JAXAが「H3」ロケット7号機の打ち上げ延期🌠【夜ドラ】いつか、無重力の宙で(25)
JAXAが「H3」ロケット7号機の打ち上げ延期
こんにちは
猫好き父さんです
ドラマとリアル
なかなかシンクロするものではありませんが
なんと
なんか
違う意味でワクワクしますね
あらすじ
飛鳥(木竜麻生)たちは、人工衛星の名前をひかり(森田望智)の名前から取って「HIKARI」と名付け、開発を着実に進めていた。開発のリーダーを担う彗(奥平大兼)が衛星の設計図を作り、少しずつ完成像も見えてきた中、周(片山友希)が何かデザインをいれようと提案をする。3人でデザインを考えるも、ふとひかりのことを思い出しては切なくなるという日々。そんなある日、晴子(伊藤万理華)に息子の塾から電話が入り…。
出演
【出演】木竜麻生,森田望智,片山友希,伊藤万理華,奥平大兼,田牧そら,上坂樹里,白倉碧空,山下桐里,【語り】柄本佑
【脚本】武田雄樹
H3ロケットは、日本のH-IIAロケットの後継機として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発・運用する新型の大型基幹ロケットです。
国際的な宇宙輸送市場での競争激化に対応するため、**「柔軟性」「高信頼性」「低価格」**の3要素を徹底的に追求し、「使いやすいロケット」を目指して開発されました。
🚀 H3ロケットの主な特徴
1. 低価格化と柔軟性の実現
H3ロケット最大の目標は、H-IIAロケットの最小構成と比較して**打ち上げコストを約半額(50億円程度)**に抑えることです。これを実現するため、以下の技術が導入されています。
新型エンジン「LE-9」:
第1段メインエンジンとして新開発されました。
従来のH-IIAのエンジン(LE-7A)より構造がシンプルな「エキスパンダ・ブリード・サイクル」を採用し、高信頼性と低コストを両立。
民生品の電子部品や3D造形技術などの新しい製造技術を積極的に導入しています。
自動車部品の活用: ロケット本体の電子部品などに、高い信頼性を持つ**自動車用の部品(車載用部品)**を積極的に採用し、コストダウンを図っています。
機体形態の柔軟性: 打ち上げる衛星の重さや軌道に応じて、メインエンジン(LE-9)の数や固体ロケットブースター(SRB-3)の本数を変更できる多様な機体構成(ファミリー化)を持っています。
H3-30形態: LE-9×3基、ブースターなし(最小構成、低価格重視)
H3-22形態: LE-9×2基、ブースター×2本
H3-24形態: LE-9×2基、ブースター×4本(最大構成、打ち上げ能力重視)
2. 高い打ち上げ能力
H-IIAロケットと比べて、静止トランスファ軌道への打ち上げ能力が約3割向上しています。
最大構成のH3-24形態では、近年大型化する静止衛星の打ち上げにも対応可能です。
3. 打ち上げ準備期間の短縮
ロケットの組み立て工程や衛星搭載作業の効率化を図り、射場(種子島宇宙センター)での整備期間をH-IIAロケットの半分以下に短縮することを目指しています。これにより、年間6機以上の安定した高頻度な打ち上げが可能となる見込みです。
🛰️ 開発の経緯と試験機1号機の失敗
H3ロケットは、当初2020年度の打ち上げを目指していましたが、新型エンジンLE-9の開発難航などにより延期を繰り返しました。
打ち上げ | 日付 | 形態 | 結果と原因 |
試験機1号機 | 2023年3月7日 | H3-22 | 失敗。第1段エンジン(LE-9)の燃焼は正常だったが、第2段エンジンが着火せず、指令破壊信号が送られた。原因は第2段エンジン電源系の過電流による異常と特定された。 |
試験機2号機 | 2024年2月17日 | H3-22 | 成功。1号機の失敗原因として考えられる複数のシナリオ全てに対策を施し、打ち上げに成功。 |
現在、H3ロケットは連続成功を重ねており、基幹ロケットとしての安定的な運用を目指し、残る機体形態(30形態、24形態)の飛行実績獲得に向けて開発が進められています。
新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」は、日本の国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を担ってきた「こうのとり」(HTV)の後継機として、JAXAと三菱重工業が開発した無人補給船です。
国際的な宇宙輸送のニーズに応えるため、輸送能力の向上と運用の柔軟化が図られており、日本の次世代基幹ロケットH3ロケットで打ち上げられます。
