新プロジェクトX 75万人命救った用水路~医師・中村哲 希望のアフガニスタン
75万人命救った用水路~医師・中村哲 希望のアフガニスタン
内容
アフガニスタンで75万人の命を救った日本人医師・中村哲。現地に診療所を開いていた中村は、戦乱と干ばつにより作物が取れず病に苦しむ人々を救おうと立ち上がる。「今は、100の診療所よりも一本の用水路だ」と、素人ながら建設事業に挑戦。現地の人々とタッグを組み、次々と緑を取り戻していった。しかし、何者かに襲撃され志半ばで凶弾に倒れる。その遺志はいかに受け継がれたか、執念と奇跡の物語。
【語り】田口トモロヲ
中村哲(なかむら てつ)さんは、医師であり人道支援家です。長年にわたりパキスタンとアフガニスタンで活動し、特に医療活動から発展させた大規模な灌漑(かんがい)事業によって、アフガニスタンの人々の命と生活を根本から救ったことで知られています。
👨⚕️ 初期活動とペシャワール会
医療支援からの出発
中村医師は、九州大学医学部を卒業後、1984年からパキスタン北部のペシャワールでハンセン病患者の治療を始めました。その後、アフガニスタンの戦乱や貧困地域での医療活動に尽力しました。
ペシャワール会: 1983年に設立された日本の支援団体で、中村医師の活動を支える母体となりました。
活動の限界: 医療を提供する中で、干ばつや貧困によって引き起こされる病気や飢餓には、いくら治療しても追いつかないという限界に直面しました。
🌊 転機と最大の功績:用水路建設
「緑の大地計画」
2000年頃、アフガニスタンで深刻な大干ばつが発生し、多くの農民が飢餓で亡くなる状況を見て、中村医師は「病気の原因である干ばつと飢餓をなくすことこそが根本的な治療だ」と考え、医療から灌漑事業へと活動の軸を大きく転換しました。
マルワリード用水路: 2003年から、アフガニスタン東部でマルワリード用水路の建設に着手しました。建設には日本の古い治水技術(堰板工法など)を採用し、現地の人々を雇用しながら、約10年かけて約25kmの用水路を完成させました。
75万人の命を救った成果
用水路の完成により、約16,000ヘクタールの砂漠が農地へと変わり、この地域で生活する約65万〜75万人(当時)の人々の生活が安定しました。用水路は単に水を供給するだけでなく、地域に食糧、仕事、そして平和をもたらしました。
🕊️ 悲劇的な最期
中村医師は、長年の功績によりアフガニスタンの人々から深い敬愛を集めていましたが、2019年12月4日、アフガニスタンのナンガルハル州ジャララバードで、移動中に何者かに銃撃され亡くなりました。享年73歳でした。
この訃報は世界中に衝撃を与え、彼の活動に対する国際的な関心と追悼の念が高まりました。
彼の功績は現地で非常に高く評価されており、アフガニスタン政府からは名誉市民権などが贈られています。彼は、**「一滴の水を分かち合うこと」**こそが最高の平和活動であると語り、その生涯を通じて実践しました。
NHK 総合 6日(土) 午後8:00
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) December 5, 2025
新プロジェクトX 75万人命救った用水路~医師・中村哲 希望のアフガニスタン
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