ＮＨＫスペシャル▽新・ドキュメント太平洋戦争１９４２大日本帝国の分岐点（前編）📺8/13 (土) 22:00 ～ 22:55

8/12/2022

ＮＨＫスペシャル▽新・ドキュメント太平洋戦争１９４２大日本帝国の分岐点（前編）📺8/13 (土) 22:00 ～ 22:55

こんにちは、猫好き父さんです。

ロシアのウクライナ侵攻という現実があるなかで

この番組をどのように観るか、そこに日本人の未来があるような気がする。

画像は公式からの引用です。

初回放送日：2022年8月13日
１９４２年、明から暗へと一変した「大日本帝国」の分岐点を見つめる。真珠湾攻撃の後、連戦連勝を重ね、アジアで占領地を拡大していった日本。市民の日記には、明るい気分が満ち、愛国心の高まりがみられた。しかし４月、アメリカ軍から予期せぬ本土空襲を受けると、軍部に動揺が走り、戦争の行く末を左右するミッドウェー海戦につながっていく。大敗北を喫した軍は、真相を隠し、メディアも偽りの戦果を伝えていく。

真珠湾攻撃とは

真珠湾攻撃は、第二次世界大戦中の**1941年（昭和16年）12月7日（日本時間12月8日）**に、日本海軍がアメリカのハワイ準州にある真珠湾（パールハーバー）のアメリカ海軍基地に対して行った奇襲攻撃です。

この攻撃によって、太平洋戦争の火蓋が切られ、それまで中立を保っていたアメリカが本格的に第二次世界大戦に参戦するきっかけとなりました。

攻撃の目的

日本は、日中戦争の長期化によりアメリカから石油などの資源を禁輸され、経済的に追い詰められていました。このままでは戦争継続が困難になると判断した日本は、アメリカとの戦争を避けられないと考えるようになります。

当時の連合艦隊司令長官・山本五十六は、アメリカとの国力の差から長期戦では勝ち目がないと判断し、**「短期決戦」**にかけるしか道はないと考えました。そこで、開戦と同時にアメリカの太平洋艦隊に壊滅的な打撃を与え、その間に東南アジアの資源地帯を確保して、有利な条件で講和に持ち込むという作戦を立案しました。

真珠湾攻撃は、この短期決戦戦略の緒戦として、アメリカ太平洋艦隊の主力艦艇を無力化することを最大の目的としていました。

攻撃の実行

指揮: 攻撃を指揮したのは、南雲忠一中将が率いる日本海軍の機動部隊です。
使用された兵器: 航空母艦6隻から発進した350機以上の航空機（戦闘機、爆撃機、雷撃機）が攻撃に参加しました。魚雷や航空爆弾が使用されました。
攻撃のタイミング: 攻撃は日曜日の朝に行われ、アメリカ軍の警戒が手薄になっているタイミングを狙いました。

攻撃の結果

真珠湾攻撃は、軍事的には大きな成功を収めました。

被害: アメリカ側の被害は甚大で、戦艦8隻（うち4隻が沈没）、巡洋艦3隻、駆逐艦3隻などが大破または沈没しました。航空機も多数破壊されました。死者は2,400人以上にのぼりました。
日本の損害: 日本側の損害は比較的軽微で、航空機29機、特殊潜航艇5隻などを失った程度でした。

攻撃の戦略的失敗

しかし、この攻撃は長期的な戦略という点では大きな失敗でした。

空母の無傷: 真珠湾には当時、アメリカ太平洋艦隊の主力空母3隻がいましたが、いずれも訓練や任務で湾を離れており、無傷でした。
- このことが、その後のミッドウェー海戦などで、空母を中心とした航空機戦力で反撃されることにつながりました。
早期講和の失敗: 攻撃がアメリカ国民に与えた怒りは計り知れず、「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に、国民が一丸となって戦争に突き進む結果となりました。これにより、日本が目指した早期講和の可能性は完全に潰えました。
燃料貯蔵施設と修理施設の無傷: 日本軍は、燃料タンクや修理ドックといった重要な施設を攻撃対象から外していました。これにより、アメリカは比較的短期間で艦艇の修理や燃料補給を行い、反撃の準備を整えることができました。

