乗ってみたいな🚋新美の巨人たち【絶景!新潟の雪原を走るアートなローカル列車「雪月花」】
乗ってみたいな
こんにちは
猫好き父さんです
内容
絶景!上越の雪原を走るたった2両のアートなローカル列車。新潟の第三セクター「えちごトキめき鉄道」自慢のリゾート列車「雪月花」だ。優れたデザインの鉄道に与えられる国際賞も受賞したいま注目の車両…特徴は日本最大級の窓と車内の細部に込められた新潟らしい造形美。
デザイナーの川西康之さんがヒントにしたのは、なんと有名ブランドのハイヒールと日本伝統の茶室だった!世界でも最先端をゆく日本の鉄道の魅力とはなにか…本仮屋ユイカが乗って、見て、食べて、触れあってその魅力を探っていく。
アートトラベラー:本仮屋ユイカ ナレーション:上野樹里
【オープニング&エンディングテーマ】 作曲・編曲 亀田誠治 オープニング曲「カミーユ」 エンディング曲「雨のカフェテラス」
えちごトキめきリゾート 雪月花(せつげっか)
新潟県の「えちごトキめき鉄道」が運行する**「えちごトキめきリゾート 雪月花(せつげっか)」**は、まさに「走る極上レストラン」であり、日本屈指の贅沢なリゾート列車です。
以前お話しした「クルーガー・シャラティ(橋の上の列車)」がアフリカの野生に没入する場所なら、この雪月花は**「日本の四季と食の色彩」**に没入するための空間です。
1. デザイン:国内最大級の「窓」
雪月花の最大の特徴は、その圧倒的な開放感にあります。
銀嶺に映える赤: 鮮やかな「銀朱色(ぎんしゅいろ)」の車体は、雪国・新潟の景色の中で息をのむほど美しく映えます。
巨大なパノラマウィンドウ: 展望を重視し、国内最大級の大きな窓を備えています。特殊な熱線吸収ガラスを使用しているため、夏でも暑さを感じず、まるで映画のスクリーンを見ているような感覚で日本海や妙高連峰を眺められます。
こだわりの内装: 新潟県産の越後杉や燕三条の金属加工技術など、地元の「匠の技」が随所に散りばめられています。
2. 食の体験:新潟の「本気」を味わう
「雪月花」という名前の通り、季節ごとに異なる最高級の食事が提供されます。
一流シェフの監修: * 上越妙高発(午前便): ミシュラン二つ星を獲得した「飯塚隆太シェフ」が監修するフレンチ。
糸魚川発(午後便): 地元の老舗割烹が手掛ける、日本海の海の幸をふんだんに使った和食。
ウェルカムドリンク: 新潟が誇るワイナリー「フェルミエ」が雪月花のためだけに作ったスパイスの効いたスパークリングワインなどで旅が始まります。
3. ルート:海と山、両方の絶景
上越妙高駅〜糸魚川駅という比較的短い区間を、あえて約3時間かけてゆっくりと進みます。
妙高山: 雄大な山並みが迫る山岳地帯。
日本海: 線路が海に最も近づく「有間川駅」付近では、波打ち際を走っているような臨場感があります。
スイッチバック: 険しい斜面を登るための「二本木駅」のスイッチバックなど、鉄道ファンにはたまらない演出もあります。
4. 停車駅での「おもてなし」
ただ乗っているだけではありません。
途中の停車駅では、地元の特産品を販売するマルシェが開かれたり、普段は入れない百年越えの歴史を持つ蔵を見学できたりと、**「地域の人々との触れ合い」**が旅の一部になっています。
💡 結論
「雪月花」は、単なる移動手段ではありません。
新潟の**「風景・産業・食」を一つに凝縮した、移動する工芸品**のような存在です。
フェルミエ(Fermier)
新潟県新潟市西蒲区の「越後角田山(かくたやま)山麓」に位置する**「フェルミエ(Fermier)」**は、日本のワイン造りにおいて非常に情熱的で、知る人ぞ知るブティック・ワイナリーです。
「リゾート列車・雪月花」で提供されるワインを手掛けていることでも有名ですが、その哲学やワインの特徴を深掘りします。
1. 「新潟ワインコースト」の一翼
フェルミエがあるエリアは、5つの個性が異なるワイナリーが集まる**「新潟ワインコースト」**と呼ばれています。
砂丘地での栽培: このエリアは海岸に近い「砂地」であるため、水はけが非常に良く、ミネラル分を含んだ独特のテロワール(風土)を持っています。
