開催されており、熱心なファンたちがコスプレや二次創作活動を楽しんでいます。これは、以前お話ししたメディア文化学者、ヴィニットポン・ルジラット氏の研究対象ともなっています。
これらの要素が複合的に作用し、タイにおける日本のポップカルチャーは、単なる消費文化を超えて、社会の一部として定着しています。
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— 青山学院大学 (@AoyamaGakuinU) September 23, 2025
📣メディア出演情報📣
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👤 #ヴィニットポンルジラット 准教授(総合文化政策学部 総合文化政策学科)
📅2025年9月23日(火)23:00〜23:30
💻NHK『最深日本研究 〜外国人博士の目〜』
“コミケ”を知りたいhttps://t.co/MJmiaswh7q#青山学院大学 #青学 #AGU
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