カラーフィルによる修復技術に感銘を受けた🏺新美の巨人たち【壮麗なるアール・デコの館『東京都庭園美術館』×真矢ミキ】
カラーフィルによる修復技術に感銘を受けた
こんにちは
猫好き父さんです
白金台にこんなにも素晴らしい
建築物があるなんて
北海道にいなかったら
絶対観に行ったよなあ
この番組ってたまにしか
観ないんですけど
良い番組ですよねえ
佐野智恵子さんの修復技術は
ある意味魔法にみえました
それほど凄いです
画像は公式からの引用です
内容
東京港区白金台の「東京都庭園美術館」は昭和8年に朝香宮家の邸宅として竣工。内部はフランスの芸術家ルネ・ラリックやアンリ・ラパン等によるガラスレリーフやシャンデリアなど数々のアール・デコ装飾で彩られています。
1925年のパリ万国博覧会に朝香宮夫妻が訪れ、アール・デコのデザインに触れたことがきっかけで誕生。以来92年、当時の最先端デザインが残る世界でも貴重な建築として重要文化財に指定されています。
アートトラベラー: 真矢ミキ ナレーション: 上野樹里
【オープニング&エンディングテーマ】 作曲・編曲 亀田誠治 オープニング曲「カミーユ」 エンディング曲「雨のカフェテラス」
【番組公式HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/ 【番組公式X】 @binokyojintachi https://x.com/binokyojintachi 【番組公式Instagram】 @binokyojintachi https://www.instagram.com/binokyojintachi/
東京都庭園美術館は、東京の白金台に位置するユニークな美術館です。その魅力は、展示される美術作品だけでなく、建物そのものがアール・デコ様式の傑作である点、そして美しい庭園との調和にあります。
東京都庭園美術館の概要と歴史
東京都庭園美術館の本館は、1933年(昭和8年)に旧皇族の朝香宮家(あさかのみやけ)の邸宅として建てられました。この建物は、当時フランスで隆盛を極めていたアール・デコ様式を積極的に取り入れた、日本でも有数の貴重な建築物として知られています。
朝香宮鳩彦王(やすひこおう)と允子妃殿下(のぶこひでんか)は、フランス留学中にパリでアール・デコ博覧会を訪れるなど、その様式美に深く感銘を受けました。帰国後、邸宅の建設にあたり、フランス人室内装飾家のアンリ・ラパンをはじめとする一流の芸術家や、宮内省内匠寮(たくみりょう)の技師たちが携わり、日仏の技術と美意識が融合した壮麗な邸宅が完成しました。特に、ルネ・ラリックが制作した正面玄関のガラス扉や、アンリ・ラパンがデザインした「香水塔」などは必見です。
戦後、この邸宅は吉田茂首相兼外相の公邸として使用された時期を経て、1983年(昭和58年)に東京都庭園美術館として開館しました。2014年には新館が完成し、2015年には本館、正門、茶室などが国の重要文化財に指定され、その文化的価値が認められました。
現在は、「歴史的建造物」「美術作品の鑑賞」「緑豊かな庭園」を同時に楽しめる美術館として、多岐にわたる展覧会を開催しています。
建築様式と見どころ
東京都庭園美術館の最大の魅力は、そのアール・デコ様式の建築にあります。
アール・デコ様式の特徴
アール・デコは、1910年代から1930年代にかけて欧米で流行した装飾様式で、以下の特徴があります。
直線的で幾何学的なデザイン: 曲線よりも直線や幾何学模様が多用されます。
機能性と装飾性の融合: 実用的な機能性の中に、豊かで洗練された装飾が施されています。
新素材の活用: ガラス、ステンレス、プラスチックなどの新しい素材が積極的に用いられました。
エキゾチックな要素: 東洋やアフリカなど、異文化のデザイン要素が取り入れられることもありました。
東京都庭園美術館の見どころ
本館(旧朝香宮邸):
アール・デコの精華とも言える空間で、各部屋に施された精巧な装飾、照明、調度品などが、当時の最先端の美意識を伝えています。特に、大広間の天井に配された40個の照明や、大客室から次室へ続く「香水塔」は必見です。
新館:
