おとなのEテレタイムマシン 83歳のアンパンマン~やなせたかしの真剣勝負~
83歳のアンパンマン~やなせたかしの真剣勝負~
こんにちは
猫好き父さんです
是非ご覧ください
朝ドラあんぱんの理解が深まると
思います
内容
NHKが蓄積してきたアーカイブスの中から、Eテレで放送した見応えたっぷりの番組を選りすぐり、リマスター技術も活用しお届けする番組。今回は2002年4月放送の、ETV2002「83歳のアンパンマン~やなせたかしの真剣勝負~」
出演
【出演】やなせたかし
「83歳のアンパンマン~やなせたかしの真剣勝負~」について。
この番組は、2002年にNHKのETV(現在のEテレ)で放送されたドキュメンタリーで、当時83歳だったアンパンマンの作者・やなせたかしさんの創作活動に密着した内容です。
内容
番組では、やなせさんがいかにして国民的キャラクターであるアンパンマンを生み出し、長年にわたってその人気を保ってきたのか、その裏にある苦労や情熱、そして創作に対する真剣な姿勢が描かれています。2002年当時のやなせさんの日常や、アンパンマンにかける思いなどが記録されている貴重な映像と言えるでしょう。
放送日
この番組は、2025年6月14日の午後10時からNHK Eテレの「おとなのEテレタイムマシン」という枠でリマスター版が再放送されました。
視聴方法
もし見逃してしまった場合、2025年6月15日からJ:COM STREAMで配信されているようです。ETV2002 - J:COM STREAM
やなせたかしさんは、日本の漫画家、絵本作家、詩人、作詞家、イラストレーター、デザイナー、編集者など、多岐にわたる分野で活躍した方です。特に、国民的キャラクターである「アンパンマン」の生みの親として知られています。
生涯とキャリア
- 生誕から戦前まで: 1919年(大正8年)に高知県で生まれました(本名:柳瀬嵩)。東京高等工芸学校図案科(現・千葉大学)を卒業後、東京田辺製薬宣伝部に入社します。しかし、翌年には徴兵され、中国へ出征しました。この戦争体験を通じて、「本当の正義とは何か」という問いに深く向き合うことになります。
- 戦後の活動と漫画家への道: 戦後は高知新聞社で記者として働いた後、上京して三越百貨店の宣伝部に転職。包装紙「華ひらく」のレタリングなども手がけました。この頃から漫画の投稿を始め、1953年(昭和28年)にフリーの漫画家として独立します。初期には広告漫画や成人雑誌・新聞への連載漫画も多く手がけ、ウィットに富んだ4コマ漫画「ボオ氏」なども描いていました。
- 「アンパンマン」の誕生と国民的ヒット: 1973年(昭和48年)、フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』を掲載。当初は「顔を食べさせるなんて残酷だ」「気持ち悪い」といった批判もあったものの、子どもたちには純粋な心で受け入れられました。そして、1988年(昭和63年)にテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』が放送開始されると爆発的な人気となり、国民的キャラクターとして広く知られるようになりました。
- 多才な活動: アンパンマン以外にも、作詞家として「手のひらを太陽に」(1961年)やアンパンマンの主題歌などを手がけています。また、絵本作家としては『やさしいライオン』『チリンのすず』など数多くの名作を生み出しました。1973年には月刊「詩とメルヘン」をサンリオより創刊し、30年間編集長を務めるなど、編集者としても活躍しました。
- 晩年と東日本大震災: 2011年の東日本大震災直後には、「アンパンマンのマーチ」が被災地からラジオ局にリクエストが殺到し、避難所で大合唱されるなど、多くの人々に勇気を与えました。92歳だったやなせさんはこれに感動し、94歳で亡くなるまで復興のために力を尽くしました。
- 逝去: 2013年(平成25年)10月13日、94歳で永眠されました。
主な代表作
- 絵本:
- 『あんぱんまん』(後の『アンパンマン』)
- 『やさしいライオン』
- 『チリンのすず』
- 『ガンバリルおじさんのまめスープ』
- 『ハルのふえ』
- 『キラキラ』
- 作詞:
- 「手のひらを太陽に」
- 「アンパンマンのマーチ」
やなせたかしさんの作品は、その根底に「愛と勇気」というメッセージが一貫して流れており、多くの人々に感動と希望を与え続けています。高知県香美市には「やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアム」があり、その功績が称えられています。
アンパンマン
アンパンマンは、やなせたかしさんによって生み出された、日本を代表する国民的キャラクターです。絵本、テレビアニメ、映画、商品など多岐にわたるメディアで展開されており、子どもたちを中心に幅広い世代に愛されています。
アンパンマンの概要
- 誕生: 1973年(昭和48年)にフレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』に『あんぱんまん』として初掲載されました。当初は大人向けの童話として描かれ、子どもに顔を食べさせるという設定は賛否を呼びました。
- テレビアニメ化: 1988年(昭和63年)にテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』として日本テレビ系列で放送開始。これが爆発的な人気となり、国民的キャラクターとしての地位を確立しました。現在も放送が続いており、ギネス世界記録に「登場キャラクター数世界一のアニメシリーズ」として認定されています。
- コンセプト: アンパンマンの物語の根底には、やなせたかしさんが戦争体験を通じて得た「本当の正義とは何か」というテーマがあります。アンパンマンは、空腹で困っている人や困っている仲間がいれば、自分の顔の一部である「あんパン」を分け与え、弱った体を癒したり、勇気を与えたりします。そして、悪役であるばいきんまんから人々を守るために戦います。
主なキャラクター
- アンパンマン: ジャムおじさんによって作られた、あんパンでできた顔を持つヒーロー。困っている人を助けることに命を懸ける優しい心と、決して諦めない勇気を持っています。顔が濡れたり汚れたり、空腹の人に顔を分け与えると力が弱まってしまうため、ジャムおじさんが新しい顔を焼いてくれます。
