行ってみたいな上高地🏔ブラタモリ 長野・上高地▼山岳リゾート・上高地の絶景はどう生まれた?
ブラ上高地
こんにちは
猫好き父さんです
上高地
綺麗ですねえ
一度は行ってみたいものです
ブラ上高地
旅の舞台は長野・上高地。年間145万人が訪れる日本屈指の山岳リゾート。人々が憧れ、魅了されてきた絶景はどう生まれた?3000m級の山々に囲まれた秘境に広がる盆地を作り出した壮大な自然の力!北アルプス誕生のカギを握るのは、世界的にも珍しい花こう岩だった!上高地を流れる美しい梓川が生まれた秘密とは?人間によって造られた構造物が絶景を守ることにも繋がった?タモリも驚き、感動した絶景誕生の秘密に迫ります!
出演
【出演】タモリ,【アナウンサー】佐藤茉那,【語り】あいみょん
上高地
上高地(かみこうち)は、長野県松本市にある日本屈指の山岳リゾート・景勝地です。標高約1,500mの地にあり、穂高連峰などの雄大な北アルプスに囲まれた景観と、透き通った清流**梓川(あずさがわ)**の美しさで知られています。
国の特別名勝および特別天然記念物の二重の指定を受けている貴重な自然の宝庫であり、散策や登山の拠点として高い人気を誇ります。
1. 上高地の主な特徴と魅力
雄大な山岳景観
上高地の象徴は、日本第三位の高峰奥穂高岳を含む穂高連峰です。谷底に位置する上高地からは、これらの3,000m級の山々を間近に、ダイナミックに望むことができます。
梓川の清流
北アルプスから流れる梓川は、水の色が青く澄んでおり、清涼感あふれる景観を作り出しています。
日本近代登山の父
イギリス人宣教師ウォルター・ウェストンが上高地を世界に紹介し、日本の近代登山の発展に貢献しました。河童橋付近には彼の功績を称える「ウェストン碑」があります。
2. 上高地の必見スポット
上高地の主要な見どころは、梓川沿いのハイキングコースで結ばれており、特別な登山装備がなくても気軽に散策できます。
スポット名 | 特徴と魅力 |
河童橋(かっぱばし) | 上高地のシンボル。木製の吊り橋で、橋上からは正面に穂高連峰、眼下に梓川の清流、下流に焼岳を望む最高のビューポイントです。周辺にはホテルやお土産屋が集中しています。 |
大正池(たいしょういけ) | 1915年の焼岳大噴火によって梓川が堰き止められてできた池。水面に穂高連峰が映る**「水鏡」**の景色が神秘的です。水没したまま立ち枯れた木々も幻想的な雰囲気を醸し出しています。 |
明神池(みょうじんいけ) | 明神岳のふもとにあり、穂高神社の奥宮に隣接する神域の池です。上高地の中でも特に静寂で神秘的な空気が漂います。 |
田代池・田代湿原 | 田代湿原は開けた草地の先に穂高連峰を望む絶好の撮影スポット。池の水は透明度が高く、季節によって周囲の植物の彩りや水面の表情が変わります。 |
焼岳(やけだけ) | 北アルプスで唯一の活火山。今なお噴煙をたなびかせる姿は、上高地の景観の重要な要素となっています。 |
3. シーズンとアクセス
開山期間(グリーンシーズン)
上高地は冬季閉鎖されるため、観光できる期間が限られています。
期間: **4月17日(開山祭)から11月15日(閉山式)**まで。
ベストシーズン:
新緑(5月下旬〜6月上旬): 残雪の山々と鮮やかな新緑のコントラストが美しい時期です。
夏(7月下旬〜8月上旬): 高山植物が咲き乱れ、最も賑わう季節です。
紅葉(10月上旬〜下旬): カラマツの黄金色の黄葉が有名です。
アクセス(マイカー規制)
上高地の自然保護のため、年間を通じてマイカー規制が行われています。
自家用車で訪れる場合は、手前の沢渡(さわんど)駐車場(長野県側)または平湯あかんだな駐車場(岐阜県側)に車を止め、そこからシャトルバスまたはタクシーに乗り換える必要があります。
