ＮＨＫスペシャル　選「戦慄の記録　インパール」📺8/15 (月) 2:43 ～ 4:00

8/14/2022

ＮＨＫスペシャル　選「戦慄の記録　インパール」📺8/15 (月) 2:43 ～ 4:00

こんにちは、猫好き父さんです。

もう何度も再放送されているようですが、それほど価値があるということですね。

ＮＨＫスペシャル「ビルマ　絶望の戦場」📺8/15 (月) 22:00 ～ 23:00

と合わせて観るということでしょう。

画像は公式からの引用です。

初回放送日：2017年8月15日

川幅６００メートルにも及ぶ大河と２０００メートル級の山々が連なるインドとミャンマーの国境地帯。今から７３年前、日本軍はこの国境地帯を越えインドにあったイギリス軍の拠点「インパール」の攻略を目指した。しかし、誰一人としてその地を踏むことが出来ず３万とも言われる将兵が命を落とした。歴史的敗北を喫した戦場で何があったのか。新資料と新証言でその全貌に迫る。

インパール作戦とは

インパール作戦は、第二次世界大戦中の1944年（昭和19年）3月から7月にかけて、ビルマ（現在のミャンマー）からインド北東部のインパールを目指して行われた、日本軍による大規模な攻勢作戦です。

この作戦は、無謀な計画と補給の失敗により、日本軍が一方的な大敗を喫し、多くの死者を出したことから、**「史上最悪の失敗作戦」**の一つとして知られています。

作戦の目的

この作戦の主な目的は以下の通りでした。

インドの分断と占領: インド東部のインパールを占領し、そこからイギリスの植民地支配下にあったインド国内を分断。インド国民の独立運動を刺激して、イギリスの支配を揺るがすこと。
援蒋ルートの遮断: 中国の蒋介石政権に物資を送るための重要な補給路である「援蒋ルート（えんしょうルート）」を完全に遮断すること。
ビルマ防衛: インド側からの反攻を未然に防ぎ、日本が占領していたビルマの防衛を強化すること。

作戦の失敗と悲劇

作戦は、当時のビルマ方面軍司令官だった牟田口廉也（むたぐちれんや）中将が主導しました。しかし、作戦の計画段階から以下のような多くの問題点が指摘されていました。

補給計画の杜撰さ:
- 作戦が展開される地域は、峻険な山岳地帯とジャングルで覆われており、近代的な補給路がありませんでした。
- 牟田口司令官は、現地で食料を調達する**「自活自給」や、家畜（牛）を連れて行って食料に利用する「ジンギスカン作戦」**といった、現実離れした補給計画を立てていました。
- 結果として、補給はほとんど届かず、多くの兵士が飢餓とマラリアなどの病気に苦しみました。
圧倒的な戦力差:
- イギリス軍は、空からの補給や強力な火力を有しており、日本軍を待ち受けていました。
- 日本軍は、イギリス軍の空からの攻撃や、近代的な装備の前になす術がありませんでした。
指導部の無責任と精神主義:
- 厳しい状況下でも、牟田口司令官は部隊に前進を命令し続けました。抗議する部隊長を次々と更迭するなど、責任を現場に押し付ける姿勢が強く見られました。
- 「日本兵は草を食べてでも戦える」という精神主義がまかり通り、現実的な判断がなされませんでした。

作戦の結末

補給が完全に途絶え、兵士が次々と倒れていく状況の中、日本軍はインパールにたどり着くことすらできず、大敗を喫しました。

死者の数: 参加した約8万5千人の日本兵のうち、約5万3千人が戦死または行方不明となりました。その多くは、イギリス軍との戦闘で命を落としたのではなく、飢餓や病気によるものでした。
作戦の終結: 1944年7月、ついに作戦の中止が決定され、残存部隊は悲惨な状況で撤退を余儀なくされました。

その後の評価

インパール作戦は、無謀な精神主義や杜撰な計画が、どれほど悲惨な結果を招くかを示す歴史的な教訓として、今も語り継がれています。

組織の失敗: 現場の実情を無視し、責任を回避するような上層部の判断が、多くの兵士の命を奪いました。
補給の重要性: 「兵站（へいたん）なくして勝利なし」という軍事の鉄則を軽視した結果、悲劇的な結末を迎えました。

この作戦の失敗は、第二次世界大戦における日本の敗色が濃厚になったことを象徴する出来事の一つです。

【誰もその地を踏むことはできず】

28（水）午前2:35（※火曜日の深夜です）からは、NHKスペシャル選「戦慄の記録インパール」をお送りします。

かなり深い時間の放送になりますが、よろしくお願いします。https://t.co/He54NvazQx
— NHK広報局 (@NHK_PR) October 26, 2020