本多孝さんの情熱: オーナーの本多さんは、もともと銀行員という異色の経歴。ワインへの情熱を追求し、この地で一からワイナリーを立ち上げました。
2. 代表的な品種「アルバリーニョ」
フェルミエを語る上で欠かせないのが、スペインのガリシア地方原産の白ブドウ品種**「アルバリーニョ」**です。
世界的な評価: 新潟の湿潤で海に近い気候がアルバリーニョに適していることを見出し、フェルミエはその先駆者となりました。
味わい: 「海のワイン」とも呼ばれるこの品種は、豊かな酸味と華やかな香り、そしてわずかな塩気を感じるのが特徴。新潟の新鮮な海の幸(特にお寿司や天ぷら)との相性が抜群です。
3. 「雪月花」との絆
先ほどご紹介した「雪月花」で振る舞われるスパークリングワインも、フェルミエが特別に仕立てたものです。
コンセプト: 列車の豪華な内装や、車窓に流れる新潟の景色に負けない、エレガントで華やかな味わいを目指して造られています。
限定感: 「この列車の旅でしか味わえない感動」を演出するため、希少なロットが提供されることもあります。
4. 徹底した「手仕事」
「フェルミエ(Fermier)」という名前は、フランス語で「農家」を意味し、転じて**「自社農園のブドウのみで、丁寧な手仕事によってワインを造る人」**を指します。
自然な造り: 過度な介入をせず、ブドウ本来のポテンシャルを最大限に引き出す醸造を行っています。
レストランの併設: ワイナリーにはレストランも併設されており、目の前のブドウ畑を眺めながら、その土地の料理とワインの完璧なマリアージュを楽しむことができます。
💡 視点の共有:土地の記憶を味わう
フェルミエのワインは**「その土地の空気や歴史を五感で保存する」**ような存在です。雪月花の車内で、流れる景色を見ながらフェルミエのワインを一口飲む。その瞬間、風景と味が脳内で結びつき、単なる「旅行」が「忘れられない人生の一幕」へと昇華されます。
飯塚隆太(いいづか りゅうた)シェフ
飯塚隆太(いいづか りゅうた)シェフは、世界的に有名な巨匠ジョエル・ロブション氏の愛弟子であり、現在は自身のレストランでミシュランの星を維持し続ける、日本を代表するフレンチシェフの一人です。
新潟県十日町市の出身であり、その縁から「えちごトキめきリゾート 雪月花」の午前便(上越妙高発)の食事監修を担当されています。
1. 華麗なる経歴:ロブションの精神を継ぐ者
飯塚シェフの料理の基礎には、フランス料理界の至宝、故ジョエル・ロブション氏の教えが深く息づいています。
修業時代: 「タイユバン・ロブション」のシャフ・ド・パルティ(部門シェフ)を経て、恵比寿の「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」で初代料理長を務めました。
自身の城「Restaurant Ryuzu(リューズ)」: 2011年に六本木に自身のレストランをオープン。わずか数年でミシュラン二つ星を獲得し、現在に至るまで高い評価を受け続けています。
2. 料理の哲学:素材への敬意と「新潟愛」
飯塚シェフの料理は、最高峰のフランス料理でありながら、どこか**「故郷・新潟」の温かみと力強さ**を感じさせるのが特徴です。
素材の声を聴く: ロブション譲りの徹底した完璧主義でありながら、「素材そのものの味をどう活かすか」に心血を注ぎます。
新潟食材の活用: 雪月花のメニューでもそうですが、自身の店でも新潟産の魚介や野菜、そして伝統的な調味料などを積極的に取り入れます。都会の洗練と、地方の豊かな実りを融合させる名手です。
3. 「雪月花」での挑戦
観光列車の狭い車内キッチンという制約の中で、二つ星シェフの味を提供することは並大抵のことではありません。
三段重の芸術: 雪月花では、新潟の四季を表現した豪華な三段重を提供。冷めても美味しいだけでなく、揺れる車内でも崩れない美しさと、口に入れた瞬間の驚きを計算し尽くして設計されています。
温度と香り: 列車が駅に到着するタイミングを見計らって仕上げられる温かいスープなど、ライブ感を大切にした構成になっています。
4. 人柄:誠実さと情熱
非常に誠実で、スタッフや生産者への感謝を忘れない姿勢でも知られています。店名の「リューズ(Ryuzu)」は、時計の「竜頭(りゅうず)」から来ており、**「毎日、ネジを巻くように一歩ずつ着実に、初心を忘れず進んでいきたい」**という彼の謙虚な思いが込められています。
