サーモンのミキュイに合わせる赤ワインはなに?🍺晩酌の流儀4~夏編~第9話 「ジャガイモのカリカリ焼きと牛肉のステーキ」
サーモンのミキュイに合わせる赤ワインはなに?
こんにちは
猫好き父さんです
2杯目が赤ワインでしたが
サーモンのミキュイにあうのかなあ?
あらすじ
美幸(栗山千明)は、同僚の葵(辻凪子)から人気シェフ大一(新納慎也)のフレンチ料理教室に誘われる。晩酌へのヒントのため快諾する美幸。人気シェフから直々にフレンチが習えると期待満々で出向いた美幸と葵だったが、大一のスターのような人気ぶりに圧倒されてしまう。しかも大一の調理方法は鴨肉にクラシックを聞かせたり、フランス語で愛を囁いたりと風変わりなものばかり。驚く葵をよそに美幸は何かを掴み始めて…?
出演
伊澤美幸…栗山千明 島村直人…武田航平 富川葵…辻凪子 海野二郎…おかやまはじめ 天才シェフ大一…新納慎也
音楽
【音楽】渡邊崇 【オープニングテーマ】水平線「たまらないね!」 【エンディングテーマ】高嶺のなでしこ「ライフクエスト」(ビクターエンタテインメント)
ミキュイ(mi-cuit)
「ミキュイ(mi-cuit)」とは、フランス料理における調理法の一つで、「半分火が通った、半生」を意味するフランス語です。
ミキュイの特徴
ミキュイの最大のポイントは、徹底した温度管理によって、食材の中心まで火を通しすぎずに、絶妙な「半生」状態に仕上げることです。これにより、素材の持つしっとりとしたなめらかな食感と、加熱によって引き出された旨味を両方楽しむことができます。
独特の食感: 生の食材とは異なり、とろけるような、あるいはほろほろと崩れるような、独特の舌触りが生まれます。完全に火が通った状態のパサつきがなく、非常に柔らかく仕上がります。
素材の旨味を凝縮: 外側を軽く焼いて香ばしさを出しつつ、内側の水分や旨味を閉じ込めることで、素材本来の美味しさを最大限に引き出すことができます。
主な料理例
ミキュイの調理法は、主に生で食べられる新鮮な魚介類や肉に用いられます。
サーモンのミキュイ: 最も一般的なミキュイの料理です。外側の皮をカリッと焼き、中はとろけるような食感に仕上げるのが定番です。
ホタテのミキュイ: ホタテの甘みと繊細な食感を活かした料理です。
フォアグラのミキュイ: フォアグラを低温でじっくりと加熱し、とろけるような舌触りに仕上げます。
これらの料理は、フレンチレストランの前菜としてよく提供されます。低温調理器(BONIQなど)の普及により、家庭でもミキュイに挑戦する人が増えています。
赤ワインは魚介類に合わない
一般的に「赤ワインは魚介類に合わない」と言われるのには、主に以下の2つの理由があります。
1. 生臭さが増す「マリアージュの失敗」
これが最も大きな理由とされています。
鉄分と魚の脂質の反応: 赤ワインには、白ワインよりも多くの鉄分(特に鉄(II)イオン)が含まれています。一方、魚介類には不飽和脂肪酸が含まれています。これらが口の中で混ざり合うと、化学反応を起こし、生臭い、または金属のような不快な臭い(ヘプタジエナールという物質)が発生することが、日本の研究によって明らかになりました。
タンニンと魚のタンパク質の反応: 赤ワインの渋み成分であるタンニンが、魚の繊細なタンパク質と結びつくことで、口の中がザラザラしたり、魚の生臭さが際立って感じられたりすることがあります。
この生臭さは特に、ホタテの干物や煮魚など、脂質が酸化した状態の魚介類と鉄分が多いワインを合わせたときに強く感じられると言われています。
2. 味わいのバランスが崩れる
重厚な味わいが魚の繊細さを消してしまう: 赤ワインは、白ワインに比べて風味やボディが重く、タンニン由来の渋みも強いものが一般的です。これに対して、白身魚や貝類のような淡白で繊細な味わいの魚介類は、赤ワインの強い風味に負けてしまい、せっかくの素材の味が分からなくなってしまいます。
温度と味わいのミスマッチ: 一般的に、赤ワインは室温またはやや冷やして、魚介類は冷たい状態で提供されることが多いです。この温度の差も、味わいのミスマッチを引き起こす一因となります。
