12/15/2025

最後の最後で出てきた！九郎助稲荷🦊べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～[終]（４８）蔦重栄華乃夢噺

最後の最後で出てきた！九郎助稲荷🦊

画像は公式からの引用です

こんにちは

猫好き父さんです

やはり出てきますよね

九郎助稲荷

それも

死期を伝える重要な役

でも

拍子木の音は

蔦重には

聞こえなかったようですね

あらすじ

店を再開した蔦重（横浜流星）は、写楽絵を出し続け、更にその後、新たに和学の分野に手を広げたり、本屋として精力的に動いていた。しかし、ある日、蔦重は脚気の病に倒れてしまう。てい（橋本愛）や歌麿（染谷将太）たちが心配する中、病をおして政演（古川雄大）や重政（橋本淳）、南畝（桐谷健太）、喜三二（尾美としのり）ら仲間とともに作品を作り、書を以って世を耕し続ける。そして蔦重は、ある夜、不思議な夢をみて…。

出演

【出演】横浜流星，染谷将太，橋本愛，桐谷健太，中村隼人，古川雄大，風間俊介，井上祐貴，生田斗真，高橋克実，北村一輝，中川翼，安田顕，小芝風花，島本須美，中村蒼，正名僕蔵，伊藤淳史ほか

【作】森下佳子

【音楽】ジョン・グラム

脚気（かっけ、英語名：Beriberi）は、ビタミンB1（チアミン）の欠乏によって発症する病気です。かつて日本では「国民病」と呼ばれるほど多くの人が苦しんだ病気ですが、食生活の変化した現代でも、偏食やアルコール多飲などにより注意が必要な疾患です。

1. 🔍 脚気の概要と原因

💊 原因：ビタミンB1（チアミン）の欠乏

ビタミンB1の役割: ビタミンB1は、糖質（炭水化物）をエネルギーに変える代謝プロセスにおいて不可欠な補酵素です。特に、末梢神経や心臓の働きに深く関わっています。
欠乏による影響: ビタミンB1が不足すると、エネルギー代謝が滞り、神経や心臓に障害が起こります。

🌾 歴史的な背景

白米食の普及: 江戸時代以降、精米技術が向上し、ビタミンB1が多く含まれる胚芽部分を取り除いた白米が主食として普及しました。当時の日本人は、白米を大量に摂取し、おかず（ビタミンB1源となる肉類、豆類など）が少ない食生活だったため、脚気が大流行しました。
国民病: 明治から大正時代にかけては、結核と並ぶ「二大国民病」とされ、軍隊や都市部で多くの患者が発生し、死に至るケースも少なくありませんでした。

現代の主な原因

現代では、以下の状況でビタミンB1が欠乏するリスクが高まります。

偏った食生活: インスタント食品、加工食品、清涼飲料水の多飲、野菜不足など、精製された糖質に偏った食事。
アルコール依存症: アルコール摂取でビタミンB1の消費量が増加し、さらに食事の摂取量が減少するため、欠乏を招きやすい。
過度なダイエット: 極端な食事制限によるビタミンB1摂取量の不足。
消化器疾患: 胃切除後や慢性的な下痢など、栄養素の吸収が妨げられる状態。

2. 🩺 主な症状

脚気の症状は、主に末梢神経系と心臓血管系に現れ、大きく2つの型に分けられます。

A. 神経型脚気（ドライ型）

末梢神経の障害が中心となる型です。

初期症状:
- 全身の倦怠感、疲れやすさ
- 食欲不振、集中力低下
進行した症状:
- 手足のしびれや灼熱感（特に足の裏）
- 感覚の鈍麻（触覚や振動覚の低下）
- 筋力低下（特に下肢）、歩行困難
- 膝蓋腱反射（ひざの反射）の低下または消失

B. 心臓型脚気（ウェット型 / 脚気心）

心臓の機能に影響が出る型で、重症化すると命に関わります。

初期症状:
- 動悸、息切れ
- 下肢の浮腫（むくみ）
進行した症状:
- 肺うっ血による呼吸困難
- 頻脈、血圧低下
- 心不全によるショック（衝心脚気と呼ばれる劇症型は、数時間で命に関わる）

3. 🛡️ 予防と治療

🥕 予防

最も重要なのは、栄養バランスの取れた食事です。

ビタミンB1を多く含む食品の摂取:
- 豚肉（特にヒレ肉やモモ肉）
- 豆類（大豆、枝豆など）
- 穀類（玄米、胚芽米、全粒粉）
- うなぎ、レバー、ごま、蕎麦など。

💊 治療

ビタミンB1の補給: 診断が確定した場合、ビタミンB1製剤の経口または注射による投与が行われます。早期のビタミン補給により、症状は劇的に改善することが多いです。
原因の除去: アルコール多飲や偏食など、ビタミンB1欠乏の原因となった生活習慣の改善も同時に行います。

