なぜ人は変われないのか?👻【連続テレビ小説】ばけばけ 第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」(2)
なぜ人は変われないのか?
こんにちは
猫好き父さんです
北川景子さんの凛としたたたずまい
堤真一さんの飄々とした感じ
まさに
江戸と明治維新という感じでしたね
ドラマの中でトキがもらって
食べていたお菓子は
とても上品で美味しそうでした
松江銘菓の山川ではないでしょうか
あらすじ
明治の世になっても、武士の誇りが捨てられず働けない松野家。小学校で将来の夢を聞かれたトキ(福地美晴)は、親友の野津サワ(小山愛珠)の答えに影響され、教師を目指したいと言い出す。武家の娘としてお茶などの稽古を親戚の雨清水タエ(北川景子)につけてもらっていたトキは、教師になる勉強をするために辞めたいと伝える。武士の娘が働く必要はないと否定され落ち込むトキの前に、タエの夫の傳(堤真一)が現れる。
出演
【出演】福地美晴,北川景子,堤真一,小日向文世,池脇千鶴,岡部たかし,渡辺江里子,木村美穂,田中穂先,岡部ひろき,小山愛珠,小牧芽美,中川聖一郎,髙田幸季
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
なぜ人は変われないのか?
人が「変わりたい」と思ってもなかなか変われないのは、人間の脳の仕組みや心理的な抵抗など、複数の要因が絡み合っているからです。これは、個人の意志の強さの問題だけではありません。
🧠 脳と習慣のメカニズム
1. 脳は現状維持を好む(ホメオスタシス)
人間の脳には、体温を一定に保とうとする機能のように、心理的な状態や習慣を安定させようとする機能(ホメオスタシス、または恒常性)があります。
新しい変化は脳にとって「危機」や「不確実性」と認識され、多くのエネルギーを消費します。
そのため、脳はエネルギー効率を最優先し、慣れ親しんだ古い習慣や安心できる現状に戻ろうとします。
2. 習慣は脳の「自動運転」回路
行動の多くは、意識的な思考ではなく、脳の基底核(きていかく)に保存された習慣ループ(キュー→ルーティン→報酬)によって自動で実行されています。
例えば、「疲れたらスマホを見る」「ストレスを感じたら甘いものを食べる」といった行動は、意識しなくても体が勝手に動く「自動運転」状態です。
この強力な自動運転回路を新しい回路に書き換えるには、時間と多大な意識的努力が必要なため、途中で挫折しやすいのです。
🛡️ 心理的な壁と感情の抵抗
3. 変わりたくない「潜在的なメリット」がある
一見ネガティブに見える習慣や状態にも、実は**「二次的利益」(潜在的なメリット)**が隠れていることがあります。
悪い習慣の例 | 潜在的なメリット(変わらない理由) |
夜更かし | 誰にも邪魔されない自由な時間、自分だけの時間 |
挑戦の回避 | 失敗して傷つくリスクを回避、精神的な安全性の確保 |
多忙な状態 | 「頑張っている自分」の承認、重要な人物でいるという感覚 |
この隠れたメリットを手放すのが怖かったり、そのメリットに気づいていなかったりすると、意識とは裏腹に、変化を拒んでしまいます。
4. 自己効力感の欠如と自信の喪失
過去の失敗経験や、目標が大きすぎることから、「どうせ自分にはできない」という**自己効力感(Self-efficacy)**が低下してしまいます。
自己効力感が低いと、新しい行動を起こすこと自体を避け、諦めやすくなります。
変化への一歩を踏み出す勇気が出ず、「行動できないから変われない」という悪循環に陥ります。
🎯 変わるためのヒント
もし変わりたいと考えているなら、これらのメカニズムに逆らわず、味方につける工夫が必要です。
目標を小さくする: 脳のホメオスタシスに抵抗されないよう、**「バカバカしいほど小さな一歩」**から始め、成功体験を積み重ねて自己効力感を高める(例:毎日腕立て伏せを1回だけする)。
