なぜチャイコフスキー交響曲第5番なのか?🎻【ドラマ10】日越外交関係樹立50周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」(2)
なぜチャイコフスキー交響曲第5番なのか?
こんにちは
猫好き父さんです
クラシックを題材にした
ドラマには単に有名な曲を
選ぶだけでなく
そのドラマのテーマにあった
曲が選ばれているような
気がします
例えば のだめカンタービレでは
ベートーヴェン交響曲第7番が選ばれていますが
これは千秋の成長、のだめの成長、Sオケの成長が
リズムの生命力:
交響曲第7番は、特定のリズムパターンを繰り返し用いることで、根源的な生命力を打ち出したユニークな作品です。これは、情熱的でエネルギッシュな登場人物たちの生き生きとした姿や、音楽の持つ生命力を表現する上で効果的でした。
ということらしいです
翻ってこのドラマでは
チャイコフスキー交響曲第5番が選ばれた理由としては
この交響曲は、「暗く重々しい運命の主題」が全楽章にわたって登場し、徐々に力強く変化していく構成が特徴です。悲劇的な主題が最後に輝かしい勝利の主題へと転じることで、運命に打ち勝つ人間の姿を描いていると解釈されています。
という特徴が
オーケストラの再生、ひいてはベトナムの再生に
主題としてつながるからじゃないのかなと
思う次第です
ところで
オペラハウス非常に立派でしたね
ただフランス植民地時代を象徴する建物なので
建物に罪はないと思いますが
ちょっと複雑ですね
あらすじ
ベトナム縦断コンサートの成功を目指し日本流の猛特訓を重ねる佐倉(濱田岳)は、ついにダン(キム・ハイ)と衝突する。ホアン(チャン・ギア)や優子(比嘉愛未)がとりなすが楽団は分裂寸前の危機に。佐倉は団員たちの暮らしぶりを見て回り、家族を大切にし、困窮する仲間を陰で支えるベトナム人の温かい人情に触れ、自分の押し付けを反省する。佐倉の指揮で個性を伸び伸びと発揮した団員たちの奏でる交響曲がハノイの夜に響く。
出演
【出演】濱田岳,比嘉愛未,チャン・ギア,キム・ハイ,MEGUMI,ヒュー・ヒエン,レ・チ・ナ,ミン・ダン,リン・ソン,チュア・チュアン・アン,ブイ・ホアン・イェン,チュン・ユキ,チュー・スアン
【作】小松江里子
チャイコフスキー
チャイコフスキーは、ロシアを代表する作曲家で、特にロマン派音楽の時代に活躍しました。彼の音楽は、美しく親しみやすいメロディーと、感情豊かで劇的な表現が特徴です。
生涯
本名: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский)
生没年: 1840年 - 1893年
出身: ロシア帝国
経歴: 法律学校を卒業後、音楽の道に進むことを決意しました。サンクトペテルブルク音楽院で作曲を学び、その後モスクワ音楽院の教授となります。彼は生前から高い評価を得ていましたが、晩年は精神的な苦悩に苛まれることもあったと言われています。
主な作品
チャイコフスキーは、オーケストラ作品、バレエ音楽、協奏曲、オペラなど、多岐にわたるジャンルで傑作を残しました。
バレエ音楽: 彼のバレエ音楽は、世界中の劇場で上演され続けています。
『白鳥の湖』🦢
『眠れる森の美女』
『くるみ割り人形』💂♂️
交響曲: 感情の起伏に富んだ壮大な交響曲も彼の代表作です。
交響曲第6番『悲愴』
交響曲第5番
交響曲第4番
協奏曲:
ピアノ協奏曲第1番🎹
ヴァイオリン協奏曲
その他:
幻想序曲『ロメオとジュリエット』
序曲『1812年』
影響
チャイコフスキーは、ロシアの民族的な要素と、西洋のロマン派音楽の伝統を見事に融合させたことで知られています。彼の作品は、その叙情性とドラマ性によって、クラシック音楽に詳しくない人でも楽しめる魅力を持っており、今日でも世界中で最も愛される作曲家の一人です。
チャイコフスキーの交響曲第5番
チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調作品64は、1888年に作曲された彼の代表的な交響曲の一つです。この曲は、第4番に続く「運命」をテーマにした作品として知られています。
全体的なテーマ
この交響曲は、「暗く重々しい運命の主題」が全楽章にわたって登場し、徐々に力強く変化していく構成が特徴です。悲劇的な主題が最後に輝かしい勝利の主題へと転じることで、運命に打ち勝つ人間の姿を描いていると解釈されています。
各楽章の解説
この交響曲は4つの楽章で構成されています。
第1楽章 アンダンテ~アレグロ・コン・アニマ: 暗いクラリネットの旋律で始まる「運命の主題」が印象的です。この主題は全曲を貫く動機となり、苦悩や葛藤を描きます。
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ、コン・アルクーナ・リチェンツァ: 非常に美しく、ロマンティックなホルンのソロで始まる楽章です。悲しみの中に安らぎを求めるような叙情的な雰囲気を持ちますが、ここでも「運命の主題」が姿を現し、劇的な緊張感を生み出します。
