映像の世紀バタフライエフェクト　９．１１が変えた世界　運命の３人

9/12/2023

映像の世紀バタフライエフェクト　９．１１が変えた世界　運命の３人

こんにちは

猫好き父さんです

９．１１

は

我が家にとっても

特別な日

世界はどうなるのかと

不安な気持ちで一杯でした

あれから

20年以上もたって

まさか

ロシアがウクライナに

侵攻するとは

この時

誰も予測できなかったと思います

この時でさえ

核の恐怖におびえることは

なかった

画像は公式からの引用です

初回放送日：2023年9月11日

９１１同時多発テロで運命が激変した３人の物語。テロ直前に黒人初の国務長官となったコリン・パウエルは、イラクが大量破壊兵器を持っていると信じ、武力行使を主張。しかし彼に渡されていたデータは虚偽。英雄は失墜する。一方、混迷を追い風に、実業家ドナルド・トランプは泡まつ候補から大統領へ。アメリカ第一主義に世界は翻弄されていく。そんな中、女性連邦議員バーバラ・リーは、民主主義を守るための孤独な戦いを開始する

9.11同時多発テロ

2001年9月11日にアメリカ合衆国で発生した「9.11同時多発テロ」は、テロ史上最悪の規模の被害をもたらし、その後の世界の歴史を大きく変えることになった事件です。

テロの概要

発生日時: 2001年9月11日（火曜日）
実行犯: 国際テロ組織アルカイダのメンバー19人
テロの手口: 実行犯たちは4機の旅客機をハイジャックし、うち3機を標的に突入させました。

被害の状況:

世界貿易センタービル: ニューヨークの世界貿易センタービル（ツインタワー）に2機が激突し、炎上後に両棟が崩壊しました。
国防総省（ペンタゴン）: ワシントンD.C.の国防総省に1機が激突しました。
ペンシルベニア州の野原: 最後の1機は、乗客の抵抗によりハイジャック犯の意図した標的（ホワイトハウスや国会議事堂とみられている）には到達できず、ペンシルベニア州の野原に墜落しました。

このテロによる死者は、ハイジャックされた航空機の乗客・乗員、標的となった建物の利用者や救助活動にあたった消防士・警察官など、約3,000人にのぼりました。

テロの背景と首謀者

このテロの首謀者は、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンとされています。彼は、アメリカがイスラエルを支持していること、サウジアラビアに米軍が駐留していることなどを批判し、アメリカを「異教徒」と見なしていました。テロは、アメリカの軍事力と経済力を象徴する施設を標的にすることで、アメリカの威信を失墜させることが目的でした。

テロ後の世界への影響

このテロ事件は、アメリカ国内だけでなく、世界の国際情勢に計り知れない影響を与えました。

「テロとの戦い」の開始: ジョージ・W・ブッシュ大統領は、「テロとの戦い」を宣言。アルカイダをかくまっていたアフガニスタンのタリバン政権に対し、軍事攻撃を開始しました。これがアフガニスタン紛争へと発展します。
イラク戦争: 2003年には、大量破壊兵器の保有とテロ組織との関係を理由に、イラクへの攻撃を開始（イラク戦争）。しかし、この大量破壊兵器は発見されず、戦争の正当性には議論が残りました。
テロ対策の強化: 世界中で空港の保安検査が厳格化され、各国がテロ対策を強化しました。また、アメリカでは、情報機関の権限を強化する「愛国者法」が制定されました。
中東情勢の不安定化: アメリカの中東への軍事介入は、中東地域の宗派対立を激化させ、その後の「アラブの春」や「IS（イスラム国）」の台頭など、不安定な情勢を引き起こす一因となりました。

コリン・パウエル（Colin Powell）

コリン・パウエル（Colin Powell）は、アメリカ合衆国の軍人、政治家です。ジャマイカ系移民の子としてニューヨークのハーレムに生まれ、アフリカ系アメリカ人として数々の歴史的な要職を歴任しました。

経歴

軍人として:
- ベトナム戦争に従軍し、将校として頭角を現しました。
- 1989年には、アフリカ系アメリカ人として初めて統合参謀本部議長に就任。湾岸戦争（1990-1991）では、作戦計画の立案と指揮において中心的な役割を果たしました。
- 統合参謀本部議長を退任する際の最終階級は陸軍大将です。
政治家として:
- レーガン政権下では、国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めました。
- 2001年には、ジョージ・W・ブッシュ政権でアフリカ系アメリカ人初の国務長官に就任しました。

国連での演説と「人生の汚点」

パウエル氏の国務長官としての任期中、最も論争を呼んだのは2003年2月、国連安全保障理事会で行った演説です。

彼はこの演説で、イラクが大量破壊兵器を保有していると主張し、フセイン政権に対する武力行使の正当性を訴えました。しかし、イラク戦争後に大量破壊兵器は発見されず、この演説に用いられた情報が不正確であったことが判明しました。

このことについて、パウエル氏は後に自身の人生における「汚点」だったと認め、情報機関からの誤った情報に基づいていたと語っています。

死去

2021年10月、84歳で死去しました。死因は、多発性骨髄腫の治療を受けて免疫力が低下している中での、新型コロナウイルス感染症による合併症とされています。

バーバラ・リー（Barbara Lee）

バーバラ・リー（Barbara Lee）は、アメリカの政治家で、カリフォルニア州選出の元下院議員です。特に、2001年の9.11同時多発テロ直後に、大統領に無制限の武力行使権限を与える決議に、ただ一人反対票を投じたことで知られています。