🛰️ HTV-Xの主な改良点と特徴
HTV-Xは、「こうのとり」の高い信頼性を継承しつつ、以下の点で大幅に進化しています。
1. 輸送能力と柔軟性の向上
項目 | こうのとり(HTV) | HTV-X(新型) | 改良点 |
カーゴ搭載量 | 約4トン | 約5.85トン (約45%増) | 軽量化と搭載効率の向上による。 |
容積 | 約49m³ | 約78m³ (約60%増) | 機体構造の見直しによる。 |
レイトアクセス | 打ち上げ80時間前まで | 打ち上げ24時間前まで | 鮮度が求められる生鮮食品や生物実験サンプルなどの輸送が容易に。 |
給電機能 | なし | 搭載 | 冷凍庫や冷蔵庫など、輸送中に電力が必要なカーゴに対応。 |
太陽電池 | 機体側面に貼り付け | 翼状のパドル | 発電量を大幅に増加。 |
2. 係留期間と技術実証プラットフォーム
HTV-Xの最大の特徴の一つが、ISSへの補給ミッションを終えた後の拡張されたミッション能力です。
ISS係留期間の延長: 最長2ヶ月間から最長6ヶ月間に延長され、ISS側の運用柔軟性が向上。
技術実証ミッション: ISS離脱後も、最長1.5年間にわたり単独で軌道上を飛行し、以下のような技術実証プラットフォームとして活用されます(初号機では約3ヶ月間の計画)。
超小型衛星の放出。
地上からのレーザー測距(SLR)による精密軌道決定試験。
将来の大型宇宙構造物構築に繋がる、**展開型軽量パネル(デライト)**などの新技術の試験。
3. 機体構成の簡素化
機体は、ISS船内で使う物資を運ぶ「与圧モジュール」と、飛行・通信機能を持つ「サービスモジュール」などで構成されます。構成を簡素化することで、運用や異常時の対応が容易になっています。
🚀 打ち上げロケットと今後の展望
打ち上げロケット: HTV-Xは、日本の次期基幹ロケットであるH3ロケットの最大能力を持つ「H3-24W形態」(ブースター4本装着、ワイドフェアリング)で打ち上げられます。
将来の展望: HTV-Xで培われる技術は、将来的な月周回有人拠点「ゲートウェイ」や、民間宇宙ステーションへの補給ミッションなど、国際宇宙探査への貢献も見据えた日本の宇宙輸送技術の発展基盤となることが期待されています。
JAXAの「有人安全審査」は、国際宇宙ステーション(ISS)の運用や、日本人宇宙飛行士の搭乗ミッションにおける安全を確保するために非常に重要なプロセスです。
主に、ISSの構成要素や搭載物、さらには宇宙飛行士の活動すべてが、極めて厳しい国際的な安全基準を満たしているかを評価・確認します。
1. 有人安全審査の目的と位置づけ
JAXAが実施する有人安全審査の目的は以下の通りです。
ISSの安全確保: 日本がISSに提供するすべての構成要素(例:「きぼう」日本実験棟)や搭載物(例:実験装置、補給物資)が、クルー(宇宙飛行士)の生命と健康、およびISSという高価な資産の安全性を脅かさないことを確認します。
搭乗員の安全確認: 日本人宇宙飛行士の打ち上げ、軌道上での活動、帰還に至るまでの全ミッションにおいて、安全が確保されていることを確認します。
国際的な認証: JAXAの安全審査プロセスと結果は、文部科学省の宇宙開発利用部会で妥当性が評価され、日本が提供する要素の安全性として認証されます。これは、NASAをはじめとする国際パートナーとの連携において不可欠です。
2. 審査の対象となるもの
有人安全審査の対象は、宇宙飛行士の安全に影響を与える可能性のあるあらゆる要素に及びます。
ISS構成要素: 「きぼう」日本実験棟のシステムや機器。
搭載物・ペイロード: 「きぼう」で実施される実験装置、実験サンプル、宇宙ステーション補給機(HTV-Xなど)で輸送される物資。
宇宙飛行士の活動: 宇宙船(ソユーズ、クルードラゴンなど)やロケットの安全性、宇宙飛行士の訓練内容、健康管理体制など。
特筆すべき権限の委譲
JAXAの有人安全審査パネルは、その実績が認められ、2010年以降、NASAのペイロード安全審査パネルが有する一部の審査権限が委譲されています。これにより、船外活動や高毒性物質の取り扱いなどの特別なケースを除き、JAXAの安全審査が終了した実験装置は、迅速に軌道上に打ち上げることが可能になりました。
3. 審査の仕組みとプロセス
有人安全審査では、主に「ハザード解析(危険源の特定と対策)」という手法が用いられます。
ハザード(危険源)の特定: 審査対象となるシステムや機器について、火災、感電、有毒ガスの発生、鋭利なエッジなど、クルーやISSに危険を及ぼす可能性のある要素(ハザード)をすべて洗い出します。
