最深日本研究 ~外国人博士の目~ キャラクター文化を知りたい
キャラクター文化を知りたい!
こんにちは
猫好き父さんです
なかなか
面白そうではあるが
果たして
観る時間はあるのか?
やはり
NHKプラスで2倍速かな
最深日本研究
アメリカ人言語人類学者のデボラ・オチが研究するのは、日本にあふれるキャラクター文化▽なぜ日本では企業や行政のPRなど、子ども向け以外の場面でもかわいいキャラクターマスコットが活躍しているか!?▽世界的に見ても独特というこの現象にはネーミングにも秘密が?▽「音」の響きに着目したデボラが語る”サウンドシンボリズム”とは?▽ご当地ヒーローのアクションにも「音」の秘密が隠されていた!? ▽語り:石田彰
出演
【出演】言語人類学者…デボラ・オチ,【語り】石田彰
宮崎国際大学のデブラ・オチ(Debra Occhi)教授
彼女は、日本の「キャラクター文化(Kyara Culture)」を言語人類学の視点から深く研究している、この分野の第一人者です。
研究の中心:なぜ日本にはキャラクターが溢れているのか?
デブラ・オチ教授の研究の核心は、「なぜ現代の日本では、行政、企業、商品、食べ物など、あらゆる場面で擬人化されたキャラクターがこれほどまでに活用されているのか?」という問いにあります。
彼女はこの現象を単なる「かわいい」文化としてだけでなく、日本の社会や人々の認知の仕組み、コミュニケーション、価値観を反映したものとして分析しています。
主な研究テーマと概念
擬人化 (Anthropomorphism) とマーケティング
オチ教授は、食べ物や製品、さらには地域までもがキャラクター化され、消費者に親近感や良いイメージを与えることで、マーケティングに強力な役割を果たしていると指摘します。キャラクターは単なる広告塔ではなく、消費者との間に感情的なつながりを生み出す存在として機能しているのです。
ゆるキャラ (Yuru-Kyara) の分析
「くまモン」に代表される「ゆるキャラ」は、オチ教授の重要な研究対象です。彼女は、ゆるキャラの持つ独特の「ぐらぐらした美学(Wobbly Aesthetics)」—完璧ではない、どこか頼りなく、親しみやすい見た目や動き—が、人々の共感や応援したいという気持ちを引き出すと分析しています。これは、日本文化におけるアニミズム(万物に霊が宿るとする考え)の現代的な現れであるとも考察しています。
キャラ弁 (Kyaraben)
オチ教授は、お弁当の中身をキャラクターの形にする「キャラ弁」にも着目しています。彼女はキャラ弁を、母親が子供への愛情を表現し、子供が学校という社会に溶け込むための重要なコミュニケーションツールとして分析しています。また、そこには食べ物に対する日本人の美意識や遊び心も反映されていると論じています。
音象徴 (Sound Symbolism) とネーミング
言語学者として、オチ教授はキャラクターの名前の響きが与える印象(音象徴)にも注目しています。例えば、「ピカチュウ」の「ピカ」が光を、「チュウ」がネズミの鳴き声を連想させるように、音そのものがキャラクターのイメージ形成に重要な役割を果たしていることを明らかにしています。これは、日本の独特なキャラクター文化の秘密を解き明かす鍵の一つです。
その他の研究分野
オチ教授の研究はキャラクター文化にとどまりません。
文化認知言語学: ある文化圏の人々が世界をどのように認識し、それが言語にどう反映されるかを研究しています。
言語景観: 街中の看板や標識にどのような言語が使われているかを分析し、その地域の多言語性や社会状況を考察しています。
方言話者のアイデンティティ: メディアで描かれる方言と、実際の方言話者がそれにどう反応し、自身のアイデンティティをどう認識しているかについても研究しています。
最近では、人気ゲーム「ポケモン」がデザインされたマンホールの蓋「ポケふた」が、いかにして地域振興の観光資源となっているか、というテーマにも取り組んでいます。
デブラ・オチ教授は、私たちが日常的に触れている日本のキャラクター文化の背後にある、深い文化的・言語的・社会的意味を解き明かしてくれる、非常に興味深い研究者です。
サウンドシンボリズム
サウンドシンボリズムは、言葉の音と意味の間にある非恣意的な関係を指す言語現象です。単語の音自体が、何らかの形でその意味を連想させることを言います。この現象は、言語が持つ恣意性(単語の音と意味に必然的な関連がないこと)という一般的な原則に対する例外と見なされています。
サウンドシンボリズムの種類
サウンドシンボリズムはいくつかの種類に分けられます。
擬音語・擬態語: これは最も分かりやすい例で、「ワンワン」という犬の鳴き声や、「キラキラ」という光の様子など、音や状態を直接的に模倣した単語です。
音象徴: これは、特定の音が特定の意味や感覚と結びついている現象です。例えば、日本語では「コロコロ」や「ポロポロ」のように、短い母音が小さく軽いものを、「ゴロゴロ」や「ドロドロ」のように長い母音が大きく重いものを表す傾向があります。
イデオフォン: これは、音そのものが意味を伝える言葉のことで、特に特定の感覚や動きを描写する際に使われます。例えば、「ツルツル」や「ザラザラ」は、触覚的な質感を表しています。
サウンドシンボリズムの重要性
サウンドシンボリズムは、言語の起源、言語学習、そして詩や文学における表現の豊かさを理解する上で重要です。
言語の起源: 一部の学者は、言語が擬音語や擬態語から始まったという説を提唱しています。
言語学習: サウンドシンボリズムは、特に子どもの言語習得において、新しい単語の意味を推測する手がかりとなることがあります。
文学・詩: 詩人はサウンドシンボリズムを積極的に利用し、言葉の音を通じて読者の感情や感覚に直接訴えかけます。
この現象は、単なる偶然ではなく、人間の知覚や認知プロセスに深く根ざしていると考えられています。
あす8月26日(火) 午後11:00からは「最深日本研究~外国人博士の目~」👀アメリカの人類学者が日本の"キャラクター文化"を探求‼️NHK総合テレビ📺
— 東京ビデオセンター (@tvc3582) August 25, 2025
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