空腹は人を変えてしまう🥚【連続テレビ小説】あんぱん 第12週「逆転しない正義」(58)
空腹は人を変えてしまう
こんにちは
猫好き父さんです
だから
戦争はやってはいけない
しかし
世の中から戦争はなくならない
あらすじ
駐屯地への補給路が絶たれ、乾パンを食べながら朝田パンを思い出す嵩(北村匠海)。その朝田パンも、材料がなくなり休業していた。のぶ(今田美桜)は勤労奉仕となった生徒たちと共に農家の手伝いをする日々。ついに食料が底をついた駐屯地では、正気をなくした康太(櫻井健人)が民家に向かって駆け出し、老婆に小銃を向ける。
出演
【出演】今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,池津祥子,奥野瑛太,櫻井健人,濱尾ノリタカ,薄平広樹,板橋駿谷,萩原亮介,浅田美代子,吉田鋼太郎,渋谷そらじ,妻夫木聡
【作】中園ミホ
勤労奉仕
太平洋戦争中の「勤労奉仕」とは、戦時体制下の日本において、国民が国家総動員法のもと、軍需生産や社会基盤整備のために無償で労働を提供することを強制された制度です。特に学生や生徒が動員されたことがよく知られています。
制度の背景と目的
日中戦争の長期化と太平洋戦争の開戦により、日本は極度の物資不足と労働力不足に直面しました。特に、戦線を維持するための兵器・弾薬・食料などの軍需物資の生産は喫緊の課題でした。
この状況を打開するため、政府は国民の労働力を最大限に活用する方針を打ち出し、その一環として勤労奉仕制度を強化しました。
- 労働力不足の補填: 男性が兵役に就くことで生じた工場や農村の労働力不足を補う目的がありました。
- 軍需生産の増強: 航空機、艦船、兵器、弾薬などの軍需品の生産を加速させるため、学生や一般市民を工場に動員しました。
- 国民精神総動員: 「欲しがりません、勝つまでは」といったスローガンのもと、国民が一致団結して戦争に協力するという意識を高める精神的統制の意味合いも含まれていました。
- 食料増産: 農業分野でも食料不足が深刻化し、農村への勤労奉仕も行われました。
勤労奉仕の種類と内容
勤労奉仕は多岐にわたりましたが、特に以下のものが挙げられます。
- 学徒勤労動員(学徒動員):
- 中学生、女学生、旧制高校生、大学生などが、軍需工場での生産活動に動員されました。彼らは学業を中断し、工場で機械操作、部品製造、組み立て作業などを行いました。
- 特に戦争末期には、工場が空襲の標的となることも多く、危険な状況下での作業を強いられました。
- 国民義勇隊:
- 1945年(昭和20年)に創設された組織で、男女問わず15歳から60歳までの国民が対象でした。本土決戦に備えた陣地構築、防空壕掘り、食料増産などが主な活動でした。
- 勤労奉仕の一環として、農作業への従事も多く見られました。
- 国民総動員訓練:
- 一般市民も地域ごとに組織され、道路の整備、農作業の手伝い、防空訓練など、様々な勤労奉仕に参加しました。
勤労奉仕の実態
勤労奉仕は、名目上は「奉仕」であり「無償」とされましたが、実際には国家による強制労働の側面が非常に強く、拒否することは事実上不可能でした。
- 劣悪な労働環境: 工場では、未熟な学生が危険な機械を操作させられることや、長時間労働、低賃金(または無賃金)といった劣悪な環境が常態化していました。
- 栄養不足: 食料不足の中で満足な食事が与えられず、多くの学生や労働者が栄養失調に陥りました。
- 犠牲者: 空襲などにより、勤労奉仕中の学生や一般市民が命を落とすケースも少なくありませんでした。
勤労奉仕は、国民が戦争遂行のために多大な犠牲を強いられた事実を示す、太平洋戦争の暗い一面の一つです。特に若者たちは、学業や青春を奪われ、国家の都合で危険な労働に従事させられました。この経験は、戦後の日本の社会や教育に深い影響を与え、平和教育の中で重要な教訓として語り継がれています。
日本軍兵士による略奪行為
もちろん、太平洋戦争時(日中戦争時を含む)の中国において、日本軍兵士による略奪行為は組織的かつ広範囲にわたって存在しました。
これは、歴史的な事実として多くの証言、記録、研究によって裏付けられています。
略奪行為の背景と原因
- 「燼滅作戦」(三光作戦):
- 中国共産党のゲリラ活動に対抗するため、日本軍が1940年頃から華北地方などで展開した「三光作戦」(「殺し尽くす、焼き尽くす、奪い尽くす」)は、略奪行為を組織的に助長しました。これは「治安維持」の名のもとに行われましたが、実際には住民の生活基盤を徹底的に破壊し、ゲリラの活動を支える可能性のあるあらゆる資源を奪い、住民を疲弊させることを目的としていました。
- 軍の物資調達の正規ルートの不足:
- 戦争が長期化し、日本からの物資補給が滞る中で、日本軍は現地での物資調達を強化しました。しかし、正規の買い上げや徴用だけでは物資が不足したため、しばしば略奪が行われました。特に食料、衣料、家畜、金属類などが標的となりました。