安全設計の妥当性評価: 特定されたハザードに対し、設計段階で適切な安全対策(冗長化、フェイルセーフ設計など)が施されているかを評価します。
検証・検証追跡: ハザード対策が要求仕様を満たしていることを、**試験、解析、検査、実証(デモンストレーション)**といった様々な方法で確認し、その記録(安全検証追跡ログ)を厳格に管理します。
段階的な審査: 開発の各フェーズ(基本設計、詳細設計、製造完了など)に応じて、有人安全審査会で技術的な評価を重ね、最終的にJAXA安全審査委員会で承認されます。
このプロセスを通じて、ハザードの発生確率を極限まで低減し、有人宇宙活動の安全性を確実なものにしています。
「ダミーマス」は、宇宙開発、特にロケットの打ち上げにおいて使用される、人工衛星などの実物を模擬した代替質量体のことです。
これは、ロケットの設計や試験、運用上の理由から不可欠な存在となります。
1. ダミーマスを使用する主な目的
ダミーマス(Dummy Mass)の役割は、単なる「おもり」ではなく、ロケットシステムの性能確認と安全確保にあります。
1. 打ち上げ時のロケット性能確認
ロケットは、特定の質量(ペイロード)を、特定の重心位置と振動特性で打ち上げることを前提に設計・調整されています。
質量の模擬: 万が一、予定していた実物の人工衛星や宇宙機が、何らかの理由で打ち上げに間に合わなかった場合、その代わりにダミーマスが搭載されます。
飛行の安定性確保: ダミーマスは、実衛星と同じ質量と重心位置を持つように設計され、ロケットの飛行中のバランス(姿勢制御)や、エンジン停止時・段間分離時の挙動が、設計通りになることを保証します。
2. 試験と開発(ST M: Structural / Thermal Model)
ダミーマスは、ロケットや衛星の開発段階での試験にも使用されます。
構造試験: 衛星本体や搭載機器と同じ質量、重心、機械的強度特性を持つ構造試験モデル(Structural Model: SM)として使用されます。ロケット打ち上げ時に発生する振動や衝撃に耐えられるかを地上で確認する振動試験などに用いられます。
熱試験: 衛星の機器と同じ発熱を模擬するヒーターなどを搭載した**熱試験モデル(Thermal Model: TM)**としても使用され、宇宙の真空・熱環境下での温度適合性を検証します。
2. ダミーマスの特徴
ダミーマスは、単に重ければ良いというわけではなく、宇宙環境やロケットの要求に応じた特性が求められます。
材質: 錆やアウトガス(真空中で物質から放出されるガス)が発生しない材質が選ばれます。アウトガスは、ロケットや衛星の光学機器などを汚染する可能性があるため、厳しく管理されます。
設計: 複数の衛星に対応できるよう、重心が可変であるように設計されることがあります。
分離の有無: ダミーマスは、多くの場合、ロケットから分離されずにロケットの最終段に残るか、そのまま大気圏に再突入して処分されます。もし軌道投入される場合でも、通常は機能を持たないため、「宇宙ゴミ」とならないよう配慮されます。
要するに、ダミーマスは、ロケットが予定通りのミッション遂行能力を持つことを物理的に証明するために使われる「代役」であり、ロケット開発と運用における安全と信頼性を支える重要な要素です。
【最新話 配信中】#夜ドラ いつか、無重力の宙で
— NHK大阪放送局 11/1,11/2 BK大感謝祭2025 (@nhk_osaka_JOBK) October 20, 2025
≪超小型人工衛星≫で宇宙を目指す!30代女性たちの2度目の青春物語。
月~木 夜10:45~[NHK総合]
▼配信はこちらhttps://t.co/MVO4Hip7lI
<出演>#木竜麻生 #森田望智 #片山友希 #伊藤万理華 #奥平大兼 ほか
前回までのいつか、無重力の宙で
まだ間に合いそうだぞ!その名は「ひかり」🌠【夜ドラ】いつか、無重力の宙で(24)
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何事も事前準備が肝心🌠【夜ドラ】いつか、無重力の宙で(19)
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さあここから立て直すよ、気持ちをしっかり持って!🌠【夜ドラ】いつか、無重力の宙で(15)
もしかして実際の打ち上げとリンクしてるの!🚀【夜ドラ】いつか、無重力の宙で(14)
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