現代において脚気は治療可能な病気ですが、その症状は他の病気と区別がつきにくい場合もあるため、倦怠感やむくみが続く場合は医療機関への相談が重要です。

江戸時代において脚気は非常に深刻な病であり、**「江戸病（えどやまい）」**という別名で呼ばれていました。

これは、脚気が当時の江戸という都市特有の社会構造と食習慣によって大流行したこと、そしてその致死率の高さから付けられた、恐ろしい呼び名でした。

🌾 脚気が「江戸病」と呼ばれた理由

脚気が江戸病と呼ばれた背景には、主に以下の二つの理由があります。

1. 🍚 白米偏重の食習慣が原因

脚気の原因がビタミンB1の欠乏であることは現在明らかですが、当時の江戸の富裕層や武士階級、特に単身赴任で江戸に来ていた人々は、以下のような食生活を送っていました。

精米技術の向上: 江戸時代後期には精米技術が発展し、手に入りやすくなった**「白米（精白米）」**を食べるのが裕福の証とされました。
ビタミンB1の除去: 白米は、ビタミンB1を多く含む**胚芽や糠（ぬか）**の部分が完全に取り除かれているため、白米を主食とし、副食（おかず）でビタミンB1を補わないと、脚気になります。
江戸と地方の差: 地方の農民などは、依然としてビタミンB1が豊富な玄米や雑穀を食べていたため、脚気になる人が少なかったのに対し、「江戸」という都市でのみこの病気が猛威を振るいました。

2. 🔁 「江戸へ行けば病になり、国へ帰れば治る」

この病気は、江戸という都市に滞在する人々に特有の現象として認識されていました。

「江戸へ行けば患い、国へ帰れば治る」

という言葉が当時残されています。実際に、重い脚気を患った武士が、地方の領地へ帰って玄米や野菜中心の食生活に戻ると、病が治癒した事例が多数ありました。

当時の人々はその理由が分からず、「江戸の風土病」「江戸の水が悪い」などと考えていましたが、その正体は**「江戸で食べた白米」**にあったのです。

🚨 死を招く病として

脚気の中でも特に心臓に影響を及ぼす**衝心脚気（しょうしんかっけ）**は、急激に心不全を引き起こし、数日で死に至ることもあり、非常に恐れられました。多くの庶民や武士の命が奪われたことから、「江戸病」という呼び名が定着しました。

この病気の真の原因が「栄養の偏り」であると解明され、予防策が確立されるのは、明治時代以降、近代医学が導入されてからのこととなります。

九郎助稲荷（くろすけいなり）は、江戸時代に栄えた遊郭である吉原において、非常に信仰を集めた稲荷社です。特に遊女たちにとって、特別な願いを込める場所として知られていました。

現在は、他の稲荷社とともに吉原神社（東京都台東区千束）に合祀されています。

⛩️ 九郎助稲荷の概要と特徴

1. 🔍 所在地と起源

かつての所在地: 江戸新吉原の廓内、京町二丁目の隅、特に最下級の遊女たちがいた**羅生門河岸（羅生門河岸）**と呼ばれるエリアの長屋の隣に祀られていました。
起源（諸説）:
- 伝説的な説: 和銅4年（711年）に千葉九郎介という人物が、天から降りてきた狐を祀ったのが始まり、という伝説があります。
- 現実的な説: 万治元年（1658年）に今戸村の百姓・九郎助が、畑のわきにあった稲荷社を移したのが起源という説もあります。
現在の所在地: 明治時代に吉原廓内の他の稲荷社（開運稲荷、榎本稲荷、明石稲荷など）や、大門外にあった稲荷社と合祀され、現在は吉原神社に祀られています。

2. 🙏 ご利益と信仰

九郎助稲荷は、吉原の廓内にある四隅の稲荷社の中でも、特に高い人気を誇っていました。そのご利益は、遊女たちの切実な願いと結びついていました。

縁結びの神:
- 良縁成就: 遊女たちが、身請けしてくれるような良い客（旦那）との縁を結べるよう願掛けをしました。
- 男女間の所願成就: 客にとっても、気に入った遊女との縁を願う対象でした。
所願成就 / 開運:
- 遊女にとっては、年季が明けて吉原から抜け出せるように、あるいは遊郭で早く出世できるように、という願いをかける場所でもありました。（「九郎助へ礼参りする二十七」という川柳は、27歳で年季が明けた遊女がお礼参りに来たことを意味しています。）
五穀豊穣: 稲荷神本来の農業の神としての側面も持ち合わせていました。

3. 賑わいと祭り

縁日: 毎月の午の日、特に2月の初午は縁日として賑わい、多くの参詣者で混雑しました。遊女たちも願掛けのために集まりました。
俄（にわか）: 毎年8月1日頃から行われる祭礼では、「俄（にわか）」と呼ばれる練り物や余興が催され、吉原の一大イベントとして賑わいました。この「俄」は、後の大道芸や祭りの出し物にも影響を与えたと言われています。

九郎助稲荷は、吉原という特殊な場所で生きる人々の夢や希望、そして切なる願いを受け止めてきた、歴史と物語を持つ神様です。

【#大河べらぼうクランクアップ集】
蔦重を見守り続けてきた九郎助稲荷🦊
語りでは"時空を超えた"解説とツッコミ、お疲れ山でした！

最終回はNHK ONEで配信中👇https://t.co/UOTtccMEPK #綾瀬はるか #橋本愛 #横浜流星 pic.twitter.com/nkQdl9Qayz
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) December 14, 2025