ウォルター・ウェストン(Walter Weston, 1861-1940)は、**「日本近代登山の父」**と称されるイギリス人宣教師であり、登山家です。彼は日本滞在中に各地の山々を探検し、その魅力を世界に紹介したことで知られています。
ウォルター・ウェストンの主な生涯と功績
英国人宣教師としての来日
ウェストンは英国聖公会の司祭(牧師)として、1888年(明治21年)に初来日しました。その後、合計3度にわたり日本に長期滞在し、宣教活動の傍ら、日本の山々への情熱を燃やしました。
🏔️ 日本アルプスの魅力を世界に紹介
彼の最大の功績は、日本の山岳地帯をレジャーやスポーツとしての登山対象として世界に知らしめたことです。
『日本アルプスの登山と探検 (Mountaineering and Exploration in the Japanese Alps)』
1896年にイギリスで刊行された著書です。彼が北アルプス、中央アルプス、南アルプスを精力的に登攀した記録が詳細に記されており、当時の日本の山岳文化や風習も紹介されました。
この本によって、それまで信仰や狩猟の対象であった日本の山々が、ヨーロッパのアルプスに匹敵する「日本アルプス」として世界中に認知されるようになりました。
「日本アルプス」の普及
「日本アルプス」という名称は、先に来日していた地質学者ウィリアム・ガウランドが名付けたものですが、ウェストンの著書によってその名が一気に有名になりました。
🚶♂️ 近代登山の精神を日本に伝える
江戸時代以前の日本の登山は、修験道(信仰)や狩猟が主な目的でしたが、ウェストンは**「登山は楽しむもの」**という西洋近代のアルピニズムの精神を日本に伝えました。
槍ヶ岳、穂高岳への登頂: 彼は槍ヶ岳(1891年)、前穂高岳(1893年)などに登頂し、その素晴らしさを伝えました。
上條嘉門次(かみじょう かもんじ)との交流: 上高地の地元猟師である上條嘉門次を山案内人として雇い、固い友情を結んだエピソードは有名です。嘉門次は、現在の登山道整備の礎を築いた人物の一人です。
日本山岳会の名誉会員: 1905年(明治38年)に日本山岳会が設立されると、翌年にはその初代名誉会員となり、日本の登山文化の発展に貢献しました。
🇯🇵 敬意と顕彰
ウェストンは日本の自然や人々を深く愛し、晩年は日本を擁護する講演も行いました。
ウェストン祭: 彼の功績を称え、彼が愛した上高地の梓川のほとりにあるウェストン碑(レリーフ)の前で、毎年6月の第1日曜日に「ウェストン祭」が開催されています。
勲章の受章: 1937年(昭和12年)には、昭和天皇より勲四等瑞宝章を授与されています。
河童橋(かっぱばし)名前の由来
上高地のシンボルである**河童橋(かっぱばし)**の名前の由来については、複数の説があり、定説はありません。
主に語られている主な由来は以下の通りです。
1. 河童が住む深い淵があった説
昔、現在の河童橋がある梓川のこの場所には、川の流れが深く、**河童が住んでいそうなほど深い淵(ふち)**があったことから、そう呼ばれるようになったという説です。
2. 人の姿が河童に似ていた説
橋が架けられる以前、人々が川を渡る際、脱いだ着物や荷物を濡らさないように頭の上にのせて渡る姿が、頭に皿をのせた河童のように見えたことから名付けられたという説です。
【補足情報】
芥川龍之介の小説『河童』の影響:
芥川龍之介が1927年(昭和2年)に発表した小説**『河童』**の中に、上高地や河童橋が描写されています。この作品によって、河童橋の名前が広く知られるようになりました。
ただし、小説が発表される以前から「河童橋」という名前は存在していたとされています。
橋の変遷:
河童橋は、当初は丸太を組んだ「はね橋」として架けられ、その後、吊り橋に架け替えられています。現在の木製の吊り橋は、上高地の景観に溶け込むように配慮されたものです。
上高地はどのようにしてできたのか?