現代美術作家の杉本博司をアドバイザーに迎え、2014年にオープンしました。大規模な展示が可能になり、本館と合わせて多様な企画展が開催されています。
庭園:
広大な敷地には、西洋庭園、日本庭園、芝生広場があり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。建物の窓からも庭園の景色が広がり、アール・デコ建築と自然の調和が感じられます。
展覧会と利用案内
東京都庭園美術館では、アール・デコ様式の空間を活かした展覧会や、現代美術、歴史、デザインなど、様々なジャンルの企画展が開催されています。
展示内容:
2025年度には、旧朝香宮邸に影響を与えた「パリのアール・デコ博覧会」の開催100周年を記念する展覧会として、ヴァン クリーフ&アーペルによるハイジュエリー展が予定されるなど、魅力的な企画が目白押しです。また、年に一度、建物そのものに焦点を当てた建物公開展も行われ、普段入れない場所が公開されることもあります。
開館時間: 10:00~18:00(入館は閉館時間の30分前まで)
休館日: 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始
アクセス:
JR目黒駅東口、東急目黒線目黒駅正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線白金台駅1番出口より徒歩6分
チケット:
展覧会チケットはオンラインでの事前購入が推奨されています。当日券は状況により販売されない場合があります。庭園のみの入場も可能で、こちらは事前予約不要です。
東京都庭園美術館は、アール・デコ建築の美しさを堪能しながら、上質な美術作品と豊かな自然を楽しめる、唯一無二の美術館です。ぜひ一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。
朝香宮家(あさかのみやけ)は、日本の旧皇族の一つで、特にその邸宅が現在の東京都庭園美術館として知られていることで有名です。
朝香宮家の創設と主要人物
朝香宮家は、久邇宮朝彦親王(くにのみや あさひこしんのう)の第8王子である鳩彦王(やすひこおう)が、1906年(明治39年)に創立した宮家です。
朝香宮鳩彦王(あさかのみや やすひこおう)
生没年: 1887年(明治20年) - 1981年(昭和56年)
経歴: 陸軍軍人として陸軍大学校を卒業後、近衛師団長や上海派遣軍司令官などを歴任し、最終的には陸軍大将にまで昇進しました。
フランス留学とアール・デコ: 1922年(大正11年)から軍事研究のためフランスに留学中、自動車事故に遭い、療養のため長期滞在を余儀なくされました。この間、1925年(大正14年)にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ博)」を見学し、アール・デコ様式の美しさに深く感銘を受けました。この経験が、後に建設される朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)の設計に大きな影響を与えることになります。
皇籍離脱: 第二次世界大戦後、1947年(昭和22年)に新皇室典範の施行により皇籍を離脱し、「朝香」姓を名乗りました。
允子妃殿下(のぶこひでんか)
生没年: 1891年(明治24年) - 1933年(昭和8年)
経歴: 明治天皇の第8皇女として生まれ、1910年(明治43年)に朝香宮鳩彦王と結婚しました。
アール・デコへの影響: 夫である鳩彦王がフランスで事故に遭った際、看護のために渡欧し、共にパリでアール・デコ様式に触れました。彼女もまた、その美意識に共感し、邸宅建設において重要な役割を果たしました。しかし、邸宅竣工のわずか半年後に42歳で亡くなりました。
朝香宮邸の建設
朝香宮夫妻は、フランスでの経験からアール・デコ様式に魅せられ、帰国後、白金台に新たな邸宅を建設することを決定しました。
土地の下賜: 1921年(大正10年)に、白金台の御料地約1万坪が朝香宮家に下賜されました。