💡 結論
飯塚シェフは、世界最高峰の技術を持ちながら、自分のルーツである新潟を愛し、それを料理で表現し続ける「ストーリーテラー」のような料理人です。
フェルミエのワインが「土地の記憶」なら、飯塚シェフの料理はその記憶に「魂」を吹き込む存在と言えるでしょう。雪月花で体験できるのは、単なる食事ではなく、飯塚シェフというフィルターを通した**「新潟という物語」**そのものなのです。
川西康之(かわにし やすゆき)さん
**川西康之(かわにし やすゆき)**氏は、鉄道デザインの世界に新しい風を吹き込んでいる気鋭の建築家・デザイナーです。
「えちごトキめきリゾート 雪月花」を生み出した張本人であり、そのデザイン哲学は「車両」だけにとどまらず、地域の風景やコミュニティ全体を豊かにすることにあります。
1. プロフィールと経歴
建築家としての顔: 1976年奈良県生まれ。千葉大学大学院を修了後、デンマーク王立芸術アカデミーやフランスの建築設計事務所で経験を積みました。
株式会社イチバンセン: 自身が代表を務める設計事務所の名前です。「一番線」という言葉通り、鉄道や交通を軸とした新しい価値の創造を掲げています。
2. 代表作:地域の魅力を最大化するデザイン
川西氏のデザインは、単に豪華なものを作るのではなく、その土地の「物語」を視覚化することに長けています。
えちごトキめきリゾート 雪月花: 以前お話しした「国内最大級の窓」や「銀朱色の車体」を考案したのが彼です。彼は「新潟の景色こそが主役」と考え、乗客の視線が自然と外へ向くような設計を徹底しました。
WEST EXPRESS 銀河(JR西日本): 「カジュアルな寝台列車」という新しいコンセプトを提案。かつての豪華寝台列車とは異なる、誰もが気軽に「遠くへ行く喜び」を感じられる空間をデザインし、大きな話題を呼びました。
土佐くろしお鉄道 中村駅: 車両だけでなく、駅舎のデザインでも高い評価を受けています。地元の杉材を多用し、街の居間のような温かい空間を作ったことで、建築界のノーベル賞とも言われる「ブルネル賞」を受賞しました。
3. デザイン哲学:三つの視点
川西氏は、自身のデザインにおいて以下の三点を重要視しています。
地域の「らしさ」を掘り起こす: その土地の歴史や産業を徹底的にリサーチし、デザインに反映させます。
公共交通を「誇り」に変える: 鉄道を単なる移動手段ではなく、地元の人が「かっこいい」「誇らしい」と思えるシンボルに変えます。
対話型デザイン: 現場のスタッフや地域住民と対話を重ね、使い勝手や運営のしやすさまで考慮した設計を行います。
4. 高岩成二さんや飯塚シェフとの共通点
これまでにお話しした方々と、川西氏には共通点があります。
高岩成二さん: 「顔の見えないヒーロー」としてキャラクターに命を吹き込むように、川西氏は「形(車両)」を通して「地域の誇り」という魂を吹き込みます。
飯塚隆太シェフ: 飯塚シェフが新潟の食材を料理で再解釈するように、川西氏は新潟の風景をデザインで再定義しました。
💡 結論
川西康之氏は、単なる「乗り物のデザイナー」ではなく、鉄道というメディアを使って**「日本の地方の美しさを編集するプロデューサー」**のような存在です。
彼のデザインした列車に乗ると、それまで何気なく見ていた景色が、まるで特別な映画のワンシーンのように「書き換えられる」体験ができるはずです。
【雪原を走るアートな列車】
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) January 24, 2026
「えちごトキめきリゾート 雪月花」
大きな窓と豪華な車内のローカル列車。デザインのヒントは有名ブランドのハイヒールと日本伝統の茶室に。#本仮屋ユイカ さんとその魅力に迫ります
1月31日(土)夜10時
テレビ東京系列にて放送🌈#川西康之 #新美の巨人たち #上野樹里 pic.twitter.com/Wufe83Skwk
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