環境をデザインする: 意志力に頼るのではなく、変わらざるを得ない環境を作る(例:夜更かしを防ぐために寝室からスマホを出す、甘いものを買わない)。
「なぜ変わりたいか」を明確にする: 変化のメリット(報酬)を意識的に高め、ホメオスタシスの抵抗を上回る動機づけとする。
人が変われないのは、意志が弱いからではなく、人間の本能や脳のシステムが変化をブロックしているからです。その仕組みを理解することが、変わるための最初の一歩になります。
武士の誇り
武士の誇りとは、一言で表すのが難しい、時代や個々の武士によって解釈が異なる複雑な概念です。しかし、核となるのは、命よりも重い価値観を守り抜き、それに基づいて生きるという精神性です。
主な要素として、以下の三点が挙げられます。
⚔️ 武士の誇りを形作る三つの柱
1. 忠義(ちゅうぎ)
武士の誇りの最も基本的な土台です。主君や仕える家、あるいは自分の属する共同体に対して、私欲を捨てて尽くすことを指します。
命を懸けた奉公: 主君のためならば、自分の命を投げ出すことを厭わない強い決意。
名誉の重視: 恥をかくことや、主君・家に不名誉をもたらすことを最も恐れました。武士にとって名誉は命よりも大切であり、「武士に二言はない」という言葉に表れるように、約束や言動に責任を持つことが誇りでした。
2. 廉直・清貧(れんちょく・せいひん)
武士は、単なる戦闘員ではなく、支配階級としての倫理観が求められました。
不正の拒否: 私利私欲のために地位や権力を用いることを最も嫌い、常に清廉潔白であろうとすること。
質素倹約: 贅沢を避け、常に質素な生活を送ることを美徳としました。これは、いつでも戦場に立てるよう身軽であるという自己規律の表れでもあり、金銭的な欲に囚われないことが誇りとされました。
3. 武(ぶ)の精神と死生観
武士であることの根幹となる、戦闘者としての心構えです。
勇猛果敢: 恐怖に打ち勝ち、戦場や困難な状況で勇敢に行動すること。ただ強いだけでなく、冷静な判断力を持つことも含まれます。
潔い死: いざという時には、潔く自らの命を絶つ(切腹)覚悟を持つこと。これは単なる死への恐れがないというだけでなく、**「生き恥を晒すより、名誉を守って死を選ぶ」**という強い意思であり、武士のプライドの最終防衛線でした。
📜 誇りの規範:「武士道」
これらの個々の誇りの要素を体系化したのが、江戸時代に確立された規範である「武士道」です。特に、江戸時代の儒学思想と結びつき、「義」(人として踏み行うべき正しい道)や「仁」(他人への思いやり)といった道徳的価値が、武士の誇りを支える精神的な柱となりました。
つまり、武士の誇りとは、単に強くあることではなく、「いかに正しく、名誉ある生き方をするか」という倫理的・精神的な規範の体現だったと言えます。
ざんぎり頭(散切り頭)
「ざんぎり頭(散切り頭)」は、明治時代の「文明開化」を象徴する、男性の新しい髪型です。
江戸時代までの伝統的な「ちょんまげ」を切り落とし、西洋風に短く刈り込んだ髪型を指します。
💡 ざんぎり頭の歴史と意味
1. 「ちょんまげ」からの解放
江戸時代の男性は、武士も庶民も、頭の一部を剃り上げ(月代/さかやき)、残りの髪を束ねて結ぶ「ちょんまげ」(半髪頭)が一般的な髪型でした。これは身分や格式を示すものでもありました。
明治維新後、政府は日本の近代化と西洋化を進める中で、この旧習を改めようとします。
2. 散髪脱刀令(断髪令)
1871年(明治4年)に「散髪脱刀令」が出されます。これは、武士の帯刀の義務を廃止し、同時に髪型を自由にすることを認め、髷(まげ)を切ることを奨励するものでした。(当初は強制ではなく自由化の布告でした。)
これにより、ちょんまげを切り、西洋人を真似て短く刈り込んだ髪型が「ざんぎり頭」(斬髪頭)と呼ばれるようになりました。
3. 文明開化のシンボル
