詩とメルヘン🥖【連続テレビ小説】あんぱん 第24週「あんぱんまん誕生」(118)
詩とメルヘン
こんにちは
猫好き父さんです
サンリオが
キューリオになりました(笑)
このあたりは不思議といえば
不思議ですよね
ちょっと物語の展開が乱暴というか
急ぎ過ぎというか
あらすじ
のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『アンパンマン』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味がないようで…。しばらくして、嵩(北村匠海)が監督を務めた映画『やさしいライオン』が公開され、好評を博す。
【出演】今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,高橋文哉,大森元貴,田中俊介,齊藤友暁,西村雄正,静莉子,妻夫木聡,松嶋菜々子
【作】中園ミホ
詩とメルヘン
やなせたかしさんは、『アンパンマン』の作者として知られていますが、その作品の根底には、人生の光と影を深く見つめた詩の世界がありました。そして、その世界観を体現したのが、彼が編集長を務めた雑誌**『詩とメルヘン』**です。
やなせたかしの詩の世界
やなせたかしさんの詩は、ただ優しいだけではありません。その根底には、戦争や貧困を経験した彼自身の人生が反映されています。
代表作である『アンパンマンのマーチ』の歌詞「なんのために生まれて なにをして生きるのか」は、人生の根本的な問いを投げかけています。これは、正義とは何か、本当に大切なものは何か、という哲学的なテーマを、子供にも理解できる言葉で表現した彼の詩人としての才能を示しています。
彼は、人間が持つ「孤独」「悲しみ」「絶望」といった感情を正直に描きながらも、最終的には「愛」「勇気」「希望」を見出すことを教えてくれる、深いメッセージを込めた詩を多く残しました。
雑誌『詩とメルヘン』
『詩とメルヘン』は、やなせたかしさんが編集長を務め、1970年代から2000年代にかけてサンリオから発行された隔月刊誌です。
この雑誌の大きな特徴は、詩とイラスト(メルヘン)が一体となった独特の世界観にありました。単に詩に絵を添えるのではなく、詩と絵が互いに響き合い、ひとつの物語を紡ぎ出すような誌面作りがなされました。
やなせたかしさん自身の詩はもちろん、黒井健さんや葉祥明さんといった多くの才能あるイラストレーターや詩人を発掘・紹介し、多くの読者を魅了しました。子供向けの絵本とは異なり、大人も楽しめるような、どこか懐かしくも切ない童話的な世界観を追求していました。
やなせたかしさんの詩の世界と、『詩とメルヘン』の持つ独特の雰囲気は、密接に結びついています。彼の優しい言葉と、その奥にある深い悲しみや哲学が、雑誌全体のトーンを形作っていたと言えるでしょう。
メルヘン
メルヘンは、日本語では「おとぎ話」や「童話」と訳されることが多いですが、単なる子どもの物語というよりは、空想的で詩的な世界観を持つ物語を指す言葉です。
メルヘンの特徴
ドイツ語の「Märchen(メルヒェン)」から来ており、以下のような特徴を持っています。
幻想的な世界: 魔法、妖精、動物が話すなど、現実にはない不思議な出来事が起こります。
詩的な表現: 美しく、どこか夢のような言葉で語られることが多いです。
教訓やメッセージ: 物語の背景には、人間の喜びや悲しみ、希望、愛といった普遍的なテーマや教訓が込められています。
おとぎ話や童話との違い
メルヘンは、日本の「おとぎ話」や「童話」と似ていますが、少しニュアンスが異なります。
おとぎ話: 昔から口承で伝わってきた物語で、説教や教訓的な要素が強いものが多いです(例:桃太郎、かぐや姫)。
童話: 子ども向けに書かれた物語全般を指します。
メルヘン: よりロマンチックで、ファンタジーの要素が強く、大人も楽しめるような文学的な作品を指すことが多いです。
やなせたかしさんが編集長を務めた雑誌『詩とメルヘン』も、この言葉が持つロマンティックで詩的な世界観を象徴していました。子どもだけでなく、大人の心にも響くような物語や詩を載せていたことから、このタイトルが選ばれたと言えるでしょう。
やなせたかしさんとサンリオの創業者である辻信太郎さんの出会いは、1960年代にやなせさんの詩がきっかけで生まれました。
辻信太郎さんがやなせさんの詩に共鳴
当時、サンリオの前身である「山梨シルクセンター」を経営していた辻さんは、商品のパッケージデザインを依頼するため、やなせさんと交流を持つようになりました。その中で、やなせさんが個人的に出版した詩集を読んだ辻さんは、その詩が持つ「清潔な抒情性」に深く感銘を受けました。
出版への挑戦と『詩とメルヘン』創刊
当時、出版事業を行っていなかった山梨シルクセンターで詩集を出すことには、社内の従業員や銀行からも強い反対がありました。しかし、辻さんは「人々の心に豊かさを届けたい」という強い信念から、反対を押し切って出版部を新設します。
こうして1968年にやなせさんの詩集『愛する歌』が出版され、異例のヒットを記録しました。この成功をきっかけに、両者の関係はさらに深まり、1973年には「詩と絵を融合させた」隔月刊誌『詩とメルヘン』が創刊されることになります。
戦争体験という共通のルーツ
二人の関係の根底には、戦争体験という共通のルーツがありました。やなせさんは戦争で弟を亡くし、辻さんもまた、戦後の混乱期に人々の心に寄り添うことの大切さを感じていました。
形は違えど、「愛と勇気」をテーマにしたアンパンマンの世界観と、「みんななかよく」というサンリオの企業理念は、こうした両者の哲学が重なり合って生まれたものであり、二人の出会いがなければ、今日のサンパンマンやサンリオの文化はなかったと言えるでしょう。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) September 10, 2025
『詩とメルヘン』の編集長になった嵩😊
応募作品から選んだ詩を載せる新しい雑誌です📖
昔、千尋の勧めで投稿をした嵩は
「昔の自分みたいな若い新人たちに発表の場を作って、夢を応援してあげたかったんだ」#北村匠海 #妻夫木聡#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/ylR4i6lCIl
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