上高地の独特で平坦な美しい地形は、主に火山活動による川の堰き止めと、それに伴う土砂の堆積という、壮大な自然の力によって形成されました。
その成り立ちの主なプロセスは以下の通りです。
上高地の地形ができたプロセス
1. 巨大な堰き止め湖の誕生(約1万2千年前)
原因は火山噴火:
上高地の南西にそびえる焼岳火山群(特に白谷山火山)が過去に大規模な噴火を起こしました。
この噴火による土砂や泥流、溶岩などが、当時西側(現在の岐阜県側)へ流れていたとされる梓川を堰き止めてしまいました。
「古上高地湖」の出現:
川の流れがせき止められた結果、現在の平坦な盆地の場所に巨大な堰き止め湖(古上高地湖)が出現しました。
2. 湖の埋め立てによる平坦化
土砂の堆積:
周囲の穂高連峰などの急峻な山々からは、激しい浸食作用によって大量の**土砂(礫や砂)**が梓川に運ばれ続けました。
この土砂が堰き止め湖の底に約5,000年という長い時間をかけてゆっくりと堆積していき、湖を徐々に埋め立てていきました。
盆地の形成:
この湖の埋め立てによって、本来V字谷であったはずの谷底が埋まり、現在の**長さ約10km、幅広い平坦な盆地(谷底平野)**の原型がつくられました。
3. 大正池の誕生(比較的新しい出来事)
焼岳の噴火:
1915年(大正4年)に焼岳が水蒸気噴火を起こし、その際に発生した土砂や泥流が再び梓川を堰き止めました。
新たな堰き止め湖:
これによって、現在の大正池が誕生しました。大正池の幻想的な立ち枯れの木々は、川が堰き止められて水没した当時の森の名残です。
このように、上高地は太古の火山噴火と長い時間をかけた土砂の堆積という二つの力が組み合わさることで、標高約1,500mという山岳地帯にありながら、独特の広い平坦地と美しい景観を持つに至ったのです。
上高地の豊かな自然環境を守るため、環境省と自然公園財団などが定めているのが、**「上高地 5つのルール+2」**という行動規範です。
これは、訪れるすべての人に守ってほしい、自然保護のための基本的なルールです。
上高地 5つのルール+2
5つのルール
上高地の生態系を守るための、特に重要な基本ルールです。
採らない (No collecting)
植物、昆虫、岩石など、あらゆる生きものや自然物を採ったり持ち帰ったりしないでください。
与えない (No feeding)
野生動物に絶対にエサを与えないでください。動物が人間に慣れてしまうと、生態系が崩れたり、人に危害を加えたりする原因になります。
捨てない (No littering)
ゴミはすべて持ち帰り、上高地には捨てないでください。上高地には観光客用のゴミ箱は設置されていません。
持ち込まない (No bringing in)
ペット(犬、猫など)や外来生物を持ち込まないでください。上高地の固有の生態系を乱す恐れがあります。
踏み込まない (No stepping into)
歩道を外れて歩かないでください。木道や歩道は、貴重な高山植物や湿地の自然を守るために設置されています。
+2(追加のルール)
時代の変化や利用方法の多様化に合わせて追加されたルールです。
乗り入れない (No bicycle riding)
自転車やマウンテンバイクなどを山岳地帯の歩道や自然探勝路へ乗り入れないでください。
飛ばさない (No drone flying)
ドローン(無人航空機)の飛行は禁止されています。国立公園内でのドローンの使用は、自然環境や景観の保護、安全確保の観点から規制されています。
これらのルールを守ることが、上高地の感動的な景色と貴重な自然を未来に残すことにつながります。
上高地の中心を流れる**梓川(あずさがわ)**が非常に澄んでいるのは、複数の自然条件と地形的な特徴が組み合わさっているためです。