ざんぎり頭は、古い慣習を捨て、新しい時代を受け入れた先進的な人々の象徴とみなされました。
この風潮を象徴する有名な都々逸(俗謡)が流行しました。
「半髪頭をたたいてみれば、因循姑息(いんじゅんこそく)の音がする。
ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」
半髪頭:ちょんまげのこと。古いしきたりに固執している人。
ざんぎり頭:西洋の新しい文化を取り入れている人。
4. 普及の経緯
当初、庶民はちょんまげに慣れ親しんでおり、なかなか断髪が進みませんでした。
しかし、1873年(明治6年)に明治天皇自らが断髪して西洋風の髪型にしたことをきっかけに、官僚や軍人をはじめとして、一般庶民の間にも急速に広まっていきました。
現代の理容・美容文化の礎の一つとも言える、日本の髪型史における大きな転換点でした。
松江藩(現在の島根県松江市)の銘菓
松江藩(現在の島根県松江市)の銘菓は、**大名茶人として知られる七代藩主・松平治郷(まつだいら はるさと、号:不昧公<ふまいこう>)**が茶の湯文化を大成させたことにより発展しました。
松江は京都、金沢と並ぶ「日本三大菓子処」の一つに数えられ、特に不昧公が好んだとされる以下の和菓子が有名で、現在も松江を代表する銘菓として老舗に受け継がれています。
🍵 不昧公御好み 松江三大銘菓
松江の和菓子文化の中心には、不昧公が茶席で用いたとされる「不昧公三大銘菓」があります。
1. 若草(わかくさ)
特徴: 柔らかな求肥(ぎゅうひ)に、鮮やかな若草色のそぼろ(寒梅粉)をまぶした餅菓子です。
由来: 不昧公が詠んだ歌「曇るぞよ 雨降らぬうちに摘みてむ 栂尾山の 春の若草」にちなんで命名されたと伝わっています。春の野に萌え出る若草の風景を表現しています。
2. 山川(やまかわ)
特徴: 紅(赤)と白の二色が対になった美しい**落雁(らくがん、干菓子)**です。
由来: 不昧公の歌「散るは浮き 散らぬは沈む 紅葉の影は高尾の山川の水」にちなんでおり、紅が紅葉の山を、白が山川の水を表しています。しっとりとした口溶けが特徴で、「日本三大銘菓」の一つに数えられることもあります。
3. 菜種の里(なばたけのさと)
特徴: 黄色く染められた落雁(または半生菓子)に、白い小さな点(蝶)がちりばめられた菓子です。
由来: 春の菜の花畑を白い蝶が飛び交う様子を表現しています。不昧公が命名し、歌にも詠んだとされています。
🌸 その他の松江ゆかりの銘菓
姫小袖(ひめこそで)
特徴: 上品であっさりとした皮むき餡(あん)を、和三盆糖で打ち上げた落雁です。
背景: 江戸時代、松江藩の**「お留め菓子」**として知られ、藩主から茶会や法要の際に特別に用命を受けた格式高い菓子とされています。
柚餅子(ゆべし)
特徴: 求肥に柚子の皮を刻んだり、すりおろしたりして練り込んだ餅菓子です。柚子の香りが高く、松江の老舗でも古くから作られています。
不昧公の茶の湯(不昧流)は、単なる趣味にとどまらず、松江の和菓子職人の技術向上を促し、今日まで続く松江独特の雅な和菓子文化を築き上げました。松江の和菓子は、見た目の美しさと繊細な味わいで、抹茶との調和を重視しているのが特徴です。
雨清水傳(うしみず でん)とタエが登場!
— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) September 29, 2025
演じるのは #堤真一 さんと、#北川景子 さん。
雨清水家は松江藩に名をはせる上級武士で、松野家の遠い親戚です。
松江で知らない人はいない程の人格者である傳さんですが、実は妻のタエさんの方が家格が上。タエさんには頭が上がらないんです。#ばけばけ pic.twitter.com/VFRyUGewwh
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