設計と建設: 邸宅の設計は、宮内省内匠寮の技師である権藤要吉が中心となり、主要な部屋の内装設計にはフランス人室内装飾家のアンリ・ラパンが起用されました。また、正面玄関のガラス扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックが手掛けるなど、当時の最高峰の芸術家たちが集結し、日仏の技術と美意識が融合したアール・デコ様式の傑作が誕生しました。
竣工: 1933年(昭和8年)に邸宅が竣工しました。
朝香宮家のその後
朝香宮家は、戦後の皇籍離脱後も、その邸宅は日本の歴史の中で重要な役割を果たしました。
首相公邸・迎賓館: 皇籍離脱後、邸宅は一時的に吉田茂首相の公邸として使用され、その後、白金迎賓館としても利用されました。
東京都庭園美術館への転用: 1983年(昭和58年)に、この邸宅は「東京都庭園美術館」として一般公開され、現在に至ります。その歴史的・建築的価値から、2015年には国の重要文化財に指定されています。
朝香宮家は、日本の皇族として、またアール・デコ様式の建築を日本にもたらした先駆者として、その名を現代に留めています。
東京都庭園美術館の本館にある「香水塔」は、アール・デコ様式の象徴的な作品の一つですが、その修復には「カラーフィル」という特殊な技術が用いられました。この香水塔は、もともと朝香宮邸時代に設置されたもので、アンリ・ラパンがデザインし、フランスの国立セーブル製陶所で制作された陶磁器のオブジェです。
香水塔の損傷と以前の修復
香水塔は、東京都庭園美術館として開館する以前に、かなりの破損を負っていました。特に白い弾丸状の部分と上部の渦巻き部分は、バラバラに割れてしまうほどの破損があったそうです。以前にも一度修復は行われ、形状は戻されていましたが、時間の経過とともにひび割れなどが目立つようになり、改めて本格的な修復が必要となりました。
カラーフィルによる修復の物語
この香水塔の再修復を担当したのは、西洋の古陶磁器修復を専門とする工房「いにしへ」を主宰する佐野智恵子さんです。佐野さんはイギリスで専門教育を受け、「カラーフィル」という修復方法を習得されています。
カラーフィルの技術とは:
「カラーフィル」は、オリジナルの陶磁器の色、透明度、質感に限りなく近く色合わせした専用のパテを、欠損部分に充填して修復する技術です。これは、大英博物館をはじめとするイギリスのトップクラスの修復家が採用している技法で、以下のような特徴があります。
目立たない修復: 接着剤でつなぎ合わせたひび割れや欠損部分を、元の陶磁器と見分けがつかないほど自然に補修します。これにより、作品全体の美観を損なうことなく、当時の姿を再現することができます。
非破壊的・再修復の容易さ: カラーフィルは、パテを埋め込む方法であり、元の陶磁器に不可逆的な加工を施すわけではありません。そのため、数十年後、数百年後に再び修復が必要になった場合でも、再修復がしやすいという利点があります。これは、文化財を後の世代に伝えるという西洋の修復文化の考え方に基づいています。
日本の金継ぎとの違い:
日本の伝統的な陶磁器修復技法である「金継ぎ」とは対照的です。金継ぎは、割れた部分を漆で接着し、その上から金粉を蒔いて装飾することで、破損の痕跡を「景色」として美しく見せることを目的とします。これは「直して使う」という実用性と、修復跡をも美として捉えるという日本の美意識が背景にあります。
対してカラーフィルは、修復跡を可能な限り消し去り、あたかも破損がなかったかのように見せることで、**「文化財としての作品を保存し、オリジナルを尊重する」**という西洋の思想が強く反映されています。食器として使うことを目的とはせず、展示品としての美しさを追求します。
香水塔への適用:
香水塔の修復において、佐野智恵子さんはこのカラーフィルの技術を駆使し、複雑に割れてしまった陶磁器の破片を、ほとんど痕跡が分からないほどの高い技術で修復しました。来館者は、その美しい外観からは、かつて激しく破損していたことを想像することすら難しいほどです。わずかに注意深く見ると、ミミズ腫れのような細い線が数本見える程度で、修復箇所の存在を感じさせません。