特に以下の3つの要素が、梓川の高い透明度と、見た目の美しいエメラルドグリーン色に貢献しています。
梓川が澄んでいる3つの理由
1. 源流が北アルプスの雪解け水と湧水である
梓川の主な水源は、槍ヶ岳や穂高連峰といった北アルプスの山々の雪解け水と、山肌を伝ってろ過された豊富な湧水です。
天然のろ過システム: 雨や雪が深い山肌をゆっくりと浸透する過程で、水中の不純物や有機物が自然にろ過されます。このため、梓川に流れ込む時点で水質が非常に高い状態に保たれています。
濁りの原因が少ない: 上流に集落や大規模な開発がないため、生活排水や工場排水などの人為的な汚染物質の流入が極めて少ないことが大前提となっています。
2. 川底の砂や石の色が白い
梓川の川底を形成する砂や石は、主に北アルプスを構成する**花崗岩(かこうがん)**が細かく砕けたものです。
白砂の反射: 花崗岩は風化により白っぽい砂になりやすく、これが川底に堆積しています。この白い川底が、光を強く反射することで、水がより明るく、澄んで見えます。
「青」を際立たせる効果: 非常に透明度の高い水は、光の波長のうち青い光を多く散乱し、人間の目に届きやすくなります。白い川底がこの散乱した青い光をさらに増幅させ、梓川特有のエメラルドグリーンやコバルトブルーのように輝いて見える要因となっています。
3. 上高地内の流れが比較的緩やかである
上高地が形成された地形も、水の澄み具合に貢献しています。
平坦な地形: 上高地は、かつての焼岳の噴火などにより梓川が堰き止められ、その後に土砂が堆積してできた盆地状の平坦な地形です。
穏やかな流れ: この平坦な場所を流れる梓川は、山岳渓流としては珍しく流れが比較的穏やかです。流れが急だと、川底の砂や泥が巻き上げられて水が濁りやすくなりますが、梓川上高地ではその現象が起こりにくいため、高い透明度が保たれています。
これらの自然と地形の条件が組み合わさることで、梓川は「清流」としての透明度だけでなく、光の反射による視覚的な美しさも兼ね備えているのです。
上高地における砂防堰堤(さぼうえんてい)は、その美しい景観を土砂災害から守るという極めて重要な役割を果たしています。
上高地は、周囲を穂高連峰や活火山である焼岳などの急峻な山々に囲まれており、多量の土砂が梓川へ流れ込む危険性があるため、砂防施設が不可欠となっています。
1. 上高地の砂防堰堤の役割と目的
上高地の砂防堰堤の主な目的は、人々の安全と、特別名勝・特別天然記念物である景観の保全です。
役割 | 詳細 |
土石流の捕捉 | 大雨や融雪時に焼岳などの崩壊地から発生する土石流を食い止め、大量の土砂や流木が下流の観光施設や道路へ流れ込むのを防ぎます。 |
河床(川底)の安定 | 土砂の過度な流下を抑えることで、梓川の川底が削られすぎる(洗掘)のを防ぎ、川の流れや水辺の地形を安定させます。 |
景観の維持 | 梓川に大量の土砂が流入すると、大正池が埋まったり、河童橋周辺の景観が損なわれたりします。砂防堰堤は、これらの貴重な景観を土砂の堆積から守る役割も担っています。 |
2. 代表的な砂防堰堤:釜ヶ渕堰堤
上高地における砂防の歴史を語る上で欠かせないのが、入口付近にある**釜ヶ渕堰堤(かまがふちえんてい)**です。
特徴: 昭和初期(1936年着工)に建設された、日本で初期のアーチ式砂防堰堤であり、当時の技術としては国内最大級の規模を誇りました。
景観への配慮: 堰堤の表面は、周囲の景観と調和するように石積みが施されており、その造形の美しさから、2002年には国の登録有形文化財に登録されています。
主な目的: 主に焼岳方面から流出する多量の土砂を貯留し、下流への流下を防止するために建設されました。
3. 上高地の土砂対策の歴史的経緯
上高地の砂防事業は、近代日本の山岳観光の発展と密接に関わっています。
