技能実習生の悲劇🔥最後の鑑定人「愚者の炎」藤木直人 白石麻衣 迫田孝也 松雪泰子 #03
愚者の炎
こんにちは
猫好き父さんです
技能実習生の悲劇
なぜ火をつけたのか?
あらすじ
土門誠(藤木直人)と高倉柊子(白石麻衣)の元に、弁護士の相田直樹(迫田孝也)が鑑定依頼にやってきた。相田が弁護を担当するのは、ベトナムから来日した技能実習生のホアン・ヴァン・ギア(井阪郁巳)。彼は自身と実習生仲間が住む共同住宅に放火し、自ら警察に通報し逮捕されていた。現場に残されたポリタンクからホアンの指紋が検出されており、事件当時はホアン以外全員外出していため、彼の犯行であることは明白だった。し
かし逮捕以来、黙秘を貫くホアン。黙秘したままでは弁護の余地がないため、相田は放火に至った動機を調べてほしいと土門に頼む。土門は、まずは燃焼残渣(ねんしょうざんさ)を調べてみることに。現場鑑識によって簡易的には済まされていたものの、より精密な検査が必要だと考えていた。 残渣分析を依頼するため、土門たちは科警研の尾藤宏香(松雪泰子)を訪ねる。文句を言いながらも依頼に応じた尾藤によると、カセットコンロな
どの燃料として使われるブタンとともに、植物由来のテルペンという成分が検出されたとのことだった。その後、火災現場を訪ねた土門は、ガスボンベの金属片が出なかったことや5人が暮らしていたわりには物が少なすぎることに疑問を持つ。 さらに高倉と相田は、ホアンの技能実習先の社長・黒瀬達夫(片桐仁)に事情を聞きに行く。黒瀬はホアンの放火動機に思い当たることはないようだったが、高倉は黒瀬のしぐさに違和感を覚える。
出演
藤木直人 白石麻衣 迫田孝也 中沢元紀 阿部亮平 栗原類 / 松雪泰子 他
原作
【原作】 岩井圭也 『最後の鑑定人』(角川文庫/KADOKAWA) 発売中 『科捜研の砦』(KADOKAWA) 発売中 『追憶の鑑定人』(KADOKAWA) ※2025年9月2日発売予定
音楽
【主題歌】 矢沢永吉 『真実』 (Z+MUSIC / UNIVERSAL SIGMA)
燃焼残渣とは
燃焼残渣とは、物質が燃焼した後に残る固形の物質の総称です。
一般的には、ごみ処理施設や火力発電所、工業炉などで燃料や廃棄物を燃やした後に発生する「灰」がこれに該当します。燃焼残渣は、元の物質が完全に燃焼しきらずに残った無機物や、燃焼過程で生成された物質が混ざり合ったものです。
燃焼残渣の種類
燃焼残渣は、発生源や燃焼方法によっていくつかの種類に分けられます。
焼却灰(しょうきゃくばい):
都市ごみや産業廃棄物を焼却した後に残る灰です。有害物質が含まれている可能性があり、埋め立て処分されることが多いですが、溶融固化(ようゆうこか)処理を経て、建設資材などに再利用されることもあります。
石炭灰(せきたんばい):
石炭を燃焼する火力発電所などで発生する灰です。フライアッシュ(飛灰)とクリンカアッシュ(底灰)に分けられ、特にフライアッシュはセメントの原料やコンクリートの混和材として広く利用されています。
炉滓(ろさい)またはスラグ:
鉄鋼製造の高炉や、焼却灰を溶融固化処理した際に発生するガラス状の物質です。道路の路盤材やコンクリートの骨材、土木資材などに再利用されます。
木灰(もくはい):
木材や草木を燃やした後に残る灰です。主にカリウムなどのミネラル分を豊富に含むため、肥料として利用されることがあります。
燃焼残渣の課題とリサイクル
燃焼残渣は、その量が多いことや、有害物質を含む可能性があることから、適切な処理と管理が求められます。
有害物質の問題: 焼却灰にはダイオキシンや重金属といった有害物質が含まれることがあり、そのまま埋め立てると環境汚染のリスクがあります。そのため、溶融固化などの処理によって無害化し、安定した状態にしてから処分・再利用することが重要です。
リサイクルの推進: 燃焼残渣を単なる廃棄物として処分するのではなく、資源として有効活用する取り組みが進められています。