例外もある
ただし、すべての赤ワインが魚介類に合わないわけではありません。以下のような組み合わせであれば、美味しく楽しめます。
鉄分やタンニンが少ない赤ワイン:
軽めの赤ワイン(例:ガメイ、ピノ・ノワールなど)
渋みが少なく、果実味が豊かなもの
赤身の魚や濃い味付けの魚料理:
マグロやカツオのように、鉄分を多く含む魚には、同じく鉄分を含む赤ワインが意外と合います。
照り焼きやトマト煮込みなど、濃厚なソースで調理された魚料理は、ワインの強い風味に負けないため、相性が良い場合があります。
「肉には赤ワイン、魚には白ワイン」という定説は、これらの科学的・感覚的な理由に基づいています。しかし、ワインと料理の組み合わせに決まったルールはなく、最終的には個人の好みや工夫次第で、新しい発見を楽しむことができます。
サーモンのミキュイに合わせる赤ワイン
サーモンのミキュイに合わせる赤ワインは、渋み(タンニン)が少なく、軽やかでフルーティーなタイプを選ぶのがおすすめです。
一般的な「肉には赤、魚には白」というセオリーは、前述のタンニンと魚の脂質の反応による生臭さや、味わいのバランスのミスマッチを避けるためですが、ミキュイのように繊細な調理法には、その定説を覆す相性の良い赤ワインが存在します。
おすすめの赤ワインのタイプ
ピノ・ノワール (Pinot Noir)
特徴: 軽めのボディで、タンニンが控えめ。ラズベリーやチェリーのような赤い果実の華やかな香りと、きめ細かな酸味が特徴です。
相性の良い理由:
サーモンの持つ繊細な旨味を邪魔しない、軽やかな味わい。
ベリー系の香りが、サーモンの風味と良いハーモニーを生み出します。
ミキュイのなめらかな食感と、ピノ・ノワールのしなやかな口当たりがよくマッチします。
ガメイ (Gamay)
特徴: ボジョレー・ヌーヴォーの品種として知られる、非常にフルーティーで軽い赤ワインです。渋みはほとんどなく、イチゴやバナナのような香りが楽しめます。
相性の良い理由:
ピノ・ノワール以上にタンニンが少なく、魚との相性が良いです。
フルーティーでフレッシュな風味が、ミキュイの旨味を引き立てます。
合わせる際のポイント
温度: 赤ワインは冷やしすぎると渋みが強く感じられることがあります。軽めの赤ワインでも、少しだけ冷やす(12〜14℃程度)と、より爽やかで魚介料理と合わせやすくなります。
ソースとの相性: 料理のソースもペアリングの重要な要素です。
例えば、バルサミコ酢やベリーを使った酸味のあるソースなら、ピノ・ノワールなどのフルーティーなワインがよく合います。
バターやクリームを使った濃厚なソースの場合は、白ワインの方が良い相性を見せることもあります。
「絶対にこのワイン!」という決まりはありませんので、いくつか試してみて、自分好みの組み合わせを見つけるのもワインの楽しみ方の一つです。
タヴェルネッロ オルガニコ テッレ シチリアーネ ロッソ
「タヴェルネッロ オルガニコ テッレ シチリアーネ ロッソ」は、イタリアのワインブランド「タヴェルネッロ」が手掛けるオーガニック赤ワインです。
特徴
オーガニック認証: EUのオーガニック認証「ユーロリーフ」を取得しており、有機栽培されたブドウを100%使用しています。
産地: イタリアのシチリア島で造られています。
味わい:
香り: ダークチェリーやプルーンといった黒い果実の香りに加え、黒胡椒やスミレの花のニュアンスが感じられます。
風味: 熟した甘い果実味と穏やかな酸味、そして「やや固め」と評されるタンニンが特徴です。全体的に程よいスパイシーさと飲み応えがあり、バランスの取れた味わいです。
ボディ: ミディアムボディです。
ブドウ品種: ネロ・ダーヴォラ、シラー、メルローなどのブドウがブレンドされているようです。
このワインは、コストパフォーマンスの良さでも知られており、手軽に楽しめるデイリーワインとして親しまれています。トマトソースを使ったイタリア料理や、脂身の少ない鶏肉料理などと相性が良いとされています。
サーモンのミキュイにあうか?