大正池の誕生と変化: 1915年(大正4年)の焼岳噴火により梓川が堰き止められ大正池が誕生しましたが、その後も焼岳や穂高連峰からの土砂流入により、池の規模は年々縮小し続けました。
砂防事業の開始: 土砂災害と景観の維持が大きな課題となり、1932年(昭和7年)には内務省(現国土交通省)が梓川砂防工事に着手しました。これが釜ヶ渕堰堤などの建設につながります。
現代の取り組み: 現在も、土砂の流出を抑制するための砂防施設整備に加え、大正池の水位を維持するための**土砂の浚渫(しゅんせつ)**が継続的に行われています。また、近年では景観保全と安全対策を両立させるための新たなプロジェクトも進められています。
このように、上高地の砂防堰堤は、単なる治水施設ではなく、**「人々の安全を守りながら、世界に誇る自然景観を維持する」**という使命を持つ、歴史的かつ重要なインフラとなっています。
**穂高連峰(ほたかれんぽう)**は、**北アルプス(飛騨山脈)**の南部に位置する、標高3,000m級の山々が連なる日本を代表する山岳地帯です。その峻厳な岩稜の姿から「岩と雪の殿堂」とも称され、登山者にとって永遠の憧れの地となっています。
⛰️ 穂高連峰の概要と主な山々
穂高連峰は、最高峰である奥穂高岳を主峰とし、その周辺に連なる山々の総称です。槍ヶ岳と合わせて**「槍・穂高連峰」**とも呼ばれます。
1. 主なピーク
山名 | 標高 | 特徴 |
奥穂高岳 | 3,190m | 北アルプスの最高峰であり、日本第3位の高峰(富士山、北岳に次ぐ)。日本百名山の一つ。山頂からは大パノラマが広がる。 |
涸沢岳 | 3,110m | 奥穂高岳の北に位置する山。穂高岳山荘はこの山と奥穂高岳を結ぶ稜線上の「白出のコル」にある。 |
北穂高岳 | 3,106m | 穂高連峰の最北端に位置し、北側は大キレットを隔てて槍ヶ岳へと続きます。西側斜面は「鳥も通わぬ」と言われる滝谷の壮絶な岩壁となっています。 |
前穂高岳 | 3,090m | 上高地側から見て手前にあり、奥穂高岳とは「吊尾根」と呼ばれる美しい稜線で結ばれています。 |
西穂高岳 | 2,909m | 穂高連峰の西端に位置し、西穂高岳独標(2,701m)と共に新穂高ロープウェイからの観光・登山の起点となります。 |
2. 地理的・景観的特徴
岩稜帯とカール: 穂高連峰は、氷河期の氷蝕作用によって削られた圏谷(カール)や、柱状節理が発達した安山岩類による切り立った岩峰(岩稜帯)が特徴です。特に、前穂高岳の裏側に広がる涸沢カールは、日本を代表する山岳景勝地であり、紅葉や残雪の時期は特に人気があります。
日本三大岩場: 穂高岳は、剱岳、谷川岳と共に日本三大岩場の一つに数えられ、その険しさが多くのアルピニストを惹きつけています。
上高地からの景観: 麓の上高地からは、梓川越しに奥穂高岳、前穂高岳、明神岳などが連なる壮大な景色を一望でき、日本屈指の景勝地として知られています。
⚠️ 穂高連峰の登山と難易度
穂高連峰は、その美しさの反面、日本でも有数の難度の高い山域として知られています。
1. 登山道の難易度
多くのルートが鎖場や梯子などの補助が必要な岩稜帯で、高い技術と体力、そして適切な判断力が求められます。
転落・滑落の危険: 全国的な山岳遭難の原因は道迷いが多いですが、穂高連峰では転落・滑落による事故が目立ちます。
代表的な難所:
ジャンダルム: 奥穂高岳から西穂高岳へ向かう稜線上にある岩峰。国内最難関ルートの一つとして知られます。
大キレット: 北穂高岳と槍ヶ岳の間に位置する、痩せた岩稜と急なアップダウンが続く縦走ルート上の大難所です。
重太郎新道: 前穂高岳への急登ルート。日本アルプス屈指の急峻さで、長時間の行動に耐える体力が必要です。
2. 登山拠点
