国民食カレーライス

こんにちは

猫好き父さんです

この時期

こんなに美味しそうな

カレーライスがまだ

食べれたんですね

画像は公式からの引用です

あらすじ

戦争が激化し、太平洋戦争が開戦。小麦粉が配給になり、朝田パンは休業に追い込まれる。嵩（北村匠海）は東京の製薬会社に勤めて一年が過ぎようとしていた。そんな中、健太郎（高橋文哉）に赤紙が届き、嵩は生きてまた会おうと言って見送る。一方、のぶ（今田美桜）のもとには、航海が取りやめになったと次郎（中島歩）が帰ってくる。

【出演】今田美桜，北村匠海，江口のりこ，河合優実，原菜乃華，高橋文哉，中島歩，斉藤暁，小倉蒼蛙，中尾隆聖，樫尾篤紀，浅田美代子，吉田鋼太郎

【作】中園ミホ

国民食カレーライス

日本のカレーライスは、今や国民食と呼ばれるほど広く親しまれていますが、その普及には様々な段階がありました。

明治時代：文明開化と高級料理としての登場

伝来: カレーが日本に伝わったのは、明治の初めごろとされています。1863年（文久3年）に遣欧使節としてフランスへ渡った三宅秀が船中でカレーを見たのが、日本人とカレーの最初の記録と言われています。
西洋料理として: 明治時代初期、文明開化の流れの中で西洋料理として日本に紹介されました。当初は一部の高級洋食店で提供される高価な料理であり、一般の庶民には手の届かないものでした。当時のカレー粉は輸入に頼っていたため、非常に高価だったのです。
軍隊での普及: カレーが日本で広まる大きなきっかけの一つは、明治時代の日本海軍と陸軍での採用でした。特に海軍では、脚気（ビタミンB1不足による病気）の対策として栄養価の高い食事が求められており、調理が簡便で集団食に向いていたカレーが注目されました。カレー粉は長期保存が可能で航海中の食事にも適していたため、軍用食として定着し、全国の兵士がカレーに親しむようになりました。退役した兵士たちが故郷に帰って家庭で作ることで、全国に広まるきっかけとなります。
初の国産カレー粉: 1905年（明治38年）には、大阪の薬種問屋「今村弥」が日本で初めて国産カレー粉を製造・販売しました。これにより、カレーは高級食から徐々に大衆食へと近づいていきます。

大正〜昭和初期：家庭への浸透と多様化

庶民の食卓へ: 明治後半から大正時代にかけて、国産カレー粉の登場や料理書・婦人雑誌での紹介により、家庭でも作られるようになりました。
和風アレンジの登場: 大正時代には「和洋折衷」が流行し、カレーうどんやカレー南蛮といった和風の味付けのカレーがそば屋のメニューに登場するなど、日本独自の進化を遂げます。
具材の定着: ジャガイモ、ニンジン、タマネギといった現在のカレーの定番具材が定着したのは、明治時代の終わり頃とされています。それ以前は、タマネギの代わりに長ネギが使われることもあったようです。
カレーパンの登場: 昭和初期にはカレーパンが登場し、カレーの食べ方も多様化しました。

昭和中期以降：国民食としての地位確立

学校給食への導入: 終戦後、1948年（昭和23年）頃から学校給食にカレーが導入されるようになり、子どもたちの大好きなメニューとして定着しました。これにより、多くの国民が幼い頃からカレーに親しむようになり、国民食としての地位を確立する大きな要因となりました。
固形カレールウの誕生と普及: 1950年（昭和25年）には固形の即席カレールウが発売され、それまで粉末やフレーク状だったカレー粉よりも手軽に作れるようになりました。特に1963年（昭和38年）に発売された画期的な固形カレールウは、家庭でのカレー作りをさらに簡便にし、普及を加速させました。
レトルトカレーの登場: 1968年（昭和43年）に湯煎するだけのレトルトカレーが登場し、手軽さがさらに向上しました。

現在：多様なカレー文化の発展

多様な商品展開: 高度経済成長期以降、各メーカーから様々な種類のカレールウやレトルトカレーが発売され、甘口、中辛、辛口といった辛さのバリエーションや、素材別、健康志向、時短・簡便など、多様なニーズに応える商品が登場しました。
外食産業での発展: 専門店も増え、地域ごとのご当地カレーや、本格的なインドカレー、スープカレー、スパイスカレーなど、多様なカレーを楽しむことができるようになりました。
海外での「Japanese curry」: 日本独自の進化を遂げたカレーは、「Japanese curry」として海外でも人気を博しています。