- 兵士の士気の低下と規律の乱れ:
- 長期にわたる過酷な戦闘、精神的疲弊、そして正規の食料や物資不足は、兵士の士気を低下させ、規律の緩みを生じさせました。一部の兵士は、個人的な欲望やストレス解消のために略奪に走ることもありました。
- 「戦利品」という認識:
- 一部の兵士や部隊では、敵地での略奪品を「戦利品」と認識する風潮があったとされます。また、上官が略奪を黙認・奨励するケースも存在しました。
- 捕虜・住民に対する非人道的な扱い:
- 捕虜や一般住民に対する差別意識や、非人道的な扱いが常態化した環境下では、略奪行為への抵抗感が薄れる傾向がありました。
略奪行為の具体例
- 食料の強奪: 農村部では、住民の食料(米、麦、芋、家畜など)が強制的に徴発されたり、略奪されたりしました。これにより、多くの住民が飢餓に苦しみました。
- 財産の強奪: 金品、衣類、日用品、農具、家財道具などが奪われました。特に現金や貴金属は、兵士個人の懐に入ることもありました。
- インフラの破壊と資材の略奪: 鉄道や道路、橋などのインフラが破壊される一方で、その資材(レール、木材など)や金属類が軍用目的で持ち去られることもありました。
- 女性への暴行と関連する略奪: 女性に対する暴行(性暴力)が行われる際にも、同時に金品が奪われるなど、略奪と他の犯罪行為が複合的に行われるケースもありました。
- 文化財の破壊と持ち出し: 寺院や歴史的建造物からの文化財や美術品の略奪も報告されています。
歴史的認識
これらの略奪行為は、国際法(ハーグ陸戦条約など)に違反するものであり、日本政府も戦後にこれらの事実を一部認めています。日本の研究者や中国の研究者、元兵士の証言などによって、その実態が明らかになってきました。
略奪は、日本軍が中国で行った戦争犯罪の一部として、南京事件や強制連行などと並んで、現在も歴史認識問題の重要な争点となっています。
中国人の子供がスパイとして存在した可能性
太平洋戦争時(日中戦争を含む)において、中国人の子供がスパイとして日本軍の拠点に潜入する、という事例は、フィクションの世界では描かれやすいものの、現実の歴史においては非常に稀であるか、ほとんど確認されていないと考えられます。
理由としては、いくつか挙げられます。
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実効性の問題:
- 子供は成人兵士に比べて身体能力が劣り、訓練を受けているわけでもありません。また、精神的にも未熟で、極度の緊張下での任務遂行は困難です。
- 日本軍の拠点には厳重な警戒が敷かれており、子供が侵入して情報を得ることは非常に難しかったでしょう。見つかった場合の尋問や拷問に耐えることも期待できません。
- 得られる情報も、大人のスパイに比べて限定的である可能性が高いです。
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安全性と倫理的な問題:
- 中国側の正規軍や主要な抵抗組織が、あえて子供をそのような危険な任務に送り込むことは、倫理的な観点から通常は行われません。子供の命を危険に晒すことは、軍事的にも、また人心を得る上でも大きなリスクとなります。
- 仮にそのようなことを行ったとしても、それは国際的な非難の対象となりかねません。
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情報収集手段の多様性:
- 中国側は、正規の諜報員、地元住民からの協力、日本軍内部の情報提供者、通信傍受など、さまざまな手段で情報収集を行っていました。子供をスパイとして使うようなリスクの高い、かつ効率の悪い方法をあえて選ぶ必要性は低かったと考えられます。
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プロパガンダの可能性:
- 戦時中、敵対国は互いを悪魔化するために様々なプロパガンダ戦を行いました。例えば、「敵は子供までスパイとして使う非道な行為を行っている」といった情報を流すことで、敵のイメージを悪化させ、自国民の士気を高める、といった目的で流布された可能性はあります。
しかし、全く関わりがなかったわけではありません。
- 伝令や情報提供の手伝い: 子供たちが、直接的なスパイ活動ではなく、伝令役としてメッセージを運んだり、地域の情報を大人に伝えたりする手伝いをすることはあったかもしれません。これは、子供であるために比較的疑われにくいという側面があったためです。