上高地を起点とし、涸沢や岳沢などにある山小屋をベースキャンプとして利用するのが一般的です。
涸沢ヒュッテ・涸沢小屋: 涸沢カールに位置し、奥穂高岳、北穂高岳への登頂拠点として多くの登山者で賑わいます。
穂高岳山荘: 奥穂高岳と涸沢岳の間(白出のコル)にある、連峰縦走の重要な拠点です。
日本の山岳リゾートは、雄大な自然景観、多様なアクティビティ、そして快適な滞在環境が融合した場所です。特に夏は避暑地として、秋は紅葉の名所として人気があります。
ここでは、代表的な日本の山岳リゾートとその特徴、主なアクティビティについてご紹介します。
🏔️ 日本の主要な山岳リゾート
日本には「日本アルプス」を中心とした世界的な山岳景勝地があり、それぞれに異なる魅力があります。
1. 上高地・奥飛騨(中部山岳国立公園)
特徴: 「日本近代登山の父」ウォルター・ウェストンが世界に紹介した山岳リゾート。標高約1,500mの平坦な盆地を清流梓川が流れ、穂高連峰の絶景を間近に望めます。
魅力:
散策: 河童橋から大正池、明神池へのハイキングコースは整備されており、初心者でも気軽に楽しめます。
自然学習: 特別天然記念物に指定された貴重な動植物を観察できます。
2. 立山黒部アルペンルート(中部山岳国立公園)
特徴: 富山県と長野県を結ぶ、標高3,000m級の山々を貫く山岳観光ルートです。様々な乗り物(ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスなど)を乗り継ぎ、雲上の世界を巡ります。
魅力:
雪の大谷: 春の開通時には、巨大な雪の壁「雪の大谷」を体験できます。
黒部ダム: 日本最大のアーチ式ダムである黒部ダムの迫力ある放水を見学できます。
室堂: 標高約2,450mに広がる雄大な高原で、立山三山への登山の拠点にもなります。
3. 富士山・富士五湖周辺
特徴: 世界遺産に登録された日本最高峰の富士山を中心に、五つの湖(河口湖、山中湖など)が織りなす独特の景観が魅力です。
魅力:
富士山登山: 7月上旬~9月上旬の開山期には、多くの登山者が訪れます。
レイクビュー: 湖畔からの逆さ富士や、新倉山浅間公園などの展望スポットからの絶景を楽しめます。
4. 蔵王連峰(宮城・山形)
特徴: 東北地方を代表する火山帯で、スキーリゾートとしても有名です。
魅力:
樹氷(スノーモンスター): 冬には、樹木が氷と雪で覆われる巨大な樹氷群が出現します。
お釜: 蔵王のシンボルである、エメラルドグリーンに輝く火口湖を見ることができます。
🥾 山岳リゾートでの主なアクティビティ
日本の山岳リゾートでは、単なる宿泊だけでなく、多様な自然体験が可能です。
アクティビティ | 詳細 | 適したリゾート |
トレッキング・ハイキング | 整備された遊歩道や木道を利用した軽装での散策。清流や湿原を巡るコースが多い。 | 上高地、尾瀬、立山 |
本格登山 | 標高2,000m~3,000m級の山頂を目指す。山小屋泊やテント泊を伴う。 | 北アルプス(槍・穂高)、南アルプス、富士山 |
温泉・湯治 | 山の恵みである良質な温泉(秘湯)に浸かり、疲労回復や保養を行う。 | 奥飛騨温泉郷、白骨温泉、日光湯元温泉 |
スキー・スノーボード | 豊富な積雪を利用した冬季スポーツ。山頂からの長距離滑走が魅力。 | 蔵王、志賀高原、八方尾根(白馬) |
ロープウェイ・ゴンドラ観光 | 乗り物で一気に高所へ上がり、壮大なパノラマや雲海、紅葉を鑑賞する。 | 立山黒部アルペンルート、中央アルプス千畳敷カール |
日本の山岳リゾートは、その厳しくも美しい自然を保護するため、マイカー規制を設けている場所が多いです(上高地、尾瀬など)。訪れる際は、現地の交通ルールや「5つのルール+2」のような自然保護の行動規範を事前に確認することが大切です。