どこまでも 〜How Far I'll Go〜_モアナと伝説の海⛸ディズニーオンアイス2025(有明アリーナ)
どこまでも 〜How Far I'll Go〜
どこまでも 〜How Far I'll Go〜
この曲は、2016年に公開されたディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』(原題: Moana)の主題歌で、世界中で大ヒットしました。
曲の概要
この曲は、主人公モアナの心の葛藤と、未知の世界である大海原への強い憧れを歌い上げた、物語の核心をなす一曲です。島の村長の娘として定められた役割と、海に惹かれる自分の本当の気持ちとの間で揺れ動くモアナが、自らの心の声に従って一歩踏み出す決意を歌っています。
この曲には主に2つのバージョンがあります。
劇中歌バージョン
物語の中で、主人公モアナが歌うバージョンです。感情のこもった力強い歌声が特徴です。
オリジナル(英語)版歌手: アウリイ・クラヴァーリョ (Auli'i Cravalho)
日本語吹替版歌手: 屋比久 知奈(やびく ともな)
エンドソングバージョン
映画のエンドクレジットで流れる、ポップス調にアレンジされたバージョンです。
オリジナル(英語)版歌手: アレッシア・カーラ (Alessia Cara)
日本語吹替版歌手: 加藤 ミリヤ
作詞・作曲
作詞・作曲は、ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』などで知られるリン=マニュエル・ミランダが手掛けています。彼の作り出す、壮大で一度聴いたら耳に残るメロディーと、登場人物の心情を巧みに表現した歌詞が高く評価されています。
歌詞のテーマ
「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」の歌詞は、多くの人の共感を呼びました。
自己探求: 「自分は何者なのか」「本当にやりたいことは何か」という普遍的なテーマ。
期待と本心: 周囲からの期待や、決められた役割と、自分の内なる声との間の葛藤。
挑戦への勇気: 未知の世界へ飛び出すことへの恐怖と、それを上回る強い憧れや決意。
美しい島の風景と、その向こうに広がる空と海の境界線(the line where the sky meets the sea)を見つめながら、「なぜ私が呼ばれているのか知りたい」と歌うモアナの姿は、多くの観客に感動を与えました。
受賞歴
この曲は批評家からも絶賛され、数々の権威ある賞にノミネート・受賞しました。
第60回グラミー賞: 最優秀ビジュアルメディア向けソング賞 受賞
第89回アカデミー賞: 歌曲賞 ノミネート
第74回ゴールデングローブ賞: 主題歌賞 ノミネート
壮大なメロディー、共感を呼ぶ歌詞、そして物語と完璧に融合したこの曲は、『モアナと伝説の海』という作品を象徴するだけでなく、ディズニー音楽の中でも特に人気の高い一曲として世界中の人々に愛されています。
モアナと伝説の海
モアナと伝説の海は2016年(日本では2017年3月)に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画です。
どんな映画?
南太平洋の美しい島々を舞台に、海に選ばれた村長の娘モアナが、愛する人々や島を闇から救うために伝説の英雄マウイと共に大海原へ冒険に出る、感動と興奮のファンタジー・アドベンチャーです。
あらすじ
舞台は、南の楽園と呼ばれる美しい島「モトゥヌイ」。島の村長の娘であるモアナは、幼い頃からなぜか海に強く惹かれていました。しかし、島の外に出ることは固く禁じられており、父からは次期村長としての役目を果たすよう期待されていました。
ある時、島を囲むサンゴ礁の内側で魚が獲れなくなり、ココナッツが枯れ始めるなど、不穏な闇が島を覆い始めます。それは、かつて半神半人の英雄マウイが、命の女神テ・フィティの「心(ハート)」である緑の石を盗んだことで生まれた呪いが原因でした。
モアナは、海の伝説を信じる祖母タラに導かれ、海に選ばれた者としてテ・フィティの「心」を返すという重大な使命を託されます。父の反対を押し切り、たった一人で舟を出し、大海原へと旅立つのでした。
旅の途中、彼女はマウイを探し出し、彼を説得して、様々な困難を乗り越えながら、世界の運命をかけた壮大な冒険を繰り広げます。
作品の魅力
1. 圧倒的な映像美
ポリネシアの自然が、息をのむほど美しく描かれています。透き通るエメラルドグリーンの海、満点の星空、緑豊かな島々の風景は、まるで実写かと見紛うほどのクオリティです。特に、意志を持っているかのように動く「水」の表現は、CGアニメーションの歴史における一つの到達点とも言われています。
2. 心に響く音楽
主題歌**「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」をはじめ、マウイが陽気に歌う「俺のおかげさ(You're Welcome)」**など、一度聴いたら忘れられない名曲ぞろいです。ポリネシアの伝統音楽の要素を取り入れたサウンドトラックが、壮大な物語をさらに盛り上げます。
3. 新しいヒロイン像
本作の主人公モアナは、王子様とのロマンスが描かれない、自立したヒロインです。誰かに助けられるのを待つのではなく、自らの意志で困難に立ち向かい、民を導くリーダーへと成長していく姿は、多くの人々に勇気と感動を与えました。
4. ポリネシア文化への敬意
製作陣は、ポリネシアの神話や伝説、航海術などの文化を深くリサーチし、大きな敬意をもって作品に反映させています。物語の背景にある文化的な深みが、作品に一層の魅力を与えています。
主な登場キャラクター
モアナ: 本作の主人公。好奇心旺盛で、勇敢かつ心優しい少女。
マウイ: 伝説の半神半人。魔法の釣り針でどんな姿にも変身できる。自信家でお調子者だが、心に傷を負っている。
タラおばあちゃん: モアナの一番の理解者。島の伝説を語り継ぎ、モアナの背中を押す。
ヘイヘイ: モアナの冒険についてきてしまうニワトリ。コミカルな動きで笑いを誘うマスコット的存在。
続編と実写版について
この物語はさらに広がりを見せています。
アニメーション続編: 2024年冬に続編となる**『モアナと伝説の海2』**が公開されました。
実写映画版: マウイ役の声優を務めた俳優ドウェイン・ジョンソンが主演・プロデュースを務める実写版の製作も進行しており、2026年の公開が予定されています。
『モアナと伝説の海』は、美しい映像と音楽、そして心温まる感動的なストーリーで、子どもから大人まで楽しめる傑作です。