経歴

初期の活動: 政治活動を始めたのは、シャーリー・チザムの1972年大統領選挙キャンペーンに参加したことがきっかけでした。その後、彼女は元下院議員ロン・デルムスの首席補佐官を務めました。
州議会: 1990年から1996年までカリフォルニア州議会の下院議員を、1996年から1998年まで州上院議員を務めました。
連邦議会: 1998年から2024年まで、連邦議会下院議員としてカリフォルニア州を代表しました。議会では、外交委員会や歳出委員会のメンバーとして活動しました。
現在の役職: 2025年からは、カリフォルニア州オークランド市の市長を務めています。

9.11テロ後の単独反対票

2001年9月14日、9.11同時多発テロのわずか3日後、アメリカ議会は「武力行使容認決議（AUMF）」を採決しました。この決議は、テロの実行犯とその支援者に対する報復として、大統領に広範な武力行使を認めるものでした。

当時の議会は報復感情一色に染まっていましたが、バーバラ・リーは535人の議員の中で唯一、この決議に反対票を投じました。彼女は演説の中で、際限のない戦争につながる危険性を警告し、民主主義の根幹には異議を唱える権利があると訴えました。彼女のこの行動は、当初は強い非難を浴びましたが、その後のアフガニスタンやイラクでの長期にわたる戦争を経て、その先見性が評価されるようになりました。

主な政策と信条

バーバラ・リーは、長年にわたり社会正義と人権を擁護する活動家としても知られています。

貧困対策: 貧困層を支援するための法案を積極的に推進しました。
グローバルヘルス: 世界的なHIV/AIDS対策において重要な役割を果たし、アメリカの緊急HIV/AIDS支援計画（PEPFAR）の主要な立案者の一人です。
外交: キューバに対するアメリカの禁輸措置解除を求めるなど、対話と外交を重視する姿勢を一貫して示してきました。

ドナルド・トランプ（Donald Trump）

ドナルド・トランプ（Donald Trump）は、アメリカ合衆国の実業家、政治家で、第45代アメリカ合衆国大統領を務めました。

経歴

実業家・メディアパーソナリティ時代

1946年、ニューヨーク市クイーンズ区で、不動産開発業者の父の元に生まれました。ペンシルベニア大学ウォートン校を卒業後、父の会社を継ぎ、不動産事業を拡大。1980年代には、ニューヨーク市マンハッタンの高級不動産開発で名声を確立しました。カジノ経営やゴルフ場開発、ブランドビジネスなど多角的な事業を展開する一方で、2004年から2015年まで人気リアリティ番組『アプレンティス（The Apprentice）』の司会を務め、その知名度を全国的なものとしました。

2016年大統領選挙と勝利

2015年、共和党からの大統領選挙出馬を表明。「Make America Great Again（アメリカを再び偉大に）」をスローガンに、既存の政治家とは一線を画すスタイルで支持を集めました。移民問題や貿易不均衡といった国内の不満に訴え、予備選挙を勝ち抜きます。本選挙では、民主党候補のヒラリー・クリントンを破り、政治経験のない大統領として史上初めて当選しました。

第45代アメリカ合衆国大統領（2017年〜2021年）

在任中、「アメリカ・ファースト（America First）」を掲げ、内政・外交の両面でこれまでの政策を大きく転換しました。

内政:
- 大規模な減税を実施し、法人税率を大幅に引き下げました。
- 最高裁判事に保守派の判事を3名任命し、司法の保守化を進めました。
- メキシコとの国境に壁を建設することを公約に掲げ、移民政策を厳格化しました。
- 医療保険制度改革（オバマケア）の廃止・代替を目指しましたが、実現には至りませんでした。
外交:
- パリ協定やイラン核合意など、前政権が締結した国際的な合意から離脱しました。
- 「関税は強力な武器だ」として、中国など主要国との間で貿易摩擦を引き起こしました。
- 北朝鮮の金正恩委員長と歴史的な米朝首脳会談を複数回開催し、対話を試みました。

大統領退任後

2020年大統領選挙では、民主党のジョー・バイデンに敗れ、再選を逃しました。選挙結果をめぐって「不正があった」と主張し、その訴えは2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件につながりました。

退任後も共和党内で強い影響力を持ち続け、2024年の大統領選挙への立候補を表明しています。現在、選挙結果を覆そうとした件や機密文書の扱いに関する件など、複数の刑事訴追を受けており、裁判の行方が注目されています。

「９.１１が変えた世界運命の３人」
今夜10時 NHK総合

2001年9月11日。およそ3000人の命を奪う同時多発テロが発生。この3人の運命は、その日を境に思わぬ方向へ動き出し、絡まり合うことになります。

▼放送と同時に配信でもhttps://t.co/b6TV3eu9sP #映像の世紀 #バタフライエフェクト pic.twitter.com/B2ogYNkDgt
— 映像の世紀バタフライエフェクト (@nhk_butterfly) September 11, 2023