- 「少年兵」の存在: これはスパイとは異なりますが、特に内戦やゲリラ戦の多い地域では、少年兵が戦闘員として利用される悲劇は歴史上存在します。中国共産党の紅軍などでは、若年層が組織に加わる例はありました。しかし、彼らが「潜入スパイ」として日本軍拠点に送り込まれた、という話は一般的ではありません。
結論として、中国人の子供がスパイとして日本軍の拠点に潜入する、というような組織的・計画的な活動は、歴史的事実としては非常に考えにくいと言えます。仮に散発的な事例があったとしても、それは極めて特殊な状況下であったと推測されます。
世の中から戦争がなくならない理由
世の中から戦争がなくならないのは、非常に複雑で多岐にわたる要因が絡み合っているため、一つの明確な答えはありません。人類の歴史は争いの連続であり、その根底には人間の本性、社会構造、資源、思想、そして権力といった普遍的な問題が横たわっています。
主な理由として、以下のような点が挙げられます。
1. 人間の本性と感情
- 恐怖と不信: 他者や異なる集団への不信感や、将来への恐怖が、攻撃や防衛という行動につながることがあります。未知への不安は、排他的な行動や紛争の火種となりえます。
- 欲望と競争: 資源(土地、水、鉱物、エネルギーなど)や富、権力、影響力を巡る欲望や競争は、常に争いの原因となってきました。
- 怒り、憎悪、復讐心: 歴史的な経緯や過去の紛争による傷が、根深い憎悪や復讐心を生み出し、世代を超えて受け継がれることがあります。
- 優越感と差別: 特定の民族、宗教、文化、イデオロギーが他者よりも優れていると信じ、差別や排斥を行うことが紛争の引き金となります。
2. 国家や集団の利害と構造
- 国家の安全保障: 各国は自国の安全保障を最優先し、そのために軍事力を保持・強化します。これが、他国からの脅威と受け取られ、軍拡競争や衝突のリスクを高めます。
- 資源の獲得と確保: 希少な資源(石油、レアメタル、水など)の支配権を巡る争いは、国家間の深刻な対立を生み出します。
- 経済的利益: 軍事産業や特定の企業が戦争によって利益を得る構造が存在する場合、平和よりも戦争が望まれる経済的動機が生まれることがあります。
- 領土問題: 国境線や特定の地域の帰属を巡る歴史的・地理的な問題は、しばしば武力衝突に発展します。
- 国内の不安定化と外部への転嫁: 国内に政治的・経済的な不満が高まった際、政府が国民の目を外に向けさせるために、意図的に他国との対立を煽ることがあります。
3. 思想、イデオロギー、宗教
- イデオロギーの対立: 民主主義と共産主義、資本主義と社会主義など、異なる政治・経済思想が国家間の対立や代理戦争を引き起こしてきました。
- 宗教的教義と解釈: 宗教的な信念や教義の解釈の違い、あるいは宗教的な支配を巡る争いが、激しい紛争の原因となることがあります。
- 民族主義(ナショナリズム): 過度な民族主義は、排他性を生み、他民族との衝突や領土拡大の欲望につながることがあります。
4. 国際社会のシステムと限界
- 国連の限界: 国際連合は平和維持のための重要な役割を担っていますが、安全保障理事会の常任理事国が持つ拒否権など、その機能には限界があり、紛争解決に有効に作用できない場合があります。
- 国際法の不徹底: 国際法が存在しても、それを遵守させる強制力が弱い場合があり、国家が自国の利益を優先して国際法を無視することがあります。
- パワーバランスの変化: 国際社会の勢力均衡が変化する際に、既存の秩序が崩れ、新たな覇権を巡る争いが起こることがあります。
- 情報の操作とプロパガンダ: 誤情報やプロパガンダが国民の感情を煽り、特定の国や民族への敵意を生み出すことで、戦争への支持が高まることがあります。
5. 予防外交と紛争解決メカニズムの不足
- 紛争が本格化する前に、外交的な努力で解決を図る「予防外交」や、平和的な紛争解決のためのメカニズムが、常に十分に機能しているわけではありません。
これらの要因が単独で存在するのではなく、複雑に絡み合い、相互に影響し合うことで、人類は繰り返し戦争の悲劇を経験しています。戦争をなくすためには、これらの根源的な問題を理解し、国際協力、教育、貧困の解消、公正な資源配分、対話を通じた相互理解の促進など、多角的なアプローチが必要です。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) June 17, 2025
「おい!食い物を出せ!」
空腹な康太は、民家に押し入り老婆に銃を向けます
そして老婆が出してくれたのは、ゆで卵
殻ごとかぶりつく康太と神野、拝んで食べる嵩
その姿を見た老婆は…
「空腹は人を変えてしまう」#北村匠海 #櫻井健人 #天野眞由美#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/eNE8CvfSgP
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