活字拾いは高給取り💰【連続テレビ小説】風、薫る(29)第6週「天泣(てんきゅう)の教室」
活字拾いは高給取り
こんにちは
猫好き父さんです
シマケン
意外と金持ちだったりして
あらすじ
環(英茉)へのお土産を探していたりん(見上愛)は偶然シマケン(佐野晶哉)と出会い、シマケンの今の仕事と夢を知ることに。一方、多江(生田絵梨花)の実家では縁談が進み、多江は悩む日々が続いていた。そんなある夜、異変が起きて…
出演者
【出演】見上愛,上坂樹里,佐野晶哉,生田絵梨花,菊池亜希子,中井友望,木越明,原嶋凛,早坂美海,玄理,エマ・ハワード,伊勢志摩,春海四方,丸山礼,松金よね子,広岡由里子,水野美紀
原作・脚本
【脚本】吉澤智子,【原案】田中ひかる
音楽
【音楽】野見祐二
📺#朝ドラ 【#風薫る】
— 朝ドラ「風、薫る」公式 (@asadora_nhk) May 6, 2026
シマケンのお仕事は活字拾い。
そして、小説家志望だということもわかりました。
👇活字拾いとは?https://t.co/8YGgCMrQhf
見上愛 佐野晶哉 pic.twitter.com/2BTm0GZSPY
活字拾い(文選:もんぜん)
明治時代の印刷業界を支えた「活字拾い(文選:もんぜん)」は、膨大な漢字の海から目的の文字を瞬時に見つけ出す、高度な専門性と反射神経が求められるプロフェッショナルな職種でした。
文明開化によって新聞や雑誌が爆発的に普及したこの時代、彼らは情報の流通を担う「知識の運び手」として重要な役割を果たしていました。その過酷かつインテリジェンスな仕事内容と、気になる給金事情について紐解いていきましょう。
1. 仕事内容:文字の海を泳ぐ「文選」
活字拾いの主な仕事は、原稿に従って印刷に必要な鉛の活字を一つずつ拾い集め、手元の「文選箱」に並べていく作業です。
膨大なケース(大舵):
仕事場には「大舵(おおかじ)」と呼ばれる巨大な棚が並び、そこには数千から数万種類の活字が分類されて収められていました。拾い手は原稿を左手に持ち、迷うことなく棚の間を動き回り、右手の指先で次々と活字を拾い上げます。
身体に刻まれた記憶:
熟練した職人は、どの文字がどこにあるかを完全に記憶しており、原稿を読みながら無意識に手が動くほどでした。これは現代のタイピングにおけるブラインドタッチを、全身運動へとトランスフォーメーションさせたような神業です。
「誤植」との戦い:
一字の間違いも許されないため、高度な識字能力と集中力が求められました。明治時代は旧字体や難しい漢字が多く、彼らは当時の最先端の語彙に精通したインテリジェンスな労働者でもありました。
2. 給金事情:高給取りの「エリート職工」
明治時代の活字拾いは、他の職種に比べて給金が非常に高かったことで知られています。
当時の相場(明治20〜30年代):
一般的な職工の月給が5〜10円程度だった時代、腕の良い文選工は15円〜25円以上を稼ぎ出すことも珍しくありませんでした。これは当時の小学校教員や警察官の初任給を上回る水準です。
出来高払いの導入:
多くの場合、給金は「拾った字数」に応じた出来高払いでした。スピードがそのまま収入に直結するため、彼らは自身の技術を研鑽し、より早く、より正確に拾うことに心血を注ぎました。
労働環境の過酷さ:
高給である一方、鉛の粉塵を吸い込むことによる健康被害や、立ちっぱなしの重労働というパンドラの匣のような側面もありました。しかし、新聞の発行に間に合わせるための深夜労働を含め、彼らは「情報を作り出す」誇りを持っていました。
3. 社会的地位と「文選屋」の矜持
活字拾いの職人たちは、自分たちを単なる労働者ではなく、知識階級の一翼を担う存在と考えていました。
文学への影響:
夏目漱石や石川啄木といった文豪たちの原稿を最初に読むのは、彼ら文選工でした。彼らが活字を拾わなければ、名作は世に出ることはありません。
技術の雫:
やがて大正から昭和にかけて「ベントン母型彫刻機」や「モノタイプ」が登場するまで、このアナログな「手拾い」の技術が日本の出版文化という翼を支え続けました。
💡 結論
明治時代の活字拾いは、「強靭な体力と高い知性を兼ね備え、文字の海から時代の言葉を一本ずつ掬い上げる、高給かつ誇り高い専門職」でした。




