その後の影響

真珠湾攻撃の翌日、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は議会で「汚名を着せられた日」と演説し、日本に対して宣戦を布告しました。これにより、アメリカは正式に第二次世界大戦に参戦し、日本の敗戦への序曲が始まったと言えます。

ミッドウェー海戦とは

ミッドウェー海戦は、第二次世界大戦中の1942年（昭和17年）6月、太平洋のミッドウェー島周辺で、日本海軍とアメリカ海軍の間で行われた海戦です。この戦いは、太平洋戦争の戦局を大きく転換させた重要な戦いとして知られています。

開戦の背景

真珠湾攻撃後、日本海軍は太平洋の広大な地域で優勢を保っていました。しかし、アメリカの工業力は非常に高く、このまま長期戦になれば日本に勝ち目がないことは、連合艦隊司令長官の山本五十六も認識していました。

そこで山本は、アメリカ太平洋艦隊の残存戦力を誘い出して撃滅し、早期講和に持ち込むことを目的として、ハワイの防衛拠点であるミッドウェー島の攻略作戦を立案しました。

日本海軍の作戦と敗因

日本海軍は、ミッドウェー島を攻撃することでアメリカ艦隊を誘き出し、航空母艦（空母）を中心とする機動部隊と、後方に控える戦艦部隊で挟み撃ちにするという作戦を立てました。

しかし、以下の要因が重なり、日本は壊滅的な敗北を喫しました。

暗号の解読: アメリカ軍は、開戦前に日本海軍の通信暗号を解読しており、日本の作戦計画をほぼ完全に把握していました。そのため、日本軍の動向を先読みして、待ち伏せの態勢を整えることができました。
不運と判断ミス:
- 日本軍は、ミッドウェー島への攻撃準備と、アメリカ艦隊への対艦攻撃準備の切り替えに手間取っている間に、アメリカ軍の空母艦載機の攻撃を受けました。
- この攻撃により、日本海軍は主力空母4隻（赤城、加賀、蒼龍、飛龍）と熟練パイロットの多くを一気に失うという致命的な損害を被りました。
- この時、日本の戦艦部隊は後方に位置しており、空母部隊を援護することができませんでした。

戦いの結果と影響

日本の大敗: 日本海軍は主力空母4隻と巡洋艦1隻を失い、アメリカ軍は空母1隻を失ったにとどまりました。
戦局の転換: この敗北により、日本海軍の航空機戦力は大きな痛手を負い、太平洋における航空優勢はアメリカ側に移りました。これにより、日本は防勢に回らざるを得なくなり、以降、アメリカの反攻を許すことになります。
日本の情報隠蔽: 日本は国民の士気低下を防ぐため、この敗北を徹底的に隠蔽しました。しかし、海軍内部では大きな衝撃となり、その後の作戦にも影響を与えました。

ミッドウェー海戦は、航空機戦力と情報戦の重要性を改めて世界に知らしめた戦いであり、太平洋戦争の行方を決定づけた歴史的な出来事として、今もなお多くの研究の対象となっています。

太平洋戦争から80年。
当時の日記や手記を手がかりに、人びとがなぜ戦争へと向かっていったのか、その心の変化を見つめるシリーズ第２弾。

朗読は #中島歩さん。#新・ドキュメント太平洋戦争
「1942 大日本帝国の分岐点」前編
13(土)夜10時〜[総合]https://t.co/ZOx2u07zty #太平洋戦争80年 pic.twitter.com/KP5JHkLeGX
— ＮＨＫスペシャル公式 (@nhk_n_sp) August 11, 2022