- ばいきんまん: バイキン星からやってきた、アンパンマンの宿敵。いたずら好きで、人々を困らせることを生きがいにしていますが、どこか憎めない一面も持ち合わせています。ドキンちゃんやコキンちゃんと共に暮らしています。
- ジャムおじさん: パン工場でパンを焼いている心優しいおじさん。アンパンマンや他のパンのキャラクターたち(しょくぱんまん、カレーパンマンなど)の生みの親であり、彼らの新しい顔を焼いたり、困った時にはアドバイスを与えたりします。
- バタコさん: ジャムおじさんと一緒にパン工場で働く女性。アンパンマンの新しい顔を投げたり、みんなの世話を焼いたりします。
- チーズ: パン工場で飼われている犬。アンパンマンたちの良き相棒で、ピンチの時に駆けつけたり、言葉は話せないものの表情豊かに感情を表したりします。
- しょくぱんまん: 白くて角ばった顔を持つ食パンのヒーロー。美形でナルシストな一面もありますが、潔癖で優しく、いつも平和を願っています。
- カレーパンマン: スパイシーなカレーの顔を持つヒーロー。熱血漢で情熱的な性格ですが、少し短気な一面もあります。
- ドキンちゃん: ばいきんまんのアジトに居候しているワガママなおんなのこ。しょくぱんまんが大好き。
- メロンパンナちゃん: メロンパンの顔を持つ、心優しい女の子。困っている人を放っておけない性格です。
アンパンマンの魅力
- 「助けること」の重要性: 自分の身を削ってでも人を助けるアンパンマンの姿は、「正義」や「自己犠牲の精神」を子どもたちに伝えています。
- 多様なキャラクター: 1700を超えるキャラクターが登場すると言われており、その多様性が物語に豊かさをもたらしています。子どもたちは自分のお気に入りのキャラクターを見つけ、感情移入することができます。
- 温かい世界観: 登場人物たちは基本的に助け合い、支え合って生きています。ばいきんまんとの戦いはあっても、全体的には温かく優しい世界が描かれています。
- 教育的な要素: 食事の大切さ、友達との関わり、勇気を持つことなど、子どもたちの成長に必要なメッセージが自然な形で盛り込まれています。
- 「アンパンマンのマーチ」: 主題歌である「アンパンマンのマーチ」は、多くの人々に勇気と希望を与え、東日本大震災の際には被災地で歌われ、大きな心の支えとなりました。
アンパンマンは、単なるアニメや絵本にとどまらず、世代を超えて愛され続ける日本の文化の一部となっています。
連続テレビ小説「あんぱん」
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」は、2025年度前期の朝ドラとして、2025年3月31日(月)から放送が開始されました。
このドラマは、国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかしさんと、その妻である**小松暢(のぶ)**さんをモデルにした物語です。ただし、フィクションとして描かれるオリジナル作品であり、完全に史実に基づいているわけではありません。
ドラマの概要
- タイトル: 連続テレビ小説「あんぱん」
- 放送期間: 2025年3月31日(月)〜 2025年9月26日(金)(予定)
- 放送枠: NHK総合 月曜〜土曜 午前8:00〜8:15 ほか
- 脚本: 中園ミホ(「花子とアン」「Doctor-X 外科医・大門未知子」など)
- 音楽: 井筒昭雄
- 主題歌: RADWIMPS「賜物」
- 語り: 林田理沙アナウンサー
主要キャストとモデル
- 主人公・朝田のぶ(あさだ のぶ): 今田美桜(いまだ みお)
- モデルは、やなせたかしさんの妻である**小松暢(こまつ のぶ)**さん。
- 高知で育った「ハチキン(土佐言葉で男勝りの女性を指す)おのぶ」と呼ばれる行動力とスピード感にあふれる女性として描かれます。
- 柳井嵩(やない たかし): 北村匠海(きたむら たくみ)
- モデルは、やなせたかしさん(本名:柳瀬嵩)。
- 幼い頃に父を亡くし、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶと出会います。
- その他のキャスト: 加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、吉田鋼太郎、浅田美代子、細田佳央太、阿部サダヲ、松嶋菜々子、二宮和也、妻夫木聡、山寺宏一など、豪華な俳優陣が出演しています。
ストーリー
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女「ハチキンおのぶ」こと、朝田のぶ(今田美桜)がいました。一方、幼い時に父を病気で亡くした柳井嵩(北村匠海)は、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶと出会います。
開戦間近、のぶは周りと同じく、妄信的な軍国少女となっていきます。やがて戦争が始まり、嵩は出征。のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職します。
戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社し、二人は同じ雑誌の担当となりました。その後、のぶは先に東京へ上京し、嵩ものぶを追って上京します。六畳一間のオンボロアパートで始まった二人の生活。風呂なし共同トイレ、天井には穴があき、雨の日は傘をささなければならないような暮らしでしたが、二人はそれを面白がり、結婚します。
**「生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人」**が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどりつくまでの、愛と勇気の物語が描かれます。特に、やなせたかしさんの戦争体験や、弟との関係が、アンパンマンの思想に大きな影響を与えたことが深く掘り下げられています。
「あんぱん」は、やなせたかしさんの半生とその妻との絆を通して、逆境の中でも夢を追い続けることの大切さや、本当の正義とは何かという普遍的なテーマを問いかける作品として注目されています。