第3楽章 ワルツ、アレグロ・モデラート: 通常の交響曲ではスケルツォが置かれるところを、チャイコフスキーは優雅なワルツにしています。一見すると華やかで穏やかな楽章ですが、終盤には「運命の主題」がひそやかに顔をのぞかせます。
第4楽章 アンダンテ・マエストーソ~アレグロ・ヴィヴァーチェ: 暗いホ短調で始まった「運命の主題」が、ここでは希望に満ちたホ長調で堂々と鳴り響きます。激しい主部を経て、最後は勝利を祝福するかのように、高らかに「運命の主題」が力強く奏され、華々しく曲を締めくくります。
初演時のチャイコフスキー自身の評価は低かったものの、次第に聴衆や批評家から熱狂的に支持されるようになり、今日では彼の交響曲の中でも特に人気のある傑作の一つとなっています。
ハノイ歌劇場
ハノイのオペラハウスは、正式には「ハノイ歌劇場」と呼ばれ、美しいフレンチ・コロニアル様式の建物で知られています。
基本情報
名称: ハノイ歌劇場(Hanoi Opera House)
住所: 1 Tràng Tiền, Phan Chu Trinh, Hoàn Kiếm, Hà Nội, ベトナム
電話番号: +84 24 3933 0113
営業時間: 7:00~17:00
ウェブサイト: http://hanoioperahouse.org.vn/
評価: 4.6 (Googleユーザー評価)
概要
1911年にオープンしたこの建物は、フランス植民地時代に建設されたもので、パリのオペラ・ガルニエをモデルにしていると言われています。クラシックコンサート、オペラ、伝統的なベトナムのダンスや演劇など、様々な舞台芸術が上演されています。
建物自体が歴史的な観光名所となっており、豪華な内装や外観は一見の価値があります。
ハノイ歌劇場は、フランス植民地時代にフランスの威信を示す目的で建設されました。
建設の背景
建設期間と様式: 1901年に建設が始まり、1911年に完成しました。建築様式は、パリのオペラ・ガルニエをモデルにしたフレンチ・コロニアル様式です。
目的: この歌劇場は、植民地政府がフランス文化をハノイに広めるための象徴として建てられました。これにより、フランスの文化的な優位性を示す狙いがありました。
歴史的役割: 完成後、この劇場はベトナムの社会における重要な文化施設となりました。また、1945年の8月革命では、ホー・チ・ミン主席がここで独立を宣言するなど、ベトナムの近代史において重要な舞台ともなっています。
このように、ハノイ歌劇場は単なる美しい建物としてだけでなく、フランス植民地時代からベトナム独立に至るまでの歴史を物語る重要な文化遺産となっています。
のだめカンタービレ
『のだめカンタービレ』でベートーヴェン交響曲第7番が選ばれた理由は、物語の重要なターニングポイントで使われたことと、その曲自体が持つエネルギーやドラマ性が、主人公たちの成長と葛藤を描く上で非常に効果的だったためと考えられます。
特に以下の点が挙げられます。
千秋真一の指揮者デビュー: ストーリーにおいて、主人公の一人である千秋が指揮者として本格的にデビューする最初の曲が、このベートーヴェン交響曲第7番でした。彼が初めてオーケストラをまとめる場面に、この力強い楽曲が使われたことで、物語の盛り上がりを大きく高めました。
「リズムの apotheosis(神格化)」: ベートーヴェン自身が「リズムのapotheosis(神格化)」と称したように、この曲は非常に躍動的で情熱的なリズムが特徴です。音楽に没頭していくのだめや、完璧な音楽を目指す千秋、そして彼らが所属するオーケストラの熱演を描く上で、その疾走感とエネルギーが物語の雰囲気に合致していました。
知名度と親しみやすさ: 元々クラシック音楽に詳しい人以外にはそこまで知られていなかった曲ですが、ドラマやアニメの主題歌として使われたことで、多くの人にとって親しみやすい曲となりました。これにより、作品全体の人気向上にも大きく貢献しました。
このように、ベートーヴェン交響曲第7番は、単なるBGMではなく、物語の展開や登場人物の心理描写と深く結びつく重要な役割を担っていたと言えます。
今回の撮影地のハノイのオペラハウスです。
— NHKドラマ「ベトナムのひびき」Staff (@NHK_Hibikistaff) March 14, 2024
1901年から1911年の間にフランスの植民地政権によって、パリ・オペラ座に倣って建立されたそうです!
ハノイに残るフランス建築の中で最大規模を誇ります!!
NHK BS 3月17日(日) 午前10:30 〜 午後0:28 pic.twitter.com/LcYh8WQ3N2
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