このように、日本のカレーライスは、イギリスから伝わり、軍隊や学校給食を通じて全国に広まり、固形ルウなどの登場によって家庭料理として定着し、現在では多様な形で国民に愛される「国民食」としての地位を確立しました。

太平洋戦争が開戦した時点の日本の暮らし

1941年12月に太平洋戦争が開戦した時点の日本の暮らしは、すでに日中戦争（支那事変）の長期化によって戦時体制が強化され、国民生活は大きく影響を受けていました。開戦によって、その統制はさらに厳しさを増し、人々は「銃後」として戦争を支える生活を送ることになります。

1. 物資の統制と不足

配給制の強化: 食料（米、味噌、醤油、塩など）、衣料品、石鹸、燃料（木炭）など、生活に必要なほとんどの物資が配給制となり、配給通帳や切符がなければ購入できませんでした。特に米は主食であり、配給量が厳しく制限され、不足分は雑穀や芋類などで補う「代用食」が奨励されました。
贅沢品の制限: 戦争遂行のために鉄や石油、木材などの戦略物資が優先されたため、民生品は極端に不足しました。贅沢品は製造が制限され、一般の商店からは姿を消していきました。
金属供出: 家庭にある金属製品（鍋、釜、鉄瓶、仏具、銅像など）は「金属供出」として国に回収され、兵器の材料に転用されました。

2. 食生活の変化

質素な食事: 配給制による食料不足は深刻で、国民の食事は非常に質素なものとなりました。米は「日の丸弁当」（ご飯の真ん中に梅干しを一つ）や、米と雑穀を混ぜた「かちわりご飯」が一般的でした。
代用食の普及: 米が不足するため、サツマイモ、ジャガイモ、大豆かす、小麦粉などが代用食として活用されました。都市部では、庭や空き地、道路脇などで家庭菜園を作り、野菜や芋を栽培することが奨励されました。
闇市の登場: 配給だけでは生活が成り立たないため、非合法な「闇市」が出現し、高値で食料品や物資が取引されるようになりました。農村部へ出向いて、着物や家具と食料を交換する「買出し」も盛んに行われました。

3. 衣生活の変化

衣服の制限: 衣料も配給制となり、贅沢な服装は「国民服」や「もんぺ」などの質素で機能的なものへと変化していきました。女性は「もんぺ」姿で作業をしたり、防空訓練に参加したりする姿が一般的になりました。
古着の再利用: 新しい衣料が手に入りにくいため、古着を繕ったり、端切れを再利用したりすることが当たり前になりました。

4. 教育と国民生活

戦時教育の強化: 子どもたちは「国民学校」に通い、新しい国定教科書による厳しい教育が行われました。軍事教練（男子は木銃、女子はなぎなた訓練や救護訓練）が導入され、国民の戦意高揚が図られました。
勤労動員: 学生や女性も、工場での軍需生産や食料増産のための農作業などに動員されるようになりました。
国民精神総動員: 政府は「国民精神総動員」をスローガンに、国民の思想統制と戦争への協力を強く求めました。ラジオや新聞、ポスターなどを通じて、戦意高揚や節約、勤労奉仕が呼びかけられました。

5. 防空体制の強化

防空訓練: 開戦前から、空襲に備えた防空訓練が頻繁に行われ、住民は竹やり訓練や消火訓練に参加しました。
隣組: 地域では「隣組」が組織され、物資の配給や回覧板の配布、防空演習などが共同で行われました。

太平洋戦争開戦時の日本は、すでに長期にわたる戦争の影が国民生活に深く落とされており、国民は「贅沢は敵」「欲しがりません勝つまでは」といったスローガンのもと、極限られた生活を送っていました。開戦によって、その状況はさらに厳しさを増し、国民全体が戦争遂行のための体制に組み込まれていったのです。

🏃‍♀️#あんぱんめし🖌

健太郎が作った、いつもよりちょっぴり辛いカレー🍛

二人がまた一緒に、カレーを食べられる日がきますように。#北村匠海 #高橋文哉 #朝ドラあんぱん見逃し配信中📱https://t.co/OLQb4c1wb9 pic.twitter.com/Uz9NGaCnDh
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) June 3, 2025