結論から言うと、「タヴェルネッロ オルガニコ テッレ シチリアーネ ロッソ」は、サーモンのミキュイに合わせるのは少し難しいかもしれません。
理由は、タヴェルネッロ ロッソの持つ**「やや固め」と評されるタンニン**です。
前述の通り、サーモンのミキュイのような繊細な魚介料理に赤ワインを合わせる際、最も避けたいのがタンニンによる生臭さや、味わいのミスマッチです。このワインは、ピノ・ノワールやガメイといったタンニンが非常に控えめな品種とは異なり、しっかりとしたタンニンを感じるタイプです。
もし合わせるなら、以下のような工夫が必要になります。
ソースを工夫する: 魚の生臭さを打ち消せるような、濃厚なトマトソースやバルサミコを使ったソースと合わせる。
ワインを冷やす: 少し低めの温度(12〜14℃)に冷やすことで、タンニンの渋みを和らげることができます。
しかし、ミキュイのなめらかな食感や、サーモン本来の繊細な風味を最大限に楽しむためには、やはりタンニンが少なく、軽やかでフルーティーなピノ・ノワールやガメイなどの赤ワインを選ぶ方が無難で、失敗が少ないでしょう。
いくらにあうか?
申し訳ありませんが、いくらと「タヴェルネッロ オルガニコ テッレ シチリアーネ ロッソ」を合わせるのは、あまり良い選択肢とは言えません。
魚卵と赤ワインの相性が悪い理由
いくらや数の子などの魚卵は、通常の魚介類よりもワインとの相性がさらに難しいとされています。
生臭さがより強く出る: 魚卵に含まれる**油分(不飽和脂肪酸)**は、赤ワインの鉄分やタンニンと非常に強く反応し、強い生臭さや金属的な味を生み出すことが知られています。この不快な風味は、特に赤ワインと合わせたときに顕著になります。
風味のミスマッチ: イクラの濃厚な旨味やプチプチとした食感は魅力的ですが、赤ワインの重厚なボディや渋みに完全に負けてしまい、どちらの良さも消されてしまいます。
「タヴェルネッロ オルガニコ」といくらの相性
タヴェルネッロ ロッソは「やや固めのタンニン」を持つミディアムボディの赤ワインです。このタンニンが、いくらの持つ脂質や風味とぶつかり合い、不快な生臭さやえぐみのような味を引き起こす可能性が非常に高いです。
いくらに合うワインは?
いくらにワインを合わせるなら、一般的には辛口の白ワインや、キリッとしたスパークリングワインがおすすめです。
スパークリングワイン(シャンパーニュなど): * 泡が口の中をリフレッシュし、いくらの油分を洗い流してくれます。
繊細な酸とミネラルが、いくらの旨味を引き立てます。
辛口の白ワイン(シャブリなど):
爽やかな酸味とミネラル感が、いくらの濃厚な味わいを引き締めます。
特に、熟成したシャブリのトースト香などが、醤油の熟成感とマッチすることもあります。
結論として、タヴェルネッロ ロッソは、トマトソースのパスタや肉料理など、ワイン自身の持つ力強い味わいを活かせる料理と合わせるのが最も美味しい楽しみ方です。いくらとのペアリングは、残念ながらおすすめできません。
チケットがなかなか取れない
— ドラマ25「晩酌の流儀4」【テレ東公式】 (@tx_banshaku) August 23, 2025
天才シェフ大一さんの料理教室🍳🎶
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🗓️第10話は8/29(金)深夜24:42〜#晩酌の流儀4#栗山千明#辻凪子#新納慎也 pic.twitter.com/Ecv5Dci7S4