路盤材: 道路の下地材として利用されます。
コンクリート骨材: コンクリートの材料に混ぜて利用されます。
セメント原料: 石炭灰などがセメントの原料として使われます。
再生砂: 焼却灰を処理して作られた砂は、埋め立てや土木工事に利用されます。
このように、燃焼残渣は単なるごみではなく、環境問題や資源循環の観点から、その処理と再利用が重要視されている物質です。
科学捜査における燃焼残渣
科学捜査における燃焼残渣は、火災の原因究明、特に放火事件の捜査において極めて重要な役割を果たします。火災で全てが焼失したように見えても、残された燃焼残渣を分析することで、犯行の痕跡や出火原因に関する貴重な手がかりが見つかることがあります。
燃焼残渣から得られる情報
燃焼残渣を分析することで、主に以下のような情報を得ることができます。
1. 可燃性液体の特定
これが燃焼残渣分析の最も重要な目的です。ガソリン、灯油、シンナー、軽油などの可燃性液体は、高温で燃焼しても、そのごくわずかな成分が燃え残った灰や土壌、木材の炭化部分に付着・吸収されます。
専門的な分析によって、これらの微量な残存成分を検出し、それが放火に使われた油類であるかどうかを特定できます。火災現場からガソリンの成分が検出されれば、放火の可能性が極めて高いと判断できます。
2. 出火元の特定
火災は一般的に、最初に燃え始めた場所(出火元)が最も激しく燃焼します。そのため、出火元付近の燃焼残渣を詳細に分析することで、火災の第一原因が何であったかを特定できる可能性が高まります。例えば、電気配線のショートによる出火であれば、その痕跡が残渣に残っていることがあります。
3. 燃焼物の特定
火災によって原型をとどめなくなった物体でも、燃焼残渣からその材質を特定できることがあります。燃え残ったプラスチックやゴム、金属片、繊維などを分析することで、火災現場にあった物品(家具や衣類など)の特定につながり、事件の背景を解明する手がかりとなります。
燃焼残渣の採取と分析方法
科学捜査では、燃焼残渣を専門的な手法で採取・分析します。
採取方法
現場での採取: 火災現場の出火元と疑われる場所の燃焼残渣(灰、土壌など)を、不純物が混入しないよう細心の注意を払い、専用の容器に採取します。
吸着法: 特に微量な可燃性液体を検出するために、専用の吸着剤(活性炭など)を燃焼残渣に付着させ、液体成分を吸着させてから回収します。
分析方法
採取された燃焼残渣は、鑑識機関の科学捜査研究所に送られ、専門的な機器で分析されます。
ガスクロマトグラフィー・質量分析法(GC-MS): 最も広く使われる分析法です。燃焼残渣に含まれる成分を気化させ、ガスクロマトグラフィーで分離し、質量分析計でその成分の分子構造を特定します。この方法で、ガソリンや灯油などの種類を正確に判別することができます。
燃焼残渣分析の重要性
放火事件では、犯人が証拠を隠滅しようとすることが多いため、現場に残されたわずかな痕跡が唯一の手がかりとなることが少なくありません。
燃焼残渣の分析結果は、単なる物的証拠としてだけでなく、犯人の供述の裏付けや、捜査の方向性を決定づける上で非常に重要な役割を担います。その分析結果は法廷でも強力な証拠となり、犯人の有罪を立証する決め手となることもあります。
今夜10時は『最後の鑑定人』🥼第3話
— カンテレ (@kantele) July 23, 2025
ベトナムから来日した技能実習生が起こした放火事件!
彼は自身と実習生仲間が住む共同住宅に放火し、自ら警察に通報し逮捕されていた
黙秘を貫く彼が、本当に隠したかった真実とは?
そして、高倉(白石麻衣)の過去が明らかに❗️ pic.twitter.com/MzLQP5y8Ts
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