この修復は、東京都庭園美術館がアール・デコ建築の美しさをそのままに、貴重な文化財として未来に継承していく上で非常に重要な役割を果たしました。香水塔は、その歴史的価値とともに、西洋の高度な修復技術の結晶としても、来館者に感動を与えています。
東京都庭園美術館の本館にある「香水塔」は、アール・デコ様式の象徴的な作品の一つですが、その修復には「カラーフィル」という特殊な技術が用いられました。この香水塔は、もともと朝香宮邸時代に設置されたもので、アンリ・ラパンがデザインし、フランスの国立セーブル製陶所で制作された陶磁器のオブジェです。
香水塔の損傷と以前の修復
香水塔は、東京都庭園美術館として開館する以前に、かなりの破損を負っていました。特に白い弾丸状の部分と上部の渦巻き部分は、バラバラに割れてしまうほどの破損があったそうです。以前にも一度修復は行われ、形状は戻されていましたが、時間の経過とともにひび割れなどが目立つようになり、改めて本格的な修復が必要となりました。
カラーフィルによる修復の物語
この香水塔の再修復を担当したのは、西洋の古陶磁器修復を専門とする工房「いにしへ」を主宰する佐野智恵子さんです。佐野さんはイギリスで専門教育を受け、「カラーフィル」という修復方法を習得されています。
カラーフィルの技術とは:
「カラーフィル」は、オリジナルの陶磁器の色、透明度、質感に限りなく近く色合わせした専用のパテを、欠損部分に充填して修復する技術です。これは、大英博物館をはじめとするイギリスのトップクラスの修復家が採用している技法で、以下のような特徴があります。
目立たない修復: 接着剤でつなぎ合わせたひび割れや欠損部分を、元の陶磁器と見分けがつかないほど自然に補修します。これにより、作品全体の美観を損なうことなく、当時の姿を再現することができます。
非破壊的・再修復の容易さ: カラーフィルは、パテを埋め込む方法であり、元の陶磁器に不可逆的な加工を施すわけではありません。そのため、数十年後、数百年後に再び修復が必要になった場合でも、再修復がしやすいという利点があります。これは、文化財を後の世代に伝えるという西洋の修復文化の考え方に基づいています。
日本の金継ぎとの違い:
日本の伝統的な陶磁器修復技法である「金継ぎ」とは対照的です。金継ぎは、割れた部分を漆で接着し、その上から金粉を蒔いて装飾することで、破損の痕跡を「景色」として美しく見せることを目的とします。これは「直して使う」という実用性と、修復跡をも美として捉えるという日本の美意識が背景にあります。
対してカラーフィルは、修復跡を可能な限り消し去り、あたかも破損がなかったかのように見せることで、**「文化財としての作品を保存し、オリジナルを尊重する」**という西洋の思想が強く反映されています。食器として使うことを目的とはせず、展示品としての美しさを追求します。
香水塔への適用:
香水塔の修復において、佐野智恵子さんはこのカラーフィルの技術を駆使し、複雑に割れてしまった陶磁器の破片を、ほとんど痕跡が分からないほどの高い技術で修復しました。来館者は、その美しい外観からは、かつて激しく破損していたことを想像することすら難しいほどです。わずかに注意深く見ると、ミミズ腫れのような細い線が数本見える程度で、修復箇所の存在を感じさせません。
この修復は、東京都庭園美術館がアール・デコ建築の美しさをそのままに、貴重な文化財として未来に継承していく上で非常に重要な役割を果たしました。香水塔は、その歴史的価値とともに、西洋の高度な修復技術の結晶としても、来館者に感動を与えています。
【重要文化財 壮麗なる館】
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) July 12, 2025
「#東京都庭園美術館 本館」
朝香宮邸として竣工したアール・デコ様式の建築。フランスの芸術家 #ルネ・ラリック や #アンリ・ラパン らによる装飾の数々。その秘密に #真矢ミキ さんと迫ります
7月19日(土)夜10時
テレビ東京系列にて放送🌈#新美の巨人たち #上野樹里 pic.twitter.